放射線の健康被害についての解説を主に担当しているのが宇野賀津子という人。
HIVなどの研究をしている免疫学者なのかな?
「エイズパニックが起こった頃の経験」を反省材料にして、
「リスクをきちっと評価することなく、過剰にいうのも、過小に言うのも
科学者として無責任と考えております」とおっしゃるのだが、
そうして書いた解説記事の結論がこれだからなあ……。
正確な情報に基づき、対応を考えていきましょう!無用な心配をして、
免疫力を低下させたり、偏った食事の方が危険なこともあります。
希望をもって、この困難を克服していきましょう。
特にヤバそうな記事をいくつか挙げておく。
今週の本棚・新刊:『低線量放射線を超えて』=宇野賀津子・著 毎日新聞 2013年09月01日 東京朝刊
(小学館101新書・756円)
福島第1原発事故による放射線リスクは依然として続いているが、
一番関心が高いのは100ミリシーベルト以下の低放射線量による健康への影響だろう。
低い線量でも遺伝子が傷つき、がんが増えるという一部専門家の見方がある一方で、
健康と免疫の関係を長く研究してきたルイ・パストゥール医学研究センター(京都市)の生体防御研究室長を務める著者は、
科学的な事実を冷静に見ることの重要性を指摘する。
原発の是非論は別にして「現状程度の放射線リスクなら、心配し過ぎて免疫力が低下する方がむしろ気がかり」というのだ。
例えば、宇宙飛行士の山崎直子さんは宇宙で15ミリシーベルトの放射線を浴びて帰還、その後、次女を出産した。
宇宙の放射線も、原発の場合と同様のものだが、少しの被ばくの危険性はどうなのか。
「低い放射線を少しずつ浴びた場合は、たとえ遺伝子が傷ついても、
修復する力の方が勝っていることが動物実験などで確かめられている」。
笑いや化粧を通じたがん患者の生きがい療法や、がんの食事療法の研究にもかかわってきた実績から、
「わずかな放射線のマイナスはライフスタイルの改善ではね返せる」と説く。
最終更新:2013年09月02日 17:56