ウェイド・アリソン


アリソンは放射線防護の極北なんかじゃないよ。あんな極論は素人の妄言としか思われないし、
ICRPが抵抗するまでもなく、国際的な合意が必要な場では絶対に採用されない。
(2012/3/9ツイッターより)

「放射能から逃げ回るべきではない」

日本では10000人以上の人が津波で亡くなり、生存者は寒く飢えている。
しかし、報道はまだ誰もなくなっていない放射能の問題に集中している。しかも、放射能で人が死ぬ可能性はありそうにないのだ。
現在の原子炉は福島のものよりはよくできているし、これからの原子炉はもっとよいものになるだろう。
それでも、高レベルの放射能は危険ではある。だが、今起こっている規模の懸念は見当違いだ。
原子力技術は無数のガン患者を治療しており、病院での放射線治療で施される放射線量は原理的には、
今の環境で受ける放射線量とさして変わらない。

スリーマイル事故はどうだったのか?死者は出ていない。
チェルノブイリは?
この2月28日に出された国連の最新レポートによれば、確認されている死者数は、緊急作業員が28人、
それと小児甲状腺ガンによる15人だ―これは、今日本でやっているように、ヨウ素剤が摂取されていれば避けられたであろう。
どちらの場合でも、1984年のボパールでは3800人の死者に比べれば非常に少ない。
この事故ではこれだけの人が亡くなったのは、ユニオン・カーバイド社の殺虫剤工場から(訳注:放射能漏れではなく)
化学物質が漏れたためである。

では福島で漏れた放射線はどうなのか?チェルノブイリで放出された量と比べてどうなのだろう?計測された計数率をみてみよう。
3月22日の19時時点で、すべての都道府県の中で最も多いのは、1平方メートルあたりセシウム137が12,000ベクレルであった
(訳注:参考資料を見ると、モニタリングポストの故障・不具合を理由に、宮城と福島の計測数値は考慮されていない)。
国連のレポートにあるチェルノブイリの地図は1平方メートルあたり3,700,000ベクレルまでを計測値に応じて色分けしているが、37,000ベクレル以下の地域にはまったく色がついていない。
はっきり言えば、これが示唆しているのは、福島の放射能の降下量はチェルノブイリの1%以下、ということだ。

もう一つ放射能降下物のなかで重要な同位体はヨウ素で、これが小児性甲状腺がんを引き起こす。
これは原子炉が稼働中にしか生じない物質であり、原子炉が止まれば、すぐに崩壊する(半減期間は8日間)。
福島で貯蔵されている使用済み燃料棒は、放射能を帯びてはいるが、ヨウ素は含んでいない。
だが、チェルノブイリではあらゆる種類のヨウ素とセシウムが最初の爆発で放出された。したがって、福島では、
どれだけヨウ素が放出されても、チェルノブイリの1%未満なのは当然なのだ。しかも、その影響はヨウ素剤によってさらに減る。
ところが不幸なことに、政府は、過剰に用心深い指針を与えるという対応をしており、これが一般市民の懸念を高めている。

「過剰反応」
チェルノブイリ16周年に、スウェーデンの放射能専門家たちが、スウェーデンの日刊紙ダーゲンス・ニュヘテルに寄稿したが、
その中で、安全基準をあまりに低く設定して、すべての鹿肉の78%を必要もないのに莫大な費用をかけて廃棄処分にした、
ということを認めた。
東京では今週、ペットボトルの飲料水が乳児の母親に配られた。不幸にも日本でも同じ間違いが繰り返されているらしい。
3月23日に東京では、1リットルあたり200ベクレルの放射能がその2日前に検出されて、
子供は水道水を飲まない方がいいという勧告がでた。これを適切な角度から見てみよう。すべての人間の体には1リットルあたり、
50ベクレルの自然から受け取る放射能がある。ということは、200ベクレルは実際そんなに大きな害を与えるものではない。

冷戦期に、多くの人は核による放射能は極秘の軍事施設で働く頭のいい人たちにしかわからないような、ひどい危険があるんだ、
と信じ込まされた。
そうした放射能に関する誤解から生じる国内からの非難に対処しようとして、すべての放射能への接触をできる限り低くするために、厳しい放射能に関する規制が制定された。
この「放射能への接触をできる限り低くする」方針はALARA(As Low As Reasonably Achievable)として知られるようになった。

このように安全性への不安を取り除こうとする試みが、今日の国際的な放射能に関する安全基準の基礎になっている。
その基準は一般市民は自然被ばくに加えて年間に1ミリシーベルトを超えてはならないというものだ。
この非常に低い数字は危険なレベルではない。そうではなく、自然被ばくよりちょっと多くなるだけのことだ。
イギリス人は平均して、1年に2.7ミリシーベルト被ばくしている。私の本”放射能と合理性”(訳注:出版は2009年)では、
{現在の科学に基づいて合理的に考えれば、危険な水準は、1年に1ミリシーベルトではなく、
1カ月に100ミリシーベルトであり、一生のうちに5000ミリシーベルトが上限である}という主張をしている。

「新しい考え方」
人が放射能について心配するのは、放射能を感じることができないからだ。しかし、自然は解決策を持っている。
近年、生きている細胞は、放射線を浴びても、そこから回復するために、
さまざまなやり方で自己再生、自己修復を行うということがわかってきている。
この賢明な仕組みは(放射能を浴びてから)数時間以内に始まり、失敗することはまずないーチェルノブイリの時のように、
過負荷にならなければ。チェルノブイリでは、緊急作業員のほとんどは、数時間で4000ミリシーベルト以上の放射線を浴び、
数週間で亡くなったのだ。
しかし、一連の放射線治療を受ける患者は、治療中の腫瘍の近くにある問題のない健全な細胞組織に、
通常20.000ミリシーベルト以上の放射線を受ける。この細胞組織が生き残るのはなぜかと言えば、
治療が何日にも渡って行われ、健全な細胞に修復と再生のための時間を与えるからである。

このようにして、多くの患者は、多くの重要な器官が国際的に推奨されている1年間の上限量で、
20,000年分以上の放射能を受けて、さらに価値ある年月の人生を過ごすことになる。この事実からして、今の上限量は非合理的だ。
放射能に関する私たちの考え方に革命的な変化が必要とされており、それは教育と一般市民への情報提供から始まる。
その後、新しい安全基準が設定されるべきだ。私たちの生活からどのようにして放射能を締め出すかという考え方ではなく、
害を受けずに受けられる量はどのくらいなのか、という考え方に基づいて。そして、私たちを悩ますそのほかの危険―たとえば、
気候変化(=温暖化)や電力の喪失のようなーも考慮して。

現在の原子炉は福島の原子炉よりもよくできており、これからの原子炉はさらにいいものになる。
しかし、それを待っているべきではない。放射性廃棄物は厄介ではあるが、その量は少ない。特にもし再処理されれば。
いずれにしても、それは多くの人が思うほど、手に負えない問題ではない。

では、私の家の地下100メートルのところに埋めるとなったら、私はそれを受け入れるのか?と聞く人もいるかもしれない。
私の答えは「受け入れるよ、もちろんね」である。全般的に、私たちは放射能から逃げるのをやめるべきなのだ。


665 返信:名無しさん@お腹いっぱい。(不明なsoftbank)[sage] 投稿日:2011/06/20(月) 00:09:52.33 ID:i5ru3onV0
661
http://www47.atwiki.jp/goyo-gakusha/pages/453.html
wikiにはどこからの引用か書いてないけど、
3月26日付けでウェイド・アリソン・オックスフォード大教授からBBCへ寄稿された記事ということでいいのかな。

こんなのもあった。
東京新聞2011年4月17日付朝刊で、英オックスフォード大のアリソン特別研究員という人の言葉が紹介されています:
  たとえば福島県のある待ちの累積放射線量が高いとしても、現時点では実際に健康に影響が出るレベルとは大きな差がある。
  エックス線のコンピュータ断層撮影(CT)で、それ以上に被爆する可能性もあるというレベルだ。
http://researchmap.jp/joxfh3rfa-111/#_111

東京新聞2011年4月17日朝刊に、ウエイド・アリソン氏の次のような言葉が引かれています
(同氏の言葉は第5回講義でも引用しました):
  検出されたのは害がないレベルで、ミネラルウォーターが店頭から消えたパニックの方がある意味で問題ではないか

東京の水道水に乳児の暫定基準値を越える放射性ヨウ素が検出されたとの報道があってからすぐに(20分程度と言われています)、
東京ではミネラルウォーターが売りきれたと言われています。おそらく、この事態を念頭に置いた言葉だと思われます。
http://researchmap.jp/joq9cru43-111/#_111

666 返信:名無しさん@お腹いっぱい。(catv?)[sage] 投稿日:2011/06/20(月) 00:10:51.28 ID:MSbtJ98D0
661


この人の背景はよく解らんが、何かいろいろすごそうw

670   :御用聞き(東京都)[sage] 投稿日:2011/06/20(月) 00:17:21.94 ID:Redb11Pt0 [3/3]
666
wikipedia見ると、稲系だろうか?
his interests moved sideways into medical physics, in particular safety,
therapy and imaging across the full spectrum: ionizing radiation, ultrasound and magnetic resonance

物理学を極めた人って、精神世界の怪しげな彼方に逝ってしまわれる方がいるけどそういう奴かな。

672 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(不明なsoftbank)[sage] 投稿日:2011/06/20(月) 00:27:06.33 ID:i5ru3onV0 [2/2]
とりあえずウェイド・アリソンの原文。

We should stop running away from radiation
By Wade Allison
University of Oxford
26 March 2011 Last updated at 12:50 GMT
http://www.bbc.co.uk/news/world-12860842

This attempt at reassurance is the basis of international radiation
safety regulations today, which suggest an upper limit for the general
public of 1 mSv per year above natural levels.

This very low figure is not a danger level, rather it's a small addition
to the levels found in nature - a British person is exposed to 2.7 mSv per year,
on average. My book Radiation and Reason argues that a responsible danger level
based on current science would be 100 mSv per month, with a lifelong
limit of 5,000 mSv, not 1 mSv per year.


963 名前:地震雷火事名無し(東京都)[sage] 投稿日:2011/08/12(金) 08:06:05.23 ID:y3CVCWKR0 [1/3]
放射能と理性 なぜ「100ミリシーベルト」なのか / ウェード・アリソン (著)
ttp://amazon.jp/dp/4198632189

放射線基準の規制緩和 / 池田信夫blog
ttp://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51733697.html
(前略)
それ以外の「被害予想」は微量放射線のLNT仮説による想像にすぎない。このLNT仮説が間違っているというのが、
本書の主張の中心である。著者はオックスフォード大学の原子物理学者であり、論証は理論的・実証的で詳細だが、
そのロジックはひとことでいうと、微量放射線で癌になって死ぬような個体は進化で生き残れないということだ。
(中略)
そこで著者は、放射線の被曝基準の規制緩和を提案する。ICRPが科学的根拠もなく決めた安全基準が
50年以上も変わらないのは不合理だ。その後の研究の発展を踏まえて、慢性被曝の上限は100ミリシーベルト/月、
生涯の障害線量の上限としては5000ミリシーベルトとすることを彼は提言する。
これでも科学的に安全な上限に比べると低いが、被災者の不安を減らし、エネルギー資源の効率的な配分を実現するには十分だろう。
(後略)
著者について
英オックスフォード大学教授。原子物理学のほか、医療分野における放射能の適応などについて
オックスフォード大学などで40年以上研究をつづけている。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
アリソン,ウェード
オックスフォード大学名誉教授。1941年英国生まれ。ラグビー校、ケンブリッジ大学トリニティカレッジを経て
オックスフォード大学で物理学博士号。40 年にわたりオックスフォード大学などで物理学を研究、指導してきた。
放射線の医学やその他用途への応用に関する著作がある。専門は素粒子物理学

▼ 964 名前:地震雷火事名無し(東京都)[sage] 投稿日:2011/08/12(金) 08:07:52.52 ID:y3CVCWKR0
963
追加

内容紹介
(前略)自身は、原発利権と一切関係がなく、
多くの読者の手に届くことを目的に「理性的」かつ平易な表現で執筆した論文が本書となる。(後略)

だとさ

▼ 966 名前:地震雷火事名無し(東京都)[sage] 投稿日:2011/08/12(金) 08:37:44.13 ID:y3CVCWKR0
963
ttp://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-34c0.html
専門家連中の共通点は無知/Chris Busby/2011年3月29日
記事原文のurl: ttp://www.rense.com/general93/decon.htm

(前略)
では、ウェード・アリソンはどうだろう? ウェードは、医療物理学の専門家で、オックスフォード大学教授だ。
彼は、我々にとって、愚劣な物理学者の主張の典型・具現そのものなので、彼をやっつけることにしよう。
(中略)
ウェード・アリソンの主張に反証する、西欧における二つのチェルノブイリ研究について、手短にご紹介したい。
一つ目は、リンショーピング大学のマーチン・トンデル博士と同僚による北部スウェーデンにおける癌の研究だ。
トンデル博士は、放射能汚染レベルによる癌罹患率を検討し、スウェーデンがチェルノブイリによって汚染されてから、
10年の間に、汚染が100キロベクレル/平方メートルである地域全てで、癌が11%増加したことを示している。
福島原発汚染についての、国際原子力機関の公式数値は、原発から78kmまでで、200から900キロベクレル平方メートルなので、
今後10年間、こうした地域に暮らす人々に対し、22%から90%までの癌増加が予想できる。
言及したい、もう一つの研究は、小生自身がおこなったものだ。
チェルノブイリ後、(中略)6ヶ国で、6つの異なるグループにより、幼児の白血病が報告されていた。
増加したのは、汚染当時、子宮内にいた子供の場合だけだった。疫学上、こうした特異度は稀だ。
チェルノブイリ以外の説明はありえない。
白血病は、(中略)お決まりの理屈の、(中略)住民混住原因説に帰することはできない。子宮中では住民混住はあり得ない。
だが"放射線量" は非常に微量で、"自然バックグラウンド"より、ずっと低かった。
(中略)リチャード・ウェイクフォードは、イギリス原子燃料公社 BNFLの代表として
「内部放射体による放射線リスク調査委員会=CERRIE」に参加しており、
"私はイギリス原子燃料公社BNFLの警察犬です。"と小生に自己紹介した。この二者の間に差異はない。

ウェードは、次に汚染の比較に向かう。(中略)控えめに言っても、ウェードは、使うデータをえり好みしすぎだ。
国連の「放射性物質で汚染された土地」の定義は、彼が書いている通り、37キロベクレル/平米だ。
だが実際は、刊行されている全ての地図で、チェルノブイリ汚染の立ち入り禁止区域、
半径30km以内は、555 キロベクレル/平米以上と定義されている。
(中略)
次に、健康への影響を見よう。ウェードは、いつもの愚かな物理学者の主張の大半を持ち出している。
(中略)
ところが、ウェードよ、これらの人々は大抵高齢で、普通は二つ目の腫瘍が成長する前に、いずれにせよ死んでしまうのだ。
それであっても、放射線の為に、彼等は、他の癌を患うことが多いのだ。これを示す何百もの研究がある。
いずれにせよ、この外部被曝は問題ではない。問題は内部被曝だ。
ヨウ素131 は、全身に回るわけではなく、甲状腺中と、血球にくっつくのだ。
だから甲状腺癌と白血病なのだ。
ストロンチウム90から、ウランに至るまで、DNAに化学的に結合する、体内放射性元素の全リストがある。
こうした放射性物質は、DNAや、最後に落ち着いた組織に対し、膨大な局部的放射線量をもたらす。
人体は、物理学が適用できる、一本の鉄線ではない。ウェードが用いている放射線量の概念は、内部被曝には適用できない。
(中略)
なぜICRPモデルは危険なのだろう? それが"吸収線量"に基づいているからだ。
これはジュール単位の平均放射エネルギーを、それが、その中で薄められる生体組織の質量によって、割ったものだ。
一ミリシーベルトというのは、一ミリジュールのエネルギーが、一キロの組織で薄められるということだ。
そういうものだから、これは、火の前で体を温めることと、赤熱した石炭を食べることを、区別できない。
だが問題なのは、エネルギーの局所分布だ。
一つの細胞に対する、一つの体内アルファ粒子飛跡からの放射線量は、500ミリシーベルトだ!
同じアルファ線飛跡による、全身に対する放射線量は、5 x 10-11ミリシーベルトだ。
これは、つまり0.000000000005ミリシーベルトだ。
しかし、遺伝子損傷を、そして究極的には癌を、ひき起こすのは、(全身ではなく)細胞に対する放射線量だ。
ICRPが採用している、単位線量ごとの癌発生率は、細胞への平均線量が、全ての細胞に対して等しかった、
広島での外部の強烈な高線量放射線に、ひたすら依拠している。

▼ 980 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2011/08/12(金) 13:01:27.73 ID:HrN6BbK20
963
LNT仮説は実験や疫学的データでも否定されており

こういう嘘を書いている時点で破棄すべきかと。

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最終更新:2013年09月05日 17:02