【作品名】ハイスクールD×D~紅蓮の錬金術師~
【作者名】人間花火
【原作名】ハイスクールD×D
【警告点】R-15 オリ主 残酷な描写
【識別子】ハイスクールD×D 鋼の錬金術師 紅蓮の錬金術師 軍人 紳士 爆弾 兵器
【評価日】2012/08/27(月)
【話数・文字数】話数:33話/1話平均:5,717文字/合計:188,660文字
【批評】
今は亡きにじファンの偉大なる日間ランキングの常連であった本作品は知名度だけならば洞窟でもトップクラスではなかろうか
本作品は日間ランキング常連、容姿能力だけクロス、一切の工夫がない直截なタイトルなど典型的にじファン作品にして大物(地雷)である
主人公は原作の主人公イッセーとクラスメイトで現役軍人()にして爆発狂の錬金術師時風篠
爆発に関する錬金術を駆使するなど完全にキンブリーから拝借した主人公の諸々のキャラ設定は典型的にして御粗末の一言であると断じたい
常に敬語口調(時として慇懃無礼)や爆発に対する美学、軍人という設定やそれに纏わるエピソードも全部キンブリーを意識したのだろう
更に感想欄で作者曰く、「主人公の容姿はブレイブルーのハザマ」など典型的にじファンここに極まれりという体である
原作にも錬金術は存在するらしいが主人公の(鋼の錬金術師準拠の)錬金術はまた別の代物で作中では稀有な能力として主人公TUEEE要素になっている
しかし主人公は両親から錬金術を教わったらしく学問体系として確立していると思われる節があるのにそういう描写は一切ない
ただただ主人公の錬金術に対して原作陣悪魔や堕天使が驚愕したり恐怖したりという典型的な主人公TUEEE演出に終始している
終始主人公TUEEEを展開し作中で主人公が碌に負けない理由も「軍人」だからの一言など主人公が凄いんじゃなくてこれはもう軍人が凄いだけである
ついでにゼノヴィア達に対して「神がいたらこの世に争いは無く(略)軍人は存在しない」と軍人()論によるSEKKYOUを展開するのも実に陳腐
神器「賢者の石」の力に覚醒した主人公は軍人()の経験を生かして敵を苦にもせずに倒し、時にはピンチ()演出も忘れない小粋な展開
アンチやヘイトはないものの原作主人公イッセーの出番を完全に喰っているのも本作品の主な地雷要素か
アーシア一筋の感があるイッセーの出番や活躍が大いに奪われた影響か、アーシアの出番は最早片手ほどしかない
どこに惹かれたのかよく分からないが朱乃やゼノヴィアは主人公に肉体関係を迫る、小猫は主人公に好意を抱くなどのフラグが立っており、
コカビエルとのシリアス()な対決シーンが終わった後の唐突な水着回で為された朱乃と主人公の濃厚()なキスシーンは必見である
「んむ……朱乃さ……ダメで……んむぅ!?」
「ちゅ……んむ……ちゅる……あむ……ちゅぱ」
あの時とは違う長い深いキス……。 朱乃さんの舌が私の口内に侵入してくる
「ちゅ……れろ……んー…ちゅく……ちゅぷ……はぁ…」
唇を放すと私と朱乃さんの唇の間に銀色の糸が伸びる
文章は決して上手ではない上に、三点リーダやダッシュ、!や?などの文章作法も統一されてない
主人公の一人称と思ったらイッセーの一人称になる、三人称と思ったらSide使いになるなど実に「クソッタレのクソビッチ」で尻軽な文章作法である
改行スペースも多々ある傾向なのでマウスホイールブレイカーとしてマウスと読者の体力をごっそり抉ってくる
総評として本作品は設定が借り物故にキャラが安定しない典型的オリ主が原作主人公の出番を喰う典型的オリ主物である
原作主人公が喰われても主人公に魅力があればそれも許容できるだろうが設定が借り物なので当然ながら薄っぺらいので魅力はない
作者もキンブリーが好きなのだろうがキンブリーが好きな読者ならば憤慨すること必至で、私は激怒した
必ず、かの無知蒙昧な作品をレビューしなければならぬと決意した
「ふはははっはは! 良いぃぃぃ! 非常に良いですよぉぉッ!もっともっと回復してください! 私の楽しみが増す!」
余談ながら不死であるライザーと対峙したときのこのセリフはキンブリーっぽいだけに余計に主人公が薄っぺらい
もう主人公キンブリーでいいじゃん