ロケット博士・糸川英夫の独創的「未来科学発想法」の科学的間違い


主に○| ̄|_ =3 経典:~「未来科学発想法」~ε=_| ̄|○  を読んで wさんのツッコミより。

内容抜粋

P.69-70
糸川英夫 ほかにもさあ、生き物なら、海の底、つまり、海面から何千メートルの深海にもまだいる。例えば、カニにしても、その甲羅は手の甲ぐらいの大きさだとして、これに何トンもの水圧がかかっている。

小林 そうですね。

糸川英夫(の"霊") だけど、潰れない。これは、やっぱり不思議だよなあ。 あるいは、深海の生き物が浮上してきたときに、まあ、爆発はしないまでも、なかには、膨張してしまうものもあると思う。だけど、不思議なことに、深海の生き物が浮上してきても、まだ、いちおう、そのかたちを保ってるものは、かなりあるわけだよね。

最近は、「ダイオウイカが、たくさん浮いてきてる」と言われてるけど、大きいやつは十五メートルぐらいもあります。あれも、何百メートルも下にいるわけだから、普通は、あのイカの体に、ものすごい水圧がかかってるはずで、八メートルとか十五メートルとかいうようなダイオウイカが水面まで浮かんできたら、爆発するぐらいの膨張になるはずなのに、まあ、死んだりしてはいるけれど、爆発するような膨張にはなってない。これは、実に不思議な、弾力性のある素材だね。

小林 そうですね。

糸川英夫 珍しいものだよね。

  • 深海にいるカニは、何トンもの水圧がかかっても潰れない
    ⇒ 基本的に個体(例えば甲羅)・液体(水)で体が構成されている生物は深海で潰れることはない


P.71-72
糸川英夫 そう、そう。自然界では、どういう装置で、それができてるのか……。 例えば、実際に、ここにカニが歩いているとして……、
まあ、九十九里浜にはカニがたくさんいるんだろう? おたくの精舎には、カニがたくさん這ってんだよ。

小林 (笑)

糸川英夫 その力二の背中に、ブロックを一つ載っけただけで、カニは潰れるわな。

小林 ええ。

糸川英夫 それなのに、深海にいるカニは、何トンもの水圧がかかっても潰れないって、まこと不思議ですね。

小林 そうですね。環境によって、圧力に対する抵抗力が、自由自在に変わる素材というのは……。

糸川英夫 それを使えば、潜水艦ないし、その「しんかい6500」だったか?何だか知らんけども、ああいうもので、もっともっと底まで潜れるものをつくれる可能性もあるわな。

小林 宇宙船の素材にもなるでしょうし、いろいろなところに使えますね。

  • ブロックを一つ載っけただけで、カニは潰れる ⇒ 深海では水圧は均等。地上でブロックは一方向圧だから潰れる


P.94-95
糸川英夫 まあ、宇宙航行の原理から見れば、二十分ぐらいでアメリカに行けなければおかしいよね。本当は、その程度でね。
だから、地球は自転してますからね。地球が自転してるから、じっとしてても勝手に動いてくれるところもあるから、それを上手に利用すれば、移動しなくても、実は大陸横断や太平洋を横断できる可能性もあるんだよね。

小林 ああ……。

糸川英夫 地球は回転しているでしょ?だから、上へ上がって、この回転の外側にいて、ちょっと待っていてから降りるだけで、実は、飛ばなくても行けることもあるんだよな。

小林 これは、すごい! 「回転して移動する部分」を利用するわけですね?

  • 地球が自転~大陸横断や太平洋を横断
    ⇒ 地球が左巻きに自転していることを知らない。日本から出発するとユーラシア大陸の平原に着く。
  • 上に上がって静止するわけ、その間に地球が自転してるんだから、時間が経てば降りちゃえばいい。
    ⇒ 地球の赤道で自転速度は時速約1700km。太平洋間は約1万km程度。所要時間約6時間。
    ⇒ 上に上がるって例えば人工衛星の静止軌道に乗せるには膨大なエネルギーと人と時間とお金がかかる
      静止軌道の地上37000kmから自由落下するとh=(gt^2)/2だからt≒2700s=45分
      移動距離は約1300kmで不経済。そもそも慣性があるので空気の影響なければ元の場所に落ちる。
    • 東大理系出の糸川氏が中学校でも習う、慣性の法則を知らないわけがない。


P.107-109
糸川英夫 うん、そう、そう。確かにそうだなあ。
だから、エネルギー問題なんていってもね、もうすでにあるのよ。地球の自転する力もあるし、引力なんていうのはもう無限にあるよね。これは磁石ですから。

地球自体が磁石で、とにかく物を下に落とす力、吸いつける力があるわけなので、引力そのものがエネルギー源になるわけですよ。
 「引力をエネルギーに変える方法」を考えれば、無限にエネルギーが取り出せるし、かなりクリーンなエネルギーが出る可能性があると思いますね。

小林 究極のクリーンエネルギーですね。

糸川英夫 引力をエネルギーに変えられたら、たぶんクリーンエネルギーになると思いますね。
でも、このエネルギーを使ってるのは後楽園(東京ドームシティ)ぐらいでしょ?

小林 (笑)

糸川英夫 後楽園のジェットコースターみたいなもの(スーパーバイキングソラブネ)でエネルギーを使わずに、振り子みたいに、行ったり来たりしてるから、かなりの省エネ候補だと思いますが、どうでしょうかねえ? (右腕を振り子のように振りながら)実際、計算で行けるところまでこうしながら、だんだん止まっていくんだろうけど、あれは十分に引力をエネルギーとして使っているわねえ。

小林 そうですね。

  • 地球自体が磁石 ⇒ 糸川氏は東大航空学科出身。引力の原因が磁力と言うわけがない。
  • 引力をエネルギーに ⇒ 引力はエネルギーではない。タダで位置エネルギーは出てこない。
      振り子運動で位置⇔運動エネルギーの相互変換が起きてるだけ。


P.114-115
糸川英夫 僕の発想は、君らなんかと、ちょっと違うんだよなあ。君らは、土星に飛んで行くことを考えてるけどさあ、
なんか、そんなふうに考えないんですよね。
(中略)
だから、夜中に地球に来て、あなたたちをさらっていっては、人体実験をしてるっていう、そんなのまで出てるんだろ?
向こうが、わざわざ部屋のなかまで入って連れにきてくれるっていうんだったら、これは、{捕まえようと思ったら、
捕まえられんことはないわけであって。}

小林 宇宙人リーディングや科学者リーディングを行うと、だいたい、科学者の方の九割は、そうおっしやるんですね。

  • UFOなんか捕まえちゃえばいいんだよ ⇒ UFO=未確認飛行物体。未確認のものを捕まえられるわけがない


P.124
糸川英夫 たまたま、幸福の科学のほうでは、今、チャネラーを養成中であるからして、チャネリングをできる人が出てきたら、たぶん、会話が可能なのでね。
会話することはできるので、彼らの考え方を聞き出すわけです。


P.127
近藤 未来産業学部で、”宇宙人ホイホイ”か何かを使って……(笑)(会場笑)。

糸川英夫 ”宇宙人ホイホイ”ねえ。だから、何に引っ掛かって吸い寄せられるんか、なんで脱出ができなくなるんかを考える。

近藤 ちょっと研究してみます(笑)。


P.157-158
小林 (中略)当時のアトランティスの研究グループなどが交信していた相手、交流していた相手というのは、どのあたりの方だったのでしょうか。

糸川英夫 そうですねえ。うーん、少なくとも、三つぐらいの星から来てたとは思います。三種類ぐらいはあったと思われますねえ。
やっぱり、プレアデスとベガが多かったんですけど、プレアデス、ペガ、および、あとは、おそらくあれは……、うーん……、おおぐま座のほうから来てたかなあ。

小林 おおぐま座?

  • プレアデスとベガ~おおぐま座 ⇒ ベガは星(恒星)。プレアデスは星団で一つの星ではない。おおぐま座は星座で別個の星。

その他指摘されまくった科学的ツッコミ

  • 海の上を移動するコーフク大学 ⇒ 海上にある意味がわからない
  • カブトムシの様な飛行機が空を飛ぶ  ⇒ サンダーバード2号のパクリ
  • 時速300kmで自由に部屋を飛ぶ乗り物 ⇒ 部屋が東京ドームでも全く意味なし。屋外用では?
  • ハエの様に小さいロボット=スパイ兵器など ⇒ ミリサイズのロボットはある。5thエレメントのゴキブリロボのパクリ
  • 食糧難だからスモールライトで人を小さくする ⇒ 生物的にも物理的にも不可能
  • CO2削減の為、これをエネルギーに変換する ⇒ 人工光合成が研究・開発されている
  • 宇宙エレベータ ⇒ 既に実用化を目指して開発が進められている
  • 自分たちで未来科学研究所を作って、そこに就職しちゃえばいい ⇒ 財源不明。

大川の無理解が判明した理科項目

  • 慣性の法則
  • 重力(万有引力)
  • エネルギー保存則
  • 圧力の性質
  • 星座と恒星と惑星の違い
  • 力と運動、速度
  • 地球の自転方向
  • 電磁気力の性質
  • 揚力・浮力の性質


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最終更新:2015年07月16日 18:59