原久子主催の瞑想セミナー後、大川が結婚を表明(1987年12月)


関谷晧元著「虚業教団」より、関谷氏の回顧

    • 「この日はちょうど、中原幸枝のヨガ教室主催による四週間瞑想セミナーの最終日にあたっていた。最後を飾るべく中原は、特別講師に大川隆法を招いた。このことからも、初期の〈幸福の科学〉が中原のヨガ教室と半ば一体だったことがわかる。『セミナーの終わりに、直接大川先生のご指導がいただけるみなさまは、ほんとうに幸せです。みなさまは、人生のクリスマス・プレゼントを今夜いただけるのです』中原から開会の挨拶を促された私は、参加者を前にそんな話をした。人生のプレゼント。いま思い出すと悔恨たるものがある」
    • 「途中で、急に大川が話題を変えた。『関谷さん、じつは私、結婚することにしたんです』意外な話に、私はびっくりした。崩していた膝を思わず直してお祝いを言った。『イヤ、それはそれは。ほんとうにおめでとうございます。会の流れからしても、今が一番いいときだと思います。これで、会もしっかり根をおろします。ほんとうに、よかった。でも、お相手は誰なんでしょう。私には見当もつきませんが』『アハハ。誰だと思いますか』」
    • 「私は一瞬、中原ではないのかと思った。彼女の名誉のために言っておかなくてはならないが、二人が特別な関係だったということではない。大川のまわりには、とにかく女っ気のことである。結婚に対する憧れをしばしばはのめかした主宰先生だが、それらしき女性は見あたらない。縁談があるとも聞いていない。その場にいた中原を、とっさに思っただけのことである。『関谷さんは、たぶん知りませんよ。あの方はボランティアですから』返答に困っている私に、中原が助け船を出してくれた。『じつは森村恭子さんという会員です。これは、神示が下っての神託結婚なのです』名前を聞いても、私には顔も浮かばなかった。それより私には、″神託結婚″という耳慣れない言葉が異様に響いた。大川先生はどの人になると、やはり結婚にも高級霊からの指導があるのか……。『もうすぐ東大を卒業される、素晴らしく優秀なお妹さんですよ』」
    • 「それが現在、主宰夫人となっている大川恭子のことを聞いた最初である。彼女の登場で、〈幸福の科学〉はまた一つ大きな転機を迎えることになる。しかしそれが会を変貌させ、空虚なものにしていくことになろうとは、中原や私はもとより、大川自身も知らなかったことである」


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最終更新:2012年09月19日 10:46