関谷氏に度重なる不幸(1988年年頭から)


関谷晧元著「虚業教団」より、関谷氏の回顧

  • 「こんな家庭の地獄化と時を同じくして、職場でも健康面でも次々と不幸が重なった。新しい年(88年) に入った正月8日。ちょっとした不注意で転倒した私は、したたか肩を打ち、鎖骨骨折で二カ月間もサポーターを巻いていなければならなくなった。独り暮らしだから、下着の着替えにさえ困った。夜はその肩が痛んで眠れない。籍のことは急がされる。妻とは激しいケンカがつづく。娘の受験も心配である。おまけに、仕事には今までのような勢いがなく、創業以来はじめて赤字になりそうな形勢だった。会の仕事に追われていた私と社員のあいだにはミゾが生じ、かつての楽しい職場は見る影もなくなっていた。もう、『泣きっ面に蜂』どころではなかった」


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最終更新:2012年09月20日 22:45