監視照射

放射線を使ったX線検査装置の呼称、エックス線サーべーランス、エックス線スキャナー、あるいは、エックス線ディテクター、全身透視スキャナー、エックス線ホール・ボディー・スクリーニングを総称し監視照射と呼ぶ。あまりなじみの無い言葉であるけれども、タイトルに総称としてこの言葉を使わせていただいた。
放射線サべーランス機種は、八十年代に米国国防省が開発し、米国移民局、JFK国際空港、ニューアーク国際空港、バンクーバー国際空港などで使われ始めた。

911米国同時多発テロ事件以降、共和党政権のもとで空港でのテロリスト対策として監視照射は強化され、絶対平等主義の名のもとに、老若男女、老人から子供まで一様にエックス線によるスクリーニングが義務化された。さらに2009年12月に起きた下着爆弾男騒動をきっかけにオバマ大統領は、空港でのエックス線検査装置の機能を強化し、旅客の下着の下に隠された武器爆薬を探知するために、赤裸々な姿を透視する設備を導入し始めた。
これまでは、空港ゲイトにおいて主に手荷物検査で使われていた監視照射を直接に人体にむけるということになる。

X線検査装置の開発は、911以前に既に、アメリカおよびイギリスの国防省・官学共同の軍産複合において着手されており、巨大な官僚天下り組織がこれを実用化していく道筋がみてとれる。

世界最大の天下り企業、「SERCO」は、米国のCIAと天下り企業The Wackenhut Corporation、そして英国のSISが結託したグローバル・エンパイアだ。http://www.youtube.com/watch?v=zFV4gI00W1w

全身、頭からつま先まで見通すホール・ボディー・エックス線スキャナーは、2011年中には、1000台が全米各地の空港に納入され、旅客は、有無を言わされず、六秒間 0.2マイクロシーベルト(あくまでも当局の言い分の数値)の照射を受ける。

これまで多くの御用学者は、高度三万フィートの上空で受ける宇宙線を自然放射線と呼び、あたかも人工放射線と同質であるかのような言い回しで、数値的な対比に使い、東京・ニューヨーク間の航空旅行で受ける被曝の数値200マイクロシーベルトを、ある種の安全基準内と言う言い訳に使ってきた。
ここには、エックス線による被曝は度外視されている。乗継が多くなれば被曝の量も増す。

ホール・ボディー・エックス線スキャナー、「後方散乱X線検査装置 Backscatter X-ray 」 商品名「Secure 1000」は、スティーブ・スミス Steve W Smithという名の技術者により1992年に開発され、パテントがラピスキャン・システムズ社 Rapiscan System( OSI System Incの子会社 )に販売された。
他にもAmerican Science and Engineering社のSmartcheck。Tek84社「元 Spectrum San Diego Inc」のAIT84 Body Scanner & Castscopeなどがある。

911米国同時多発テロ事件以降、空港警備を民間から国営化にするという議論が始まった。アメリカにおいては、食品医薬品局 「FDA」,ジョン・ホプキンス大学応用物理研究所・米陸軍公衆衛生統括・研究所「the U.S. Army Public Health Command and researchers at the Johns Hopkins University applied physics laboratory」がSecure 1000の六秒間 0.2マイクロシーベルトの照射に安全性を認可した。

しかしこの0.2マイクロシーベルトは、まったくの誤差に基づくとサンフランシスコのカルフォルニア州立大学の生化学・生物理学教授・デービッド・アガードDavid Agardは、警鐘を鳴らしている。大統領顧問のジョン・ホルドレンJohn Holdrenに対し包括的な見直しをすることをUCSF大学の同僚たち、
『John Sedat( a molecular biologist); Marc Shuman( a cancer specialist) Robert Stroud ( a biochemist and biophysicist) 』とともに請願している。

『これらのスキャナーで使用されているエックス線、即ちイオン放射線は、染色体の破壊を招き、癌を患う結果へと導く。』( デービッド・アガード )

UCSF大学は、ラピスキャン社と政府及び官僚たちは、人体表皮に蓄積される放射線被曝量を計算間違いをしていると懸念を表明している。

Airport body scanner: Rapiscan 2010 Anti-Terrorist Security System
http://www.youtube.com/watch?v=Vb-FHOUZvN8&feature=related

低レベル放射線には、安全なレベルの閾値が存在すると主張し、また「ホルミシス効果」なる出鱈目を流布する政府および御用学者の意図は、監視照射技術を手放さないための洗脳にある。と同時に、行政の怠慢の放置と、巨大天下り先の温存だ。

「The Wackenhut Corporation」から 「G4S plc (formerly Group 4 Securicor)」そして「SERCO」の巨大天下り監視下請け企業。
http://en.wikipedia.org/wiki/Wackenhut

日本の官僚たちも真似がしたくてしょうがないのだろう。真似をしていれば安心であり、また儲け口が明らかであり、さほどの努力もいらない。
元駐タイ大使・岡崎久彦が『低レベル放射能それほど危険か・毒も薬になるホルミシス効果』(2011.6.22)なる文章を産経新聞に掲載したことにも注目すべき点がある。

彼らが模倣したくてしょうがないものとは、米英の軍事・安全保障上の強靭性と管理能力、国家国民の安全と安心のためというふうに言えば聞こえは良いが、また本人たちも、そう思い込み自己正当化しているのだろうが、そのような理想的な主旨とは裏腹に、そこにあるものは、一人称で語るべきアメリカあるいは、イギリスの憲法的精神というものではなく、白人の「ホワイトネス」であり、白人コンプレックスに他ならない。

The Wackenhut Corporationは、1954にフロリダ Coral Gablesでジョージ・ワッケンハットによって創設された、もともとは調査会社で元FBIの同僚たち三人とフロリダのPalm Beach Gardensで社を構えた。現在は、Jupiter, Florida 。
経営顧問に、元FBIディレクターClarence M. Kelley, 元国家安全保障エージェンシー・ディレクターBobby Ray Inman,そして元国防長官およびCIA副長官Frank Carlucciなどが名を連ねる天下り企業。

2002年にオランダの Group 4 Falck社から $570 million の融資を受け、2010年にイギリスの G4S社と合併し、
『 G4S Secure Solutions 』と改名した。

ジョージ・ワッケンハット、元FBIエージェント。極右翼で白人優越主義者。探偵用ハイテク機器マニア。左翼、公民権運動家、反戦活動家の個人情報ファイルの作成で億万長者の財産を築いた。

1965年には、二百五十万人のアメリカ人、1966年には、四百万人のファイルを入手し、New YorkおよびLos Angeles警察の対共産主義者捜査隊と密接に活動する組織Anti-Communist Church League of American Activitieなどに売りつけた。

ワッケンハット社は、秘密探偵・警備会社に飽き足らず刑務所ビジネスへと手を出し、1999年には、38600人の受刑者、さらに9000人の受刑者から金を巻き上げることに着手。
しかし、その実態は、悪辣なもので受刑者への性的いやがらせ、虐待が頻発しておりニューメキシコ州Hobbs, New Mexicoのトラビス郡刑務所Travis County Community Justice Centreの契約は取り消しにされている。

とはいえワッケンハット社は、アメリカ大使館、アラスカのパイプライン、ハンフォード核廃棄物処理場、サバンナリバー・プルトニウム・マイン、ネバダ核実験場など主要な米国戦略上重要な施設の警備を受け持っている。

ワッケンハット社は、私営企業のための妨害工作まで平気で下請けする。エクソン・バルデズ社の石油漏れ事故を調査していたジョージ・ハンメルGeorge Hammelを監視し、資料を盗み、環境省への調査報告提出を妨害した。

1970年代にCIAによる秘密工作が上院議員により問題視された後には、その尻拭いを買ってでた。1992年、イラクへ生物化学兵器を輸送する際の警備をワッケンハット社が行った。

ワッケンハット社「G4S Secure Solutions 」とセルコ Serco Plc 社は、イギリスの刑務所運営企業Premier Prison Services (PPS)社を所有している。
セルコ Serco Plc 社は、大陸弾道ミサイル早期警戒システム「the Ballistic Missile Early Warning System at RAF Fylingdales and manages Manchester trams」の管理のみならず、ありとあらゆる業種を抱えて急成長している巨大天下り企業。ロンドンの交通信号、オーストラリアの不法移民留置所、アメリカの54の航空管制塔 、カナダ・オンタリオの運転免許書試験所、バグダッドの空港管制塔、ドュバイのバス会社、イギリス最大の刑務所運営企業、原子力発電所の警備、国立学校の運営、グリニッチ標準時間の管理、国境警備、などなど、1994年からの企業収益成長率は、なんと1200パーセント、85%の職員が元政府官僚。

ワッケンハット社が合併したGroup 4 Falck社も警備会社、刑務所運営等を業種とする巨大天下り企業であり、グループ4を飲み込み「G4S Secure Solutions 」社と暖簾を新しくした。私営刑務所は、儲かる商売。黒人、有色人を犯罪者として仕立て上げ、大量に検挙する警察と結託すれば株はすぐ上がる。
http://en.wikipedia.org/wiki/G4S

彼らがイオン放射線、エックス線、マイクロ波を利用して監視技術に応用しているハイテク機器は、空港での警備にとどまらない。「ライフ・アセスメント・ディテクション・システム(LADS)、「レーダー・フラッシュ・ライト」など、犯罪捜査、地震行方不明者の捜査等の用途から、空からの建物内部の監視、さまざまなものが考案され、秘密裏に人体実験が行われている。刑務所の受刑者は、人体実験のモルモットにはうってつけ。

必見、五歳の時に頭部を放射線照射実験された黒人男性。「Radiation Experiments on Black People Left Holes in their Heads」 http://www.youtube.com/watch?v=KrLxfXtEokk&feature=share

さて、昨年2010年のメキシコ湾BP社の石油漏れ事故の後、実に陰惨な事件が発生している。BP社の企業経営と安全管理、さらに環境へのダメージを調査し警鐘を鳴らしていた「ウィッスル・ブローワー」たちがこぞって不意の死を遂げているのだ。
http://www.thevileplutocrat.com/bile/articles/bp-whistle-blowers-dead-missing-jailed/

今、ここでは深く立ち入らないが、コーポレイト・マフィアの存在が見えてとれる。それがどのような存在なのかは分からない。しかし、ハイテク監視社会を促し、巨大企業からの甘い汁を吸い、天下り企業を増殖させる「白人」と「白人の真似をしたがる有色人」の姿がそこにあるといって過言ではない。

放射能に安全な基準値があるという洗脳は、この「ホワイトネス」から始まっているということを強調しておきたい。
空港で放射線スクリーニングを受けることに「安心と安全」のベネフィットがあるとする考えは、まさに白人の恐怖心を代弁しまた擁護することを意味している。

さらに、付け加えるならば、核兵器・核エネルギー開発の怒涛のごとき潮流のなかで形作られてきた『ニュークリア・アパルトヘイト』と南アフリカにおいて人種隔離政策下の悪名高きアパルトヘイト国家によって日本人が「名誉白人」として白人優越主義者らに迎え入れられたことは無関係ではない。

もちろん、私は、西洋人、白人が悪魔だなどと言いたいわけではない。白人だからといって「ホワイトネス=優越意識」に囚われているわけではない。白人コンプレックスに無自覚になり、白人の真似をすることで優越性を身に付けたかのように錯覚している有色人の愚かさを述べているに過ぎない。

なぜならば、エリート教育というものがまさに西洋中心主義を模倣したもの。受験戦争で勝ち抜くということのなかで、数多い専門用語と長時間の授業に耐えられる忍耐強さは身に付けはするものの、「沈黙の言葉」に対しては無感覚な人間を作り出してしまう。
そして何よりも、栄誉ある博士の言葉に対し疑問を抱こうとしない知識詰め込み人間が、あたかも確証を得たかのように知識の受け売りをするという行為に恥を感じないという。

日本は、311以降「アカデミック・フール」と「ビュオクラティック・フリーク」たちにハイジャクされた。
元駐タイ大使・岡崎久彦が『低レベル放射能それほど危険か・毒も薬になるホルミシス効果』(2011.6.22)なる文章のなかで誇らしげに語る箇所にこのことが如実に表れている。

『時を同じくして、注目されるのは、2008年の米ミズーリ大学名誉教授のトーマス・D・ラッキー博士の論文である。日本には、茂木弘道氏により紹介された。これは、広島、長崎の被爆者8万6543人の健康状態の追跡調査の結果の学術報告である。
まず、長く原爆症で苦しんだ人々も含めて、被爆者の両親から生まれた子供に遺伝子上の奇形児は1人も見つかっていない。』

この茂木という人物、放射能の取り扱いを「塩」に例えて話をはじめるところは、立派なホルメティスト。
「4月12日茂木弘道_問題ない放射線レべルである 『稲恭宏低放射線療法発見確立者』」
http://www.youtube.com/watch?v=U6-r4FKNqdM


日本を愛し、この国へ遠くの国から訪ねて来てくれる多くの人たちのために、また、海外の様々な場所で活躍することになる多くの優秀な日本人のために、日本人との結婚で海外に住む子供たちの空の旅の安心と生命の安全のために、エックス線による監視照射は、廃止されなければならない。


補足


洗脳
「対日心理戦争」は、1945年5月7日マニラで開かれた会合から始まった。終戦によって対日心理戦略が終結したとは、言
いがたい。
自由主義アメリカと共産主義旧ソビエト連邦の対立による第二期冷戦(第一期は朝鮮戦争、第二期は、1961年8月13日
第二次ベルリンの壁封鎖、1965年2月7日北ベトナム空爆など)の真っ只中、夥しい数の核兵器及び水爆の実験が行わ
れていた。南太平洋諸島、ロシアのセミパラチンスク、アフリカはアルジェリア、北米は、中西部の先住民居住区など有色
人が核開発の犠牲となった。 さらにこの時代は、謎めいた暗殺の時代であり、マフィアと国家的諜報組織CIA、共産主義
者と秘密工作部隊KGBなど、陰謀と疑惑に満ちた国家テロルが横行し、明瞭な解答がない未解決の事件が多発した時代
である。 冷戦期という特殊な有事の状態が国家の防衛を担う防人に過激な行動を許した恐ろしい時代である。国家の内部
において民主主義という理念を転覆させ、社会の安全を脅かしかねない不審分子が存在する限り、超法規的な手段を使っ
てでもその活動を阻止しなければならない。この考えは、『民主主義国において反民主主義的で自己矛盾するけれど、郷土
愛、愛国心(patriotism)という意味では一貫してはいる(宮台真司)』が、アメリカのこの時代においては、郷土愛とし
てのパトリオティズムには超法規的手段は必ずしも直結しておらず、肌の色、カラー・ラインを線引きとする人種主義がそ
の底辺にあった。
アメリカにおける非アメリカ的、反民主主義的な越権行為、諜報組織が独自に情報を占有し、機密主義に走る兆候を早くか
ら自己言及的に批判を展開していたのは、原爆開発を内省的に叙述した「八月の神話」の著者スチワート・ユーダル元国務
長官(ケネディー政権)だ。ちなみに、ユーダル氏は、「アメリカの大統領は、原爆投下を日本に謝罪すべきだ」と語った数
少ない知識人。

ノーム・チョムスキー(NoamChomsky)は、『Secrets, Lies and Democracy』Odonian Press1994のなかで、CIAと
は何かという問いに答えて次のように語っている。

『民主的社会が情報収集という任務をになう組織を内部に抱えていると言う風にご想像されるかもしれませんが、それは、
CIAのごく局所的な活動に過ぎません。その中心的な目的は、大統領府のための極秘で、常に違法な活動を担うことであり、
公にすれば拒絶されることを知っているため常に隠蔽されなければならない活動です。アメリカの内部は、極度に反民主的
なのです。その活動さえもほぼ総てにおいて常に民主主義を脅かすことに力が注がれているのです。
1960年代から70年の初期にかけてのチリにおける活動などがそれです。もちろんこれが唯一の代表例であるというい
ことではありません。ニクソンやキッシンジャーのCIAとの関与を多くの人は語りますがケネディーやジョンソンも同様の
政策を行いました。』

さらにCIAは、国家の政策に従う機関なのか、それとも独自の政策判断によって動いているのかという質問に答えて次のよう
に語っている。

『それについては、誰も確信が持てません。しかし、私の理解では、CIAは、大統領府のコントロール下にあるということです。
私は、多くの事例とそれらに関する記録をつぶさに調査した結果、CIAが独自のイニシエイティブで行動を起こしたケースは比
較的少ないと言うことが分かりました。そのようなケースが、実は、多く起きているように見えるだけなのです。しかしこれは、
大統領府が、否認権(deniability)を保持するためです。大統領府は、ルムンバの暗殺を指示した書類やらブラジルの政府を
転覆させろとかカストロを暗殺しろなどという事務所のデスクの上に置かれていたりすることは都合が悪いのです。ですから大
統領府は、口先巧みな否認権(plausible deniability)というポリシーに従うのです。つまり、CIAに指令される内容は、
書面や他の記録の一切が残らないように最初から厳重に管理されているのです。後日に事件が発覚されれば、それはCIAが独自に
してきたことのように仕向けられているのです。しかし、注意深く事の真相を辿れば、そんなことは一度も起きていないというこ
とに至るでしょう。』

1950年代から60年代にかけて、一般人を巻き添えにした人体実験の数々が起きている。1950年代から洗脳、自白、遠
隔マインド・コントロール、スパイ活動のための情報収集などの技術を確立するために様々なドラッグ(LSD)や遠隔洗脳工学
機器(マイクロ波テレメトリー )が軍や科学者らによって開発され、事前の承認なく一般人を対象に使用されていた。1953
年に始まる作戦ネーム、MK-Ultraは、催眠術、感覚器官の破壊、ロボットミー、サブリミナル・プロジェクション、ESP、睡眠
下の洗脳教育など予算2千5百万ドルが投じられ、その後20年間続けられていた。

CIAは、作戦ネーム・ミッドナイト・クライマックスの名のもと、サンフランシスコの売春婦にターゲット(被験者)を連れ込ま
せLSDを服用させた。ある場合には、黒人の受刑者に75日間、連続してLSDを服用させるという実験も行った。1953年に行
われた陸軍で働く一般人を対象としたマインド・コントロール実験では、被験者が飛び降り自殺をしてしまうという結末を招き、
CIAは、正式に謝罪しなければならなくなる。ジェラルド・フォード大統領は遺族をホワイトハウスに招き75万ドルの賠償金を
支払い正式に謝罪した。 アメリカ政府は、1955年から1958年までに事前承認なく1千人を対象にLSDの実験を行ったと
認めた。しかし、1975年に「自殺」と認定されたこの判例は、遺族により上告されており、MK-Ultraの全貌を問う法廷での
真相究明は続けられている。

様々な極秘洗脳実験を隠蔽する工作として御用学者が動員され、カルト教団、精神病理学会、幼児虐待保護団体などに工作
員が送り込まれている。全米心理学者協会、American Psychiatric Association,American Institution of Hypnosis,Canadian Psychiatric Association,Institute of Psychological Therapies,などから著名大学まで
CIAの外郭組織は多岐にわたり数百をこえる。


ホワイトネス
日本人と原爆、核全般の問題について語るとき避けては通れないのが白人の実存的優位性の問題。
文中の「ホワイトネス」を、社会科学者・宮台真司の言う『盲目的依存』と言いかえても良い。しかし、欧米の社
会科学者らに決定的に欠如しているものが「自己言及能力」。己自身の悪しき心の習慣、共同体の因習に対
する自己反省なき、自己定立、自己肯定のための他者否定。「自己言及なき他者分析・他者操作」こそがホワ
イトネスだといえる。
具体的な話をしよう。日本人の多くが「原爆を落とされて終戦が迎えらた」と信じ込まされた。また、「原爆が落
ちたことで本土決戦にならずにすんだ」。アメリカ人の多くも「原爆の使用はやむおえず、本土決戦による死傷者
を出すことなく終戦を迎えることが出来てよかった。それに日本が朝鮮半島のようにソビエトとアメリカで南北に
分断されることも避けれた」と信じている。「だからしょうがなかったし、日本は戦後、急成長してよかったじゃな
いか」と続く。頭の古い政治家は、このような理屈を素直に鵜呑みにしていて公の場で代弁までしてみせる。
この理屈の裏には、「アフリカ人を奴隷として連れてきたことは不幸なことだったが、それで文明化したのだから
よかったじゃないか」というのと同じ理屈がここには隠されており、「原爆を落とされて戦争が終わってよかった」
と思い込んでいる日本人は、「二ガー」あるいは「ジャップ」と呼ばれている自分の精神的奴隷性に気がついてい
ない。白人のように振舞うことを成功と勘違いしてきた日本人は、己の精神的奴隷性についての自己言及能力
さえも失ってきた。それが露呈したのが香山リカの文章だといえる。

香山リカの「小出裕章氏が反原発のヒーローとなった もう一つの理由」の文中の「彼ら」「ニーと」「ひきこもり」を
二ガーとジャップに、原発を原爆におきかえて読み直すといい。

。。。。

震災や原発事故を「まるでなかったかのように」して、3.11以前の生活に戻ってしまおうとする人が増えています。
そして前回お話ししたように、現代社会は「被災者支援を持続させられない」社会になっています。
ネットの世界を中心に、原爆被害にのめり込んでいる人たちがいます。
特に、これまで一般社会にうまく適応できなかった、ジャップや二ガーといった人たちがその中心層の多くを占め
ているように見えます。自分がやりたくもないことを、社会をまるでわかっていないような頭の悪い人たちと一緒に
やりたくない。劣等感と優越感がない交ぜになったような、一面では純粋な理想主義者たちなのです。
そんなジャップらが原爆問題にのめり込んでいます。そして、「神」として崇拝しているのが、 いま反原爆で最も
注目されている小出裕章氏です。
ジャップらには自分が抱えてきたルサンチマンが一気に晴らされたという感覚があるのかもしれません。
もうすぐ定年を迎えようとする年齢まで屈辱的な地位にいた人が、いまや日本中で最重要人物の一人になるとい
う姿に、ジャップらはおとぎ話のようなイメージを抱いているのではないでしょうか。

。。。。。。

冒頭の命題、「震災や原発事故を「まるでなかったかのように」して、3.11以前の生活に戻ってしまおうとする人」に
ついての自己言及がはなから吹っ飛ばされている。自己について言及などする必要もない。自分ではなく、「ネットの
世界を中心」とした「彼ら」であり、自分を中心とした世界ではない。まずこのことが言外に宣言されている。
「ホワイトネス」とはこのことであり、いったんホワイトネスに依存し始めると「ニート」「モンスターペアレンツ」「草食系」
なる差別語を公共のメディアで公言することに恥じらいさえなくなる。



ニュークリア・アパルトヘイト
核開発により恩寵を受ける者、その開発の犠牲になり苦を受けるもの。ここには、肌の色、カラーラインが明確な線引き
として存在する。有色人でありながら核を持つ国は、さらに貧しい国に犠牲を強いる。それは、原発推進というばら色の
幻想とともに売りつけられていく。福島第一原発震災で明らかに露呈されたこと、それは国内におけるニュークリア・ア
パルトヘイトだと言って過言ではない。利権受益者から輩出される「エリートなりすまし」らによって頂点が固められ、基
礎的なインフラも管理技術も知識もない国の貧しい民衆に押し売りされる「原発」。かつて、南アフリカのアパルトヘイト
がそうであったように、核兵器を信仰することは、絶対の神、全知全能の神を信仰する心理と表裏一体であり、核を持つ
者は、全知全能の神、絶対救済者の側に己が属しているという幻想を抱く。
このような幻想が、絶対救済者と受難者という分化を作り出し。「エリートなりすまし」らは、絶対救済者を演じることを占
有し続ける。用意されている洗脳は、「サイキック・ナンブネス」心理的麻痺状態。核のもたらす甚大な被害についての
想像力を矮小化し、また、それを病理として、治療対象としてすりかえる。
核兵器、原子力、核廃棄物を、「ニューク」やら「ニューモ」「プルトくん」のようなキャラクターに転移することで幼児的な
マインドに移植する。
核兵器への心理的麻痺状態と聖書的な予言への期待は、同根の精神性によって作られており、核による世界終末を
期待する心理は、キリストの降臨と新エルサレムへの期待と切り離しがたく結びついている。


放射能人体実験


放射能人体実験には、まず二つの大きなカテゴリーがある。
「人体への放射能の生化学効果の測定」と「人体による放射性分子・radionuclide」の代謝機能の観察」
最初に注意していただきたいことは、この二つとは別に使われる、「人体の外部や人体そのものへの放射線の
影響の調査」という表現のニュアンスの違いについてです。

放射能人体実験についての詳細な資料を目にするようになるのは1993年クリントン政権下のへーゼル・
オレイりー・エネルギー省長官による『オープンネス・イニシエイチブ』によるところが大きい。
冷戦期の終焉を受け止めての、情報公開によるよりクリーンなエネルギー省へと改革がなされてのことだった。
1994年1月から、40年代から七十年代まで続けられていたロス・アラモス国立研究所による『放射性物資の
人体への曝露実験』についての調査報告が、米エネルギー省DOEから入手可能となった。

ロス・アラモス国立研究所の主張は、、「人体の外部や人体そのものへの放射線の影響の調査ではなく」、即ち
放射能効果を人体実験しているのではなく、あくまでも人体による放射性分子の代謝機能の観察に主眼が置かれ、
研究目的を四項目に設定した、という。
1排泄物内の放射性核種の崩壊率から体内被曝を測定する
2放射能探知機の開発
3放射線線量測定機の開発
4放射性同位体の体内トレーサーの調査
これにより、放射線治療学の基礎を形成するという成果をもたらした、と主張している。

放射能人体実験の起源が原爆開発マンハッタン計画にあることは言うまでもない。1928年に設立する『国際エックス線及びラジウム防護委員会』後の『国際放射線防護委員会ICRP』は、被曝限度線量の基準を1931年には73000ミリレムを勧告し、1936年には50000ミリレムを勧告。第二次世界大戦までに知られていたのは、100レム以上の線量が与える影響についてのみだった。
1944年8月16日にヘンペルマンからオッペンハイマーへ送られた一通のメモを端緒に、8月29日のワーレンとケネディーによるマンハッタン計画の一部門として放射能人体実験が正式に合意された。
1994年のDOE白書以前の公文章として放射能人体実験についての報告があるものは、1986年10月の『American Nuclear Guinea Pigs: Three Decades of Radiation Experiments on U.S.Citizens...Report prepared by the Subcommittee on Energy Conservation and Power of Committee on Energy and Commerce U.S.House of Representatives』か゛ある。
1984年6月下院議員リチャード・オッテンガーを議長とするエネルギー省の安全政策に関する小委員会が始まる。DOEに対して資料公開を請求。
オッテンガーを議長の後継者、エドワード・マッケイ議長のもと1985年1月に公開された資料に基づき『アメリカの核モルモット・三十年に及ぶアメリカ市民に対する放射能人体実験』が報告された。

この報告書におけるDOEの資料によると、上記の二つのカテゴリーは、一つにくくられ、カテゴリーは、12に分類されている。
1新陳代謝・生化学的効果 (プルトニウム、ポロにウム、トリウム、ウラニウム、ラジウム、放射性鉛212)
2睾丸へのエックス線照射 
3白血病、リンパ腺障害患者への全身エックス線照射 
4粒子ビーム遠隔治療
5放射線遠隔治療
6多血症への影響
7血液への放射線物質の影響
8中性子線の人体への影響
9他の放射線による影響
10ヨウ素の人体への影響
11他の生化学的反応
12同化作用・生体機能の変化

『アメリカの核モルモット・三十年に及ぶアメリカ市民に対する放射能人体実験』の報告書を見る限り、ありとあらゆる実験が、手当たり次第に行われてきたことが一目瞭然となる。「人体の外部や人体そのものへの放射線の影響の調査」そのものだといえる。実験件数31。695人の被験者。
にもかかわらず、1994年1月から始まるクリーンなエネルギー省へとイメチェンするなかでレトリックが構築されていく。

いくつかの事例をあげる前に、日本の御用学者らは、何時いかなる調査を根拠に放射能に安全な閾値があるという科学的知見を得たのかを問いたい。
日本において、どのような基礎研究が、どのような検査体制で行われたのか。その詳細な情報公開を求める。
「人体への放射能の生化学効果」と「人体による放射性分子代謝機能」についての完全で詳細な科学的知見の公開を求める。

ここまで読んでいただいた聡明なる読者諸君はもうお気づきだろうが、放射能についての科学的知見は、軍事機密であり、機密事項であるからこそ、秘密裏に、被験者の同意も、承諾もなく、組織的に行われた。広島・長崎原爆投下も壮大な人体実験の一環であり、原爆調査委員会ABCCも治療目的の組織ではなく人体への影響を調査する組織であり続けた。軍事目的に沿うように意図的な記録の改竄・操作がなされてきた。
これだけですでに犯罪であることが明白だ。日米安全保障条約・日米同盟とはいえ、強引で犯罪的な情報収集によって得た科学的知見を基にした表面的なガイドラインを受け売りし、日本国民の健康を害する判断を下していることに御用学者らは、罪悪感を感じないのかどうなのか。
日本政府による独自の調査が行われたのであれば、それは何時いかなる時点の法令に基づき、どのような過程で知見が編纂されたのか。

エビデンスとしていくつかの事例を挙げておきたい。

カテゴリー09....001..No166
1953年から 57年、ボストン総合病院。 12人の脳腫瘍患者にウラニウムを注射。ウラニウム濃縮工場従事者らへの肝臓への影響と、その許容服用量を調査。患者らは、全員か18か月後に死亡。

カテゴリー11...001..No.126
1952年、三人の被験者がトリチウムの含まれた水蒸気の充満する空気を4、5分間、吸引させられる。実験は五回。原子力委員会AECの資金援助でロス・アラモス研究所にて行われた。原発労働者の被曝許容基準の模索として行われた。

カテゴリー11...001..No.134
1961年から63年、ネバダ核実験場から持ち込まれた死の灰を人に経口摂取させる。シカゴ大学アルゴン研究所においてストロンチウム85、バリウム133、セシウム134の含まれる死の灰をシカゴ大学学生、研究員ら21人に服用させた。原子力委員会AECがスポンサーで『ヘルス・フィジックス誌1966』に実験報告が掲載された。

カテゴリー12...001..No.111
1963年 AECのオーダーにより、バッテル記念研究所が遂行した実験。ハンフォード原発からコロンビア川に流される廃液が含む放射性リンを体内に取り込んだ魚を食べさせるという実験。オレゴン大学病院の血液病の患者三名に治療と称してリン32を注射。同様の実験は、シアトルのスエデッシュ病院にて二名の患者に行われた。

私は、プルトニウムの人体注射実験の犠牲となったエルマー・アレンの取材で、テキサス州イタリーの墓地を訪れたことがある。
黒人であるエルマーのお墓は、白人らとは別のさびれた場所にあった。死後も人種差別が続く光景であった。娘さんは、「父の死後も骨のサンプルを収集しに調査員たちが無残にも墓を掘り返した」と涙ぐみながら話してくれた。

必見、五歳の時に頭部を放射線照射実験された黒人男性。「Radiation Experiments on Black People Left Holes in their Heads」
http://www.youtube.com/watch?v=KrLxfXtEokk&feature=share

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日本経済新聞、平23年12月3日、社会面の記事が伝えるところによると。
『強力なエックス線を出す大型放射光施設「SPRING 8.スプリングエイト」(兵庫県佐用町)を運営する
高輝度光科学研究センターは2日、押収麻薬の密輸ルート解明といった次世代の科学捜査を専門に研究
するチームを設置したと発表した。放射光を使うと成分のわずかな違いから製法や原産地を突き止める
ことが可能といい、密売組織の捜査がしやすくなるとみている。
1日付けで設置したのは「ナノサイエンス・フォレンシック・サイエンス・グループ」。
兵庫県警と大阪府警の科学捜査研究所のOBなど4人で構成。裁判の証拠となる物件鑑定や科学捜査を支
援する方法を研究し、より高精度で迅速に解明できる方法の開発を目指す。』
とある。



麻薬撲滅のための科学研究となると有無を言わせぬ正当性と説得力があるのだが、だからこそ天下りや
公的財源の横領の隠れ蓑になりやすい。
「一億分の一秒」フェムト秒光学分析装置を使うことによって日本の科学は、驚くべき飛躍を遂げるこ
とは間違いない。しかし、覚せい剤の密売ルートの解明は、「もぐら叩き」というゲームが存続してい
るらこそ有益だとされるのであり、放射線は、安易な手法だと言わざるおえない。
人を取り巻く精神衛生、鬱病の問題の根本的な改善、向精神薬の過剰投与による自殺者の急増、精神医
薬の薬害蔓延こそがはるかに大きな問題なのではないか。このような社会問題を野放しして、放射能と
向精神薬を利権化し、社会正義と公正を制服詐欺師らに貸し与えている勢力こそ透視されなければなら
ない。

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最終更新:2012年12月10日 14:17