「放射線業務従事者等に係る疫学的調査」

26 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(チベット自治区)[sage] 投稿日:2011/06/09(木) 21:54:09.14 ID:/ZIKDZOd0
スレ違いだというのはわかっていますが、頭のよさそうな人がいるこのスレで質問させてください。
文科省の報告書で、「放射線業務従事者等に係る疫学的調査」というのがあります。
http://www.rea.or.jp/ire/pdf/report4.pdf
報告書を作成したのは、「財団法人 放射線影響協会」というところで、理事に長龍重信がいます。
報告書のp50で10mSvを超えたときから、がんによる死亡率が増加しています。
しかし、「このデータは95%信頼区間の下限が全て1を下回っているため、統計処理の評価上は有意差なしと結論付けれる」
と言われたですが、p値が0.024のデータでも信頼できないデータとなるのでしょうか?
おわかりの方がいましたら、教えてください。

803 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(京都府)[sage] 投稿日:2011/06/12(日) 23:10:08.31 ID:Yhx4b4Qx0 [1/2]
26
遅レスだが...
OE比(観察死亡数/期待死亡数)が1を越えるかを判定するために信頼区間を使っているのと、
累積線量の増加に伴い死亡率が上昇しているかの検定とは別物ですから。
期待死亡数と整合する期待死亡数が累積線量と共に増えていたら、OE比では1を越えないという
判定になり、一方、後者の検定では死亡率が上昇するとなりえます。
期待死亡数が累積線量とともに増えたとしても、それは放射性物質とは関係ない環境(平均年齢、
都市と農村等)を元に計算されているわけで、放射性物質との関連を論じるには余り意味がないと
いえます。

しかし、この部分だけの検討でも以下の疑問が生じます。
1)OE比の増加傾向について傾向性検定をなぜ掛けなかったのか?それを掛ければ期待死亡数の
増加傾向を考慮に入れてもなお死亡数が増加しているという意味のある分析ができたはずです。
2)OE比の判定ですが、故意に区間推定を用い、片側検定を行っていません。しかし、「より大きい」
を判定する場合は普通片側検定を用います。まあ、あまり結果はかわらないのですが、p.46の
全悪性新生物、20mSv-のクラスでは片側検定で5%有意がでますね。その他の線量では、5%有意に
はなりませんが。p.50の該当行については、5%有意な結果はないです。


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2012年12月10日 14:37