小林よしのり


2011/8/24号 SAPIOで脱原発記事!?(813参照)


小林よしのりもすっかり、御用文化人に成り果ててますね。福島原発事故での、主な小林発言。

デマを流す「AERA」と、デマを信じて、福島の住民に後ろめたさを感じないまま、
東京から脱出する者にこそ天罰は下るべきです。
わしもチェルノブイリにはならないという専門家や政府の発表を信じることにしています。

東京の鬼子母神は、子供の学校給食で東北の野菜を食べさせてないかどうかを気にするらしい。
学校に問い合わせている。 しかも子供には水道水をのませず、ペットボトルを持たせている。
その上、外で遊ばせないようにしてるらしい。
あきれたことに、米をミネラルウォーターでといでいるというのだから馬鹿そのもの、鬼そのもの
どいつもこいつも、政府が真実を隠している、信用ならないと言っている。
マスコミや雑誌、ツイッターは、ひたすら疑心暗鬼を招く情報ばかり。
風評被害ははてしなく拡がっている。 情報公開に意味なし 
生命至上主義とデオドラント文化が、発狂者を増やすばかり。原発を使いこなす資格が今の日本国民にはないね。

2011/06/14 よしりんと道場生(アンケート)の対話
https://www.gosen-dojo.com/?page_id=19
わしの小学生の頃は中国やソ連が核実験ばかりしていて、どんどん放射能が日本にも飛んできてたわけさ。
(引用略)
わしの世代は放射能いっぱい浴びて育ったんだな。
(引用略)
野菜は洗えば放射性物質は落とせるらしいし、野菜を洗わないで食べる人もいないだろう。
お店に並んでる野菜は大丈夫だから、わしは食べる。恐い人は食べなきゃいい。
ただ、人に「危ないぞ。食うな」 と風評を拡げてはいけないのです。 -- (名無しさん) 2011-06-19 00:10:13

475 返信:名無しさん@お腹いっぱい。(神奈川県)[sage] 投稿日:2011/06/19(日) 08:18:49.39 ID:CNtyvYmd0
461
小林よしのりなど一部の保守派の御用発言は伝統的な戦後民主主義批判の延長にある。
薬害エイズ訴訟以降の小林は、その言動の中心に「反・反権力」「偽善者批判」の発想があり
(当時仲の良かった吉本隆明や浅羽通明の影響)、それが3.11以降のトンチンカンな主張に結びついている。
「戦後民主主義批判系エア御用」は、利権保守や核武装妄想厨と並んで保守系御用の一類型。

生命至上主義とデオドラント文化が、発狂者を増やすばかり。原発を使いこなす資格が今の日本国民にはないね。

まあ、最後の一文だけは同意だがw

476 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(関東・甲信越)[sage] 投稿日:2011/06/19(日) 10:00:05.31 ID:HofdngfEO [2/2]
戦後民主主義を批判していたら、戦前に戻っていたでござる


小林よしのり発言続報。原発批判発言の中に隠れているこれらの言葉こそが、小林の本音。

2011/06/14 よしりんと道場生(アンケート)の対話
https://www.gosen-dojo.com/?page_id=19
核抑止力を諦めれば、原発廃止派に転向するのは簡単です。
最近、保守を自称する言論人が、感情に流されて原発廃止になってます。
あんな安易な感覚で何が保守なんだとわしは思ってますよ。

2011/06/16 『第14回 ゴー宣道場』 のご報告
https://www.gosen-dojo.com/?page_id=19
よしりん師範は、自主防衛のためには「核武装」が必要だと考えてきたのに、
「脱原発」となれば核武装は諦めなければならない。自主防衛を諦めて、米国の属国になるのか?
ということを考えると、そう簡単に「脱原発」ということは言えない、と発言しました。

2011/06/17 よしりんと道場生(アンケート)の対話・その2
https://www.gosen-dojo.com/?page_id=19
わしはレストランで「福島産です」と言われたら積極的に食べてるけどね。
(引用略)
もし原発推進が自主独立のためだと言い切る政治家がいたら、わしも聞く耳持つんですけどね。
情けない限りです。

石原慎太郎の天罰発言や小林よしのりの鬼子母神発言から思う。この人たちは、日本人、日本人、
と偉そうに協調するくせに、人間として一番大切な心を失い、餓鬼道に堕ちてしまっている。 -- (名無しさん) 2011-06-25 14:53:50


985 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(福岡県)[sage] 投稿日:2011/07/02(土) 07:01:34.34 ID:ZJ3B01tX0
よしりんは今のところ無知かトンデモのどっちかだね。
割りと綺麗に転向する人なので未だに期待してしまう


小林よしのり
SAPIO 7/20
漫画の欄外の作者コメントから原発・放射能に関する発言の抜粋
漫画中に原発・放射能への言及は無し

6月の「ゴー宣道場」で原発について議論したが、道場終了後も門弟・参加者の間で意見が割れてるようだ。
脱原発といっても微妙な温度差があるし、わしの覚悟を迫る言葉を各人が深く受け止めてくれたことは間違いないと思う。
この議論はまだ継続だ。

しかし放射能、放射能、汚染、汚染って五月蝿いなあ~~。静岡茶くらい落ち着いて飲ませろ!
何と言われたってわしは毎日静岡茶を飲んでるわい!

海江田経産相が原発の「安全宣言」だって。再稼動を誘導しようとしている。鉄塔は倒れないのか?
その場合の電源は?地震は必ず起こるぞ。もう想定外は許されないんだぞ!


813 名前:地震雷火事名無し(埼玉県)[sage] 投稿日:2011/08/10(水) 18:33:17.49 ID:mbwh30jN0
小林よしのりは脱原発ですね。今出てるSAPIOを立ち読みしたらそうだった。
書いてあったことは(記憶している範囲で)
経済界が「電力がないから海外に企業が移転する」というのだったら、移転して支那のバブル弾けてくたばれ。
国土を汚されたり、子孫の遺伝子を傷つけるようなものを許すのは真の保守ではない。
経済界にも脱原発を掲げている企業はいる。
とかそんな感じでした。間違ってたらすみません。

814 名前:地震雷火事名無し(福岡県)[] 投稿日:2011/08/10(水) 18:39:39.61 ID:DDQRWGY10
国土を汚されたり、子孫の遺伝子を傷つけるようなものを許すのは真の保守ではない。

こういうことはいかにも小林が言いそうな気がする。
私ももちろん同意する。

248 名前:地震雷火事名無し(福岡県)[sage] 投稿日:2011/08/31(水) 06:58:48.98 ID:Qs+YzOnQ0 [3/4]
SAPIO 2011年9月14日号
小林よしのり「ゴーマニズム宣言」英霊にこたえ、保守すべきもの

漫画の欄外の作者コメントから原発・放射能に関する発言の引用
  • 産経新聞や自称保守言論人が、原発をなくせば60年代まで戻るとか、江戸時代に戻るとか、幼稚な脅しをかけている。
 馬鹿か!原発全廃でもそんな文明の退化はもう無理なんだよ。日本の技術力はもっと進んでるんだよ!

  • 孫正義が自然エネルギーの利用を開拓し、脱原発を進めてくれるなら、わしは支持する。
 愛国者の衣をまとった差別主義者どもより、日本への愛国心がある人物だとわしは思っている。

  • 長谷川三千子氏からはがきを頂いた。「安全のための急ブレーキがかえって危険」という考えだそうだ。
 わしは国を挙げて原発推進するくらいなら、国を挙げて自然エネルギーを推進せよという考えだ。
 そもそも原発を巡る言論が、国と既得権益者によって歪められてきたことに腹が立つ。


漫画のネームから原発・放射能に関する発言の一部引用
  • NHKスペシャルで、計画的避難地域に指定された「飯舘村」のドキュメンタリーを見た。
 この村と共に生きてきた人々のあまりに理不尽な境遇に怒りを覚えるとともに、
 涙をこらえることができなかった。

  • 日本の原発は、あまりにも簡単にテロや爆撃の標的になり、他国にしてみれば原子爆弾を使用しなくても、
 同規模の打撃を与えることができる馬鹿でマヌケな急所さらしなのである。

  • 「経済」の「済」は「財」ではない。あくまでも「救済」の「済」である。
 原発によって故郷を失い、不幸の最中にある民がいる。
 このまま原発が稼動を続ければ、同様の、もしくはそれ以上の不幸が繰り返される危険性が多分にある。
 それでも原発を稼動させ、金儲けを続けたいと主張する銭ゲバ財界は完全に「経済」を忘れているのであり、
 こんなのを「経済界」とは呼べない。
 あえて言うならカタカナ書きで、「ケーザイ界」とでも呼ぶのが適当だろう。 
 自称保守派は一体何を保ち、守ろうとしているのか?
 ケーザイの成長だけは守りたい、そのためなら国も山河も滅んでも仕方ないと言うのだろうか?

249 名前:地震雷火事名無し(福岡県)[sage] 投稿日:2011/08/31(水) 07:01:16.46 ID:Qs+YzOnQ0 [4/4]
小林よしのりは完全に脱原発になったと見ていいでしょうね。
よしりんまた新雑誌を立ち上げてそこで漫画を描いてくれないかなー。

254 名前:地震雷火事名無し(WiMAX)[sage] 投稿日:2011/08/31(水) 07:40:53.06 ID:sw6RbJRD0
248-249
小林は右だけど利権や経済至上主義には昔から批判的だった。
保守派に関しては経済思想と原発の是非が相関関係にある希ガス。

260 自分:御用聞き ◆f1qmsMDFdM (東京都)[] 投稿日:2011/08/31(水) 08:16:33.29 ID:kb7G2sdb0 [9/15]
248
よしりんはまともな保守だったのか。見直したぞ
リストを書き換えねば。


369 名前:地震雷火事名無し(大阪府)[] 投稿日:2011/08/31(水) 20:49:33.95 ID:tglHabNQ0 [2/2]
小林よしのりに特徴的なのは「洞察力」の根本的な欠如
今回も初動からだまされていた

この人は何を見て何年生きてきたのだろうか

391 名前:地震雷火事名無し(神奈川県)[sage] 投稿日:2011/08/31(水) 22:51:34.11 ID:B50x347Q0
369
あれだ。事故直後の小林は従来からの偽善者批判の流れで反原発派を叩いていた。
しかし、時間が経つにつれて、電力不足詐欺や風評被害キャンペーン、「避難するリスク」論など
原発推進派のほうが偽善的なヒューマニズム(その最も愚かな事例が赤木)をみせるようになってきた。
小林は原発推進派の偽善に反発しているとも解釈できる。


* *

保守派はすぐに、サヨクは「脱原発=反核」で、保守は「原発推進=核保有」だと色分けするが、
思考停止している証拠だ。そもそも技術への信仰とは進歩主義の思想であり、進歩主義を疑うのが保守のはず。
本来は、保守こそが脱原発を主導するべきなのだ。

また、保守派は原発を持つことが潜在的な核抑止力になっていると嘯くが、むしろ原発の保有によって常にIAEA
(国際原子力機関)の査察を受け、アメリカの統制下で絶対に核保有できないようになっているのが現状である。

核兵器が必要であるなら、そういったまやかしを止め、脱原発と核保有をセットで進めるべきだとわしは考える。
原発を廃止すると同時に、NPT(核拡散防止条約)から脱退して核兵器保有を宣言する。
それこそ、日本が真の独立国となる道筋ではないか。

※週刊ポスト2011年9月16・23日号


304 名前:地震雷火事名無し(大阪府)[sage] 投稿日:2011/11/16(水) 21:44:06.41 ID:agc3reda0
小林よしのりが「脱原発論」をSAPIOに描き始めた。
http://www.zassi.net/mag_index.php?id=55
原子力工学の教授たちの企業や政府系研究所からの金の流れを書いてたのもSAPIOだっけ。

884 名前:地震雷火事名無し(関東地方)[] 投稿日:2012/01/02(月) 22:53:56.64 ID:FRUibk5hO
西尾幹二の脱原発本を読んでみた。
「原発は(戦後民主主義的)平和主義の象徴だから辞めるべき」っていう多少トリッキーな主張はあるんだけど、小出先生には共感していて、財界を批判する部分が多かったりする。

それと関連して「小林よしのりの脱原発論」
http://www.asyura2.com/11/genpatu18/msg/466.html

小林よしのりって最初は、原発維持派だったよね?
意見変わったのかな。

885 名前:地震雷火事名無し(京都府)[sage] 投稿日:2012/01/02(月) 23:09:55.03 ID:VscS3qvA0 [1/2]
884
小林もだけど筋を通すというか損得抜きに信念を通してる人に対しては評価する傾向があるな。

893 名前:地震雷火事名無し(関東地方)[] 投稿日:2012/01/03(火) 00:17:19.85 ID:zka0ZVl5O [1/7]
885
小林よしのりは好きじゃないけど、筋は通ってると思ったな。
論破して説得って出来ないものだし、保守の人が脱原発を言いやすい空気が出来れば良いが。


2012年1月29日東京新聞

原発をめぐる論議は日本の思想地図を塗り替えたと言ってよいかもしれない。右派論陣からも脱原発派が名乗りをあげ、
保守陣営の原発推進論を批判しているのだ。

代表格は漫画家の小林よしのりさんで、『SAPIO』に「ゴーマニズム宣言スペシャル」と銘打って
「脱原発論」を連載。2月1・8日号では、政府の「冷温停止」説を激しく批判している。

さらに興味深いのは同じ号の「ゴーマニズム宣言」で自分の思想的変遷を語っていることだ。
「ゴー宣」は昔『SPA!』で連載していた時は「保守とリベラルの要素が混在」し、単行本は三十万部も売れていた。
『SAPIO』に移ってから「新しい歴史教科書をつくる会」と連動し、『戦争論』はおおいに売れたが、
「ゴー宣」の単行本は部数が半減。「サヨク・リベラル」が離れたためだという。

その後、イラク戦争で「反米」を掲げたため、保守陣営から批判され部数減。さらに皇位継承問題で
「女系公認・直系優先」を主張したことで「保守系の読者がほとんどいなくなってしまいました」。

もちろん小林さんは自分が思想的に変遷したのでなく、世間に同調せず信念を貫いてきたために
そうなったという主張だ。しかし、この二十年ほどの彼の立ち位置の変化は、右派の拡大と分裂という
日本の思想的変遷を象徴したものといえる。そして彼が行きついたのが「脱原発」だったというのも興味深い。



以下はその内容
http://blog.goo.ne.jp/wancomi/e/df079d9a4b3b8224831299138168e63d
(これはひどい御用一般人のブログだが)

ゴーマニズム宣言スペシャル「脱原発論」・トンデモ説を盲信するカルト保守


2月3日、『SAPIO』に「今日から脱原発の漫画家を狙う」と脅迫電話があった。
昨年末にも、神田署に「講談社・徳間書店・小学館・小林よしのりを放火する」と予告電話があったので、
警察は捜査している。『Will』に「反原発の漫画家を放火する」と電話した奴と同一人物だろう。
講談社は『週刊現代』が反原発記事で目立ってたし、
徳間書店は『アサヒ芸能』がわしの脱原発のインタビューを載せたし、
そして小学館はわしの『脱原発論』を連載しているからだ。

オウム真理教が「暗殺計画」を立て、わしを尾行し始めた時は、わしが訴えても警察はわしの身に迫る危険を無視したが、
今度は犯罪を未然に阻止してくれるだろうか?
犯人は皇統問題でも、嫌韓デモ批判でも、わしの意見に反発し、わしをつけ狙ってる奴だろう。
最近、自称「保守」「愛国者」の連中は、「皇統男系固執」「原発維持」「嫌韓・排外主義」を3点セットで訴えていて、
ことごとくわしと対立し、「アンチ・小林よしのり」の情熱を膨張させている。(プラス「TPP賛成」もね) 
トッキーのツイッターに乱入したり、ネットではアンチが暴れ狂っている。
堀辺師範はわしに護身用の武器を買ってくれた。骨法道場生は「ゴー宣道場」開催の間中、会場の内外を警戒している。

実は最近、自称「保守」「愛国者」の言論人、そして某衛星チャンネル(=「チャンネル桜」)やネトウヨの間では、
原発維持の根拠として、
「低放射線は身体にいい」
という「ホルミシス説」の信仰が流行っている。
(セリフ「ふ~~~ん カラダにいい~~~」「20キロ圏内で暮らした~い」「子供もほーしゃのー浴びさせた~~い」)

4年前に「田母神論文」を世に出したアパグループの懸賞論文「真の近現代史観」で、札幌医科大教授・高田純
昨年、最優秀賞を受賞した。
タイトルは、『福島は広島にもチェルノブイリにもならなかった』…だと?
現在進行中の福島の事態を「ならなかった」と過去形にしている時点で、すでにイカレている。
高田は現状を「放射能集団ヒステリー日本」と言い切り、福島第1原発事故による放射線では、
「誰1人として健康被害を受けない」と断言。そして「IAEAに結集する責任ある国家」として、
原発を「早急に稼働」させろと主張している。
これを審査委員長の渡部昇一や、昨年審査委員になった田母神俊雄が大絶賛。
産経新聞もwebニュースでベタ褒めだ。もうつくづく日本の「保守」はカルト一直線になっている。

高田は事故1か月後の4月8、9日、福島第1原発の正門前にマスク・防護服なしで立ち、
空間線量が「チェルノブイリの緊急事態の値の1千分の1以下」で全く安全だとアピールした。
(詳しくは、http://blog.goo.ne.jp/wancomi/e/a3f48d30863f57b7834b4aa48e6ade01http://blog.goo.ne.jp/wancomi/e/0d47362bc597e67525c7559408464d0eの記事を見てね。
高田先生は防護服を持って行かれたそうですが、実際にそこに行き「必要ない」と判断したのであり、
わざわざマゾっ気を出して洋服のまま行ったのではありません)
一方、ジャーナリスト・鈴木智彦氏は4月22日に潜入取材で、防護服・防毒マスクに身を固めて正門の撮影に行ったが、
すでに立ち入り禁止指定後のため警戒され、正門から100メートル程度のところで引き返している。

高田の論でいけば鈴木氏は「全く安全」のはずだが、著書『ヤクザと原発』によると、
鈴木氏は後で取材した原発協力会社幹部にこう言われたという。
「無謀すぎる。変態の域を超えている。知らないって幸せですね。すっごい被曝しているはずですよ」
「当時、正門付近はホットスポットで、測定器を振り切ってしまうんで、
モニタリング・ポストを正門から西門に移したほど」
「みんな線量に頭がいってるじゃないですか。じゃあ汚染はどうなのってことなんです。大理石でも温泉でも線量、
高いじゃないですか。線量よりも敏感にならなくちゃならないのは汚染なんですよ。
道路が汚染されてる場所で、ガバーッと車走らせると埃みたいに舞って吸っちゃいますから。
それで内部取り込みするんです」
自分や社員の命がかかっている「現場」の人間の言葉の方が、圧倒的に説得力を感じないか?

この『脱原発論』でも、これまで被曝状況の説明の際は主に「空間線量」を用いてきた。
見えない放射線の状況を理解しやすくするには他に方法がないためで、
これでも現地が深刻な状況だということは理解してもらえたと思う。

しかし実を言うと、これはあくまでも「外部被爆」だけの問題である。
より複雑で深刻なのは「内部被曝」であり、本当は「線量」よりも「汚染度」に注目しなければならないことは、
常に留意しておく必要があるのだ。

それにしてもこの受賞論文、読めば読むほど「この人、本当に放射線防護学の専門家?」と言いたくなる。
高田は「半減期30年」のセシウムのように、半減期の長い核種からの放射線量は「無視できるほど少ない」と主張する。
高田が「健康被害は1人も出ない」とまで断言する根拠は、たったこれだけである。
そして、論文にはその裏付けに十分なデータは掲示されていない。
それは当然の話で、低放射線被曝に関して十分なデータなど、まだ世界中の科学者の誰も手にしていないのだ。

20世紀前半、鮮明なX線写真を撮るために「トロトラスト」という血管造影剤が使用された。
実はこれは放射性物質である二酸化トリウムのコロイド水溶液で、肝臓、脾臓、骨髄に蓄積され、
「内部被曝」を起こす代物だった。
日本では主に1932年から45年まで使用され、1~2万人に使用されたと推定される。
あまり知られていないが、これは広島・長崎に次ぐ放射能被害だったのだ。
トロトラスト患者にはその後、継続して実態調査が行われた。
そして、被曝20年前後から肝癌による死亡者が出始め、30年後あたりから死亡率が急上昇していた!

被曝30年後に顕著な健康被害が現れることもありうるのが低線量による「内部被曝」というもので、
まだまだわからないことは多い、もしかしたら、事故から25年のチェルノブイリでも、
まだ被害の全貌は明らかになっていないかもしれないのだ。

それなのに、事故から1年も経たないうちに「1人の健康被害も出ない」と
「絶対安全」を唱えるのは「科学」ではない!「信仰」である!!
この期に及んでも「絶対安全神話」にすがりつきたがる愚か者が、まだ大量に棲息しているのだ、自称・保守派には!

高田は著書(『放射線から子どもの命を守る』)で「年間100ミリシーベルトまではほとんど影響がない」と書いている。これは「100ミリシーベルト閾(しきい)値説」という。

「閾値」とは、それを境にして動作や意味などが一変する値のことで、
放射線は年間100ミリシーベルトが「閾」(しきい・境界)で、
それ以下は人体への影響は0(ゼロ)のままだというのだ。
この説はICRP(国際放射線防護委員会)が「100ミリシーベルト以下の被爆ではリスクは確認されていない」
という見解を採ったことから発生した。

ICRPは「100ミリシーベルトの被曝で5%の癌発生率の増加」が認められることから、
同じ割合ならば「100ミリシーベルトで0.5%」のリスクが想定されるが、それ以下は確認できないとしたのである。
そこで「100ミリ以下」については、
「閾値あり」説…100ミリ以下はリスク0(ゼロ)
「閾値なし」説…10ミリなら0.05%、1ミリなら0.005%という具合に、
どんな微量でもリスク0(ゼロ)には決してならない。
「ホルミシス」説…低放射線被曝はむしろ身体にいい。
…という3説が争っていた。
しかし当のICRPが2007年勧告で「閾値なし」説の支持を表明!
今や「閾値あり」説は「ホルミシス」説と五十歩百歩のトンデモ説と言って差し支えない。
だが高田はこの説の信奉者のようだ。

そもそもICRPの言う「100ミリシーベルトで0.5%」の発癌リスクとは、
一万人につき50人が「ならずに済んだはずの癌」になるということだ。
子供は被害が4倍とすると、一万人につき200人が小児癌にかかることになる。決して無視していいとは言えない。
(高田先生は、小さな子どもは大人に比べ3倍くらい影響が大きいとおっしゃっています)

しかも、さらに衝撃の事実が明らかになっている。
昨年暮れに放送されたNHK『追跡!真相ファイル 低線量被ばく 揺らぐ国際基準』、これは凄かった。
ICRPは、リスクを不当に低く評価していたことが明確になった!

「1000ミリシーベルトの被曝で5%の癌発生率の増加」という基準は広島・長崎のデータから算出されたものだが、
80年代後半、このデータに誤りがあり、1000ミリシーベルトの被曝とされていたが、
実際は半分の500ミリシーベルトしか浴びていなかったことが判明していた。
つまりリスクは2倍だったのだ!それなのにICRPは基準を据え置きにしたのである!!

ICRPはおよそ30か国、250人の科学者や政府関係者でつくるネットワークである。
だがその運営はアメリカ原子力規制委員会を筆頭に、日本原子力研究開発機構を含む、
各国の原子力政策担当官庁からの寄付で成り立ち、
当時の委員の主要メンバー17人のうち13人が原子力推進を担う官庁・研究所の出身者だった!

NHKは元委員に取材、驚くべき証言を引き出している。
「原発や施設は労働者の基準を甘くしてほしいと訴えていた。その立場はエネルギー省も同じだった。
基準が厳しくなれば、各施設の運転に支障が出ないか心配していたのだ」
低線量の被曝リスクが引き上げられれば、対策にコストがかかるから、
原発や核関連施設へ配慮して据え置いたというのだ!!
しかもその後、ICRPは特別基準を設け、半分で据え置いた基準をさらに20%引き下げ、
原発などの労働者がより多くの被曝を許容できるようにしている!

そして元委員と名誉委員の証言には戦慄が走った。
「科学的根拠はなかったが、ICRPの判断で決めたのだ」
「低線量のリスクはどうせわからないのだから、半分に減らしたところで大した問題はない」
「ICRPは科学的根拠ではなく、政策的な判断をする集団だ」とICRP委員らは取材に対して繰り返したという。
ICRP基準に、科学的根拠はない!原発推進のための「政治的判断」でしかない!!
この『脱原発論』でも、ICRPは原子力推進団体で、基準は甘いと言われていることには触れたが、
当事者がこんなにあけすけに認めるとは思わなかった。
高田の「絶対安全」説は、「閾値あり説」と「100ミリシーベルト基準」で二重に破綻している!

産経新聞は「真の近現代史観」というテーマの懸賞論文で「理系論文」が異例の受賞をしたと報じ、
審査委員長も同様のコメントをしているが、馬鹿丸出しである。これは「理系論文」でも何でもない。
そもそも「1人の健康被害も出ない」つまり「100%安全」と断言した時点で、その人はもう「科学者」ではない。
科学は常に仮説であり、「100%」はないことぐらい、一般常識ではないか。

高田の論文は単なるプロパガンダ文書にすぎない。何の科学的根拠もなく、
「福島第1原発事故による放射能は絶対安全」を大前提として、「絶対安全」なのに
「総理大臣の席を死守するために政治暴走をした菅直人」や
「左翼リベラルと日和見の学者」そしてメディアが
「集団ヒステリー」を起こして福島の人々を苦しめている、と断じている。

そして、「絶対安全」な福島の放射能の恐怖を煽る「一部の知識人」「御用学者」は、
北朝鮮拉致事件や中国による尖閣漁船衝突事件、シルクロード楼蘭周辺の核実験被害を隠蔽してきた勢力だという。
で、隠蔽に参加していないのは「産経新聞など少数派」で、
今もNHKや朝日、毎日新聞などは「誰も死なない低線量の福島核事象」を大騒ぎすることで、
日本に向けられた中国の核ミサイルの脅威から目をそらしているんだそうだ。
中国の脅威を隠蔽するために、「絶対安全」な福島の放射能を危険だと煽っている!?狂ってるとしか思えない。

高田は1954年、マーシャル諸島のビキニ環礁付近で、日本のマグロ漁船が米国の水爆実験の死の灰を浴びた
「第五福竜丸事件」は、船長がわざと禁止海域の境界に近づいたのが原因だという。
しかも22人の乗組員のうち17人が肝機能障害を発症し1人が亡くなったのは、
帰国後に受けた輸血による肝炎ウイルスのためだと主張している。
なんというバカバカしい!アメリカ側の言い分の丸写しではないか!

事実は、第五福竜丸は米国が設定した危険水域の外で操業していた!
しかし米国が指定した危険水域が、なぜか実際の水爆の威力に比べて狭かったため、被害が拡大したのである!
これには今も米国の「人体実験」疑惑が消えない。
また、高田は、マーシャル諸島で急性肝炎になった被災者がいないことから、第五福竜丸の被災者の病原は輸血であり、
「日本の原水禁運動・反核運動の源流には嘘があった」と断じている。だがこれは、第五福竜丸の乗組員に、
肝機能障害以外にも放射線障害の症状が出ていたことや、
マーシャル諸島の住民に高レベル被曝の典型的症状が出ていたことを完全に無視している。
要するに「ホルミシス説」が「広島・長崎の原爆で健康増進になった人もいる」という米国人の詭弁から始まったのと同じである。

結局のところ、渡部昇一、田母神俊雄、産経新聞が絶賛する高田純の論文が言ってることは、こういうことだ。
「放射能、何するものぞーーー!!」「中国、北朝鮮、何するものぞーーー!!」「何にも怖くはないぞ~~~!!」
「でもアメリカには言いなりだよ♪」

保守を自称しているが、実態はアメリカに弱い「名誉白人」。それが奴らの正体だ。
アメリカ様のおっしゃる通り、広島・長崎も、第五福竜丸も、大した犠牲じゃないと正当化してしまう。
白人の奴隷め!日本人の誇りはないのか!?

…で、これで終わりではない。とどめに呆れ果てたことに、ここまで「絶対安全」を掲げてきた高田は、
論文(?)の最後に来て、「住民の個人線量が年間1ミリシーベルト以下になり、
作物のセシウムが基準以下になるように」国の責任で除染をしなければならないと言い出すのである!

あんぐり…。

あれだけ「1人の健康被害もない」「セシウムは無視していい」と言っていたのに、最後に何の根拠も示さず豹変し、
年間1ミリシーベルト以下まで「除染が必要」と言うのだ!

「支離滅裂」以外に、これを表現する言葉はない。(くるくるぱーよ、きっと…)
ちなみに「年間1ミリシーベルト」はICRPによる平常時の基準だが、
これも科学的根拠のない「政治的判断」であることをNHK『追跡!真相ファイル』が暴いている。

スウェーデン北部、チェルノブイリ原発から1500キロ離れた地域では、
事故当時の放射線レベルが年間0.2ミリシーベルト。ICRP平常時基準の5分の1という低さだったにもかかわらず、
事故前と比べ癌発症者が1年あたり34%増加した。汚染地域の全住民110万人のデータを解析したところ、
癌になった人の被曝量は事故後10年間の積算で10ミリシーベルト以下だったという。

また、アメリカ・イリノイ州シカゴ郊外の3つの原発が集中する地域では、原発事故も起きてないのに、
排出される汚水に含まれた放射性トリチウムによって、近くの町で100人の子供が癌などの難病で亡くなっている。
イリノイ州1200万人の過去20年間のデータを解析すると、原発周辺の地域だけが脳腫瘍や白血病が30%以上増加、
小児癌は約2倍に上ったという。ところが米原子力規制委員会は「基準以下なので影響はない」としている。

つまり「年間1ミリシーベルト」は、ちっとも安全な数字ではないということだ。空間線量をいくら抑えたところで
「内部被爆」の影響は計り知れず、セシウム半減期を考えれば、今後50年間は十分な管理が必要なのである。

『朝日新聞』(1月19日付)の調査では、福島の家庭の食事の放射性セシウムの量は国基準の40分の1という、
極めて低い値に留まっているという。
これは、チェルノブイリのように汚染された牛乳を飲むような事態は今のところ避けられているということで、
朗報であるが、このような調査と管理を今後は長時間根気強く続けなければならない。

そして、そんな緊張の持続に耐えられない連中が、短絡的に現在の福島は「絶対安全だー!」と唱え、
原発再稼働を主張しているわけだ。
もう「保守」なんかいなくなっている!リテラシーがないし、バランス感覚が全くない!
いとも簡単に「トンデモ説」を盲信する教団に成り果てている!

「産経新聞」と「右派の雑誌・衛星テレビ」と「ネット右翼」が連結して、国民の大多数の常識から乖離(かいり)し、
ひたすらカルト化しているというのが実情だ。
彼らはドグマを共有できる者だけで結束し、一般国民を愚民だと侮蔑し、
自分たちこそが「目覚めた」者だという勝手なエリート意識を作り上げ、独善性を増し、暴走していく。
いつか見た光景ではないか!

ごーまんかましてよかですか?

放射線の「閾値」はないが、カルトの「閾値」はあるのかもしれない。
彼らは「閾値」を超え、カルト保守となり、末端信者は脅迫電話をかけてくる始末だ。

テロは未然に防げるか!?

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最終更新:2014年02月05日 12:16