長谷川和俊

304 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2011/08/31(水) 12:22:16.04 ID:3pnQKyzy0 [3/11]
8/31 毎日新聞企画特集面
だいじょうぶキャンペーン:あすは「防災の日」(その1)
http://mainichi.jp/sp/daijoubu/news/20110831org00m040003000c.html
千葉科学大学と共催の危機管理学セミナー「原子力安全に思うこと」が7月12日、
同大学大学院危機管理学研究科、長谷川和俊教授を講師に、
東京都港区のキャンパス・イノベーションセンターで開催された。

千葉科学大学のHP掲載されている、同セミナーでの長谷川和俊教授の講演内容の一部。
http://www.cis.ac.jp/research/satellite/popup/1101.html

抜粋
●遅れている原子力産業の安全性
これまで「原子力は安全である」とされて、多くの原子力発電所が建設されてきましたが、
そもそも絶対安全や安全神話などはありません。今、原子力安全には公開性が必要です。
原子力産業安全の実態に関して、細部にいたるまで広く公開し、外部から広く安全知識の導入を求めること。
それが、開かれた安全技術だと思います。

●求められる自主保安の促進と安全文化の醸成
我々は放射線の危険性を正しく理解して、もっともっと怖がらなければいけない。
世界中で日本国民ほど原子力や放射線が、人間にどれほど大きな被害をもたらすのかを実感した国民はいません。
その経験を踏まえて国際的に発信していくことが、日本の原子力安全文化のあり方だと思います。

305 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2011/08/31(水) 12:23:30.74 ID:3pnQKyzy0 [4/11]
304 長谷川和俊教授の続き

●想定外とは言えないリスク管理の甘さ
原発事故に関しても、水をかぶって送電線が破壊して電源を喪失したこと、
非常用電源が冠水して使えなかったこと、ケーブルをつなぐのが手間取ったことなど、
幾重にも不手際が続きました。東京電力は、すべて「想定外」だったと言っていますが、
これは安全基準の未熟以外の何者でもなく、想定外では済まされません。
また水素爆発についても「想定外」としていますが、どうして想定していなかったのか理由がわかりません。
緊急時の水素ガスの排出に関しては、化学安全の視点から細心の注意を払って設計されるはずですが、
そういう設計が行われていなかったことも、水素爆発を引き起こした原因のひとつと推測されています。
また、日頃から現場で安全を推進している安全担当者が水素爆発が起きることに気付けなかったのは、現
場力が未熟で、自主保安の風土がなかったからでしょう。今回の福島第一原発の事故は天災がきっかけ
でしたが、明らかにリスク管理の甘さが招いた人災です。
 東京電力は優れたリスク管理を実行してきたとは言い難く、さらには国家行政、原子力産業の体質、技
術的にバックアップすべき学会などにも、それぞれ重大な問題が存在していたことが明らかになりました。
 今後はこれらの問題を充分議論し、改善していかなくてはなりませんが、
そのための要となるのは事故調査・検証委員会の報告書です。こうした事故を防ぐために、
徹底的な事故調査を行い、これまでの国内の慣習や慣例にとらわれない原子力リスク管理の規範の
礎となるような創造的な報告書を作っていただくことを期待しています。

このような先生に、事故調なり安全委員会なりに参画してほしいです。

310 名前:地震雷火事名無し(茨城県)[sage] 投稿日:2011/08/31(水) 12:38:47.69 ID:L9cVBP010 [6/11]
304
さすが日本で唯一の危機管理学部


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最終更新:2012年12月11日 13:12