武田徹2

312 名前:地震雷火事名無し(三重県)[sage] 投稿日:2011/10/25(火) 17:20:12.10 ID:iTbZWRod0 [5/5]
御用聞きさん、もしくはwikiの編集人のどなたかに注文。

武田徹の『私たちはこうして「原発大国」を選んだ』に引用されてたんで
気づいたんだけど、『臨界被曝の衝撃』の

「原発批判を口にしている私自身の心理の奥底に、
原子力事故の到来を歓迎する危険な心理が潜んでいることを、私は正直に告白します」

という文章。あれは野口邦和じゃなくて、清水修二が書いたものなんで、
wikiの記述を訂正した方がいいように思います。

念のため『臨界被曝の衝撃』の古本を入手してみたんだけど、文章ごとの執筆者が
目次にちゃんと明記してあった。
(wikiに載ってる引用は武田徹の本からの孫引きだと思う。)

以下、『臨界被曝の衝撃』(p77-78)より引用。

――――――――――――――――――――――――――――――――
問われる批判の質

 政府の原子力政策を批判してきた、世間で言う原発反対派は、この事故をどう
受け止めているでしょうか。推進論者にとっての逆風は批判論者にとっての追い風
ということになりますが、他人のことはともかく、ほかならぬ私自身にとって、
JCOの事故がどういう意味において重大であったか、一点についてだけ考えてみま
す。たったいま口にした「追い風」という言葉にかかわることです。

 原発批判を口にしている私自身の心理の奥底に、原子力事故の到来を歓迎する
危険な心理が潜んでいることを、私は正直に告白します。平生から「きっと事故が
起こる」と警告しているものにとっては、事故の発生はアタリですから「それみた
ことか」と快哉を叫びたくなる気持ちは抑えがたいものがあります。きわめて
不道徳なことであることは百も承知でありつつも、危篤状態だった大内さんの容態
が持ち直すことを望まない心理すら、私自身の内部で頭をもたげることがなかった
とはいえない。自分の手落ちで人が瀕死におちいればワラにもすがる思いで回復を
神に祈るにちがいありませんが、私自身に落ち度がなく「向こう側」の失策である
という事情が、つい良心を鈍らせます。これは俗人の業のようなものかもしれま
せん。人の命の大切さを口にしながら、人の命の失われることに痛みを感じないと
したら、それは道徳的退廃以外の何ものでもない。よくよく肝に銘じなければなら
ない点だと思います。

317 名前:地震雷火事名無し(WiMAX)[sage] 投稿日:2011/10/25(火) 17:56:13.51 ID:BWhf1YTu0
316
武田徹といい清水修二といいエア的な市民運動嫌悪は何なのか。
「菊池教団以外のエア御用」というカテゴリが別途必要な気がする。

338 名前:地震雷火事名無し(三重県)[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 10:53:15.11 ID:VZPM4sBs0 [1/3]
316
乙です。『臨界被曝の衝撃』は清水・野口の共著なんで紛らわしかったですね。

ついでに武田徹がどういう引用の仕方をしていたのかというと、こんな感じ。
清水の自己批判に乗っかって、反対派を批判してます。
『私たちはこうして「原発大国」を選んだ』(p.242-243)より。

――――――――――――――――――――――――――――――――
 その意味で気がかりなのは、ハンタイ派がその発生を防ぐどころか、むしろそう
した事故を望んでいた節がうかがえることだ。清水は『臨界被曝の衝撃』(リベルタ
出版、二〇〇〇年)の中でこう記している。

《>>312の文章から「原発批判を口にしている私白身の心理の奥底に(……)これは
俗人の業のようなものかもしれません」までを引用。》

 ここまで正直に告白した清水には敬意を表する。そして、この告白を踏まえて建設
的な方向にと議論を向けてゆくべきだ。事故がいつ起きてもおかしくないと主張し、
むしろ事故が起きることを望みすらする。そんなハンタイの仕方では「弱者」が事故
に巻き込まれることは防げない。対象が無徴の社会的弱者となったものの、かつて
ユダヤ人やハンセン病者を差別、排除して来た近代化システムをそのまま温存し、
『鉄腕アトム』が提起した「共生」の問題に依然として解決の道を見い出せていない
というのでは、清水が言うように反対運動の批判の質が間われるべき時期に来ている
のだと思う。
 たとえば先に引いた堀江邦夫は『原発ジプシー』の中で電力会社の労働者にさえも、
犠牲となっても仕方がないと見捨てられている下請け労働者の悲哀を描いていた。
JCOの事故はまさにそうした見捨てられた労働者の悲劇だった。そうした労働者の下
支えで成立している原子力エネルギー利用は当然そのままでは肯定できない(たとえ
ば堀江の本の出版後、原発ジプシー的労働者の発生を防ぐべく、各電力会社は下請け
労働者の横断的な身分把握を試みるようになった。しかし批判に晒された場所に改善
を加えても、常に影の部分が成立することを示したのがJCOの事故だった)が、彼らの
犠牲をむしろ歓迎するハンタイ運動もまた深い問題をはらんでいるとのそしりを避け
られないはずだ。

340 名前:地震雷火事名無し(徳島県)[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 12:05:27.71 ID:JfT+fA/A0
338
清水の個人的な意見をあたかも反対派がみんなそうであるかのように
とらえているのが武田徹の悪質なところ。まさに御用側の論理。

341 名前:地震雷火事名無し(静岡県)[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 13:22:38.14 ID:RmVkUSal0 [1/2]
338
たとえば堀江の本の出版後、原発ジプシー的労働者の発生を防ぐべく、各電力会社は下請け
労働者の横断的な身分把握を試みるようになった

武田徹は『原発ジプシー』ちゃんと読んどるけ?堀江が潜入取材する直前あたりで、被曝管理が電力会社の
個別管理からセンター管理になって個人個人に被曝管理手帳が交付されるようになったり、本人確認(住民票の提出など)が
厳しくなったて書いてあるんですけど…そのせいで西成からきた労働者が就業を拒否されるエピソードもあるし

だいたい「見捨てられた労働者」(岩佐訴訟など)を支援してきたのも原発反対派じゃねーか、なに言ってんたんだこのバカは

343 名前:地震雷火事名無し(三重県)[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 14:58:41.62 ID:VZPM4sBs0 [2/3]
340-341
武田徹の『私たちはこうして「原発大国」を選んだ』で何が一番驚いたかって、
「ハンタイ派」についての具体的な描写がほとんどないこと。
(>>198>>202>>338は「1999年論 JCO臨界事故」からの引用なんだけど、この章では
広瀬隆ブームが起こったことについて数行触れて、あとは清水修二の『臨界被曝の
衝撃』の引用だけ。)

「大きな施設を仮想敵とする反原発運動がかえって小さな施設の緩みを招いて」
と書いているけど、その仮説(?)を裏づける記述がない。
その「反原発運動」って誰のことなの?って思っちゃう。
まあ、藁人形論法っぽいですかね。

1つ前の章「1986年論 高木仁三郎」では高木氏に焦点を当ててはいるけど、
高木仁三郎1人を論じて「反原発運動」全体を代表させたつもりになっているとしたら、それはおかしいと思う。

344 名前:地震雷火事名無し(三重県)[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 15:16:38.16 ID:VZPM4sBs0 [3/3]
343のついでに。武田徹は高木仁三郎をこういう風に批判している。
「1986年論 高木仁三郎 科学の論理と運動の論理」から引用(p.218-219)。

――――――――――――――――――――――――――――――――
 このような構図があって、巨大事故は、確率論で言われているよりも多く起き得る
というのが高木の考え方だ。こうしてあまり検討されてこなかった事故論の領域に
踏み込んだ姿勢は高く評価できる。巨大事故が確率以上に起きるとしたら、確かに
高木の分析したとおりの図式に則っているのだろう。

 ただ、たとえばマイナスの側の重畳だけでなく、プラスの重畳もありえよう。事故
が起きたから、志を新たにするとかはありえそうだ。ヒューマンファクターはそう
した動きをももたらす可能性がある。飛行機事故が何度か続くというのは、高木が
いう志気の低下が蓄積した結果だろうが、その後はまた無事故の時期が続くように
なる。それが心を入れ替えて整備や運航に注意するようになるという事情も影響して
いるのではないか。チェルノブイリ以後、原子力関係の大事故が起きる間隔が延び
たのも、そうした事情によっていたのかもしれない。そうした要素まで踏み込んで
論じないと、やはり一方的だろう。反原発運動は事故がいかに起こりやすいかを
強調するために、ネガティブなファクターを強調するが、同じ論理がむしろ事故を
起こさなくするうえでポジティブにも機能するのだとしたら、それはやはり視野に
入れるべきだろう。

 そして反原発運動の高まりが、かえって事故を招くこともある。たとえば原発の
運転員の志気を落とすのは、慣れだけではない。周囲からその仕事の重要性が認め
られなくなること、更には「汚れた職業」だと蔑視されるようになれば、彼らは
間違いなく落胆する。就職希望者も減り、優秀な人材を採用できなくなる。そう
なった時、むしろ反原発運動の高まりが原発事故を導く要因になるという皮肉な
結果になる。

 そうした複雑な構図まで含めて事故論は論じられるべきだ。確率論を信じない
高木の疑い深さは正当だが、そこからさらに踏み込む方向が、原発の危険性を一方
的に訴えることに尽きるのは、反原発がやはり「運動の論理」に束縛されている
からのように思う。本当に事故を防ぎたけれぱ、運動に突進しようとする拙速さを
控えてヒューマンファクターまで相手取った総合的な制御の技術を確立して行く
べきだろう。

345 名前:地震雷火事名無し(東京都)[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 15:25:08.41 ID:wtwBdDfx0
そして反原発運動の高まりが、かえって事故を招くこともある。たとえば原発の
運転員の志気を落とすのは、慣れだけではない。周囲からその仕事の重要性が認め
られなくなること、更には「汚れた職業」だと蔑視されるようになれば、彼らは
間違いなく落胆する。就職希望者も減り、優秀な人材を採用できなくなる。そう
なった時、むしろ反原発運動の高まりが原発事故を導く要因になるという皮肉な
結果になる。

屁理屈そのものだな。呆れるわ。

346 名前:地震雷火事名無し(静岡県)[sage] 投稿日:2011/10/26(水) 15:38:33.30 ID:RmVkUSal0 [2/2]
ユンクは原子力(核)の導入・拡大によって、原子力独裁とも言える強権的体制が生まれる(た)ことを
『原子力帝国』で批判したが、武田徹はそういう強権体制にしろ!反対するな!と言ってるわけだな
斜め上を行っているというか、まともな言論ではない罠



499 返信:地震雷火事名無し(三重県)[sage] 投稿日:2011/12/25(日) 21:53:49.19 ID:cNXbQB620 [2/2]
495
そうですね。
このスライドも面白かった。

12/3 福島原発報道の検証 オルタナティブ情報発信の役割を中心に
http://scicom.edu.u-toyama.ac.jp/20111203STS.pdf

林衛さんがSTS学会で使った発表スライド。難波美帆さんとの連名。
これまでのまとめ的な内容だけど、このスレの人には興味深く読めるはず。
週刊現代についての評価は誰かさんと正反対。
最後のおまけページなんか「チーム中川の失敗」だしw

497
武田徹にこんな質問してましたね。

https://twitter.com/#!/SciCom_hayashi/status/126132315381440512
SciCom_hayashi 林 衛
@takedatoru ご無沙汰しています。ご著書『原発報道とメディア』を拝見以来,
可能性が低い「再臨界」が新聞見出しに踊って危機を煽った旨の記述が気になり,
いつのどの新聞なのか調べているのですが,たどりつけません。元毎日の瀬川さん
は反対の評価。ご教示いただけましたら幸いです。
18 Oct via web

……今のところ、ツイッターでの返事は確認できず。
(私信での返事はあったのかもしれませんが)

529 名前:地震雷火事名無し(三重県)[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 18:55:04.02 ID:GvDWhMV20 [1/2]
499
読み返してみて、説明が足りなかった感じがするので追加。

林さんの質問は、ぶっちゃけて言えば
「「再臨界」を煽った新聞なんてあるの? 証拠を見せてよ」
っていう問いだと思う。

「元毎日の瀬川さん」というのは御用wikiにも項目がある瀬川至郎氏。
『ジャーナリズム』8月号で3/11後の朝日・毎日・読売・日経の記事を比較して、
「大本営発表」と言われてもしかたないという結論を出してる。
(>>499のスライドの8ページに出てる。)

一方、武田徹の方は「新聞が危険を煽った」という主張をこれまで何度もしている
けど、きちんとした証拠も挙げずに思いこみだけで書いてるように見える。

そういう点を林さんが指摘したメモがこれ。
http://scicom.edu.u-toyama.ac.jp/takeda2011memo.txt

この中にある
「どんな感情に基づいて人を非難するのも「言論の自由」の範疇には入ると思い
ますが,ジャーナリズムの浅い取材,甘い分析を批判する基準は,自分自身にも
適用すべきなのではないかと思いました」
という言葉で十分言い表されているような気がする。

533 名前:地震雷火事名無し(静岡県)[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 20:30:35.97 ID:Q1z9ztE/0
529
武田徹は論壇ロンダリングというか、そんへんの操作が得意だよね
中島岳志あたりと共通するところがあるが
例えば『私たちはこうして「原発大国」を選んだ』のこの部分

たとえば堀江の本の出版後、原発ジプシー的労働者の発生を防ぐべく、各電力会社は下請け
労働者の横断的な身分把握を試みるようになった

こう書くと、原発推進側が反対派の意見を受け入れて、被曝労働を減らすべくシステムを改善した
かのように思えるが、やったのは被曝管理センターを作っただけで、総被曝量はまったく減っていない
減っていないどころか、被曝も下請けに押し付けはさらに進んだわけで。
http://www.nuketext.org/assets/roudousha/roudousha_8.gif

「被曝労働は改善された」と書くと完全にウソ、「身分把握を試みるようになった」は
ウソではない。「堀江の本の出版後」というのはウソに近い。これは77年ごろ社会党の
被曝労働の実態調査(と国会での暴露)で問題化したことが発端。だいいち『原発ジプシー』には
身元調査(住民票の提出など)が厳しくなったという記述があるのに
ここまで書くと完全にウソになるという部分を知った上で、境界域をパッチワークして持論に合わせている感じ
そうして一見筋が通っているようなことを出しておいて、次の条ではいきなり飛躍するというのが
武田徹の得意技のようだ(いわゆる東大話法と同じようなものだが)

534 名前:地震雷火事名無し(WiMAX)[sage] 投稿日:2011/12/26(月) 20:56:30.43 ID:taBfLBqO0
武田徹の目的は一体何なんだ?
同じエア御用でもキクマコはモンサントギルドのエージェント、
開沼博は真性御用学者の卵というように真意が推認されるが。

305 名前:地震雷火事名無し(三重県)[sage] 投稿日:2012/01/11(水) 21:03:14.95 ID:abO/Hs+u0 [2/2]
300
まあ、「婦人公論」は3/11直前まで電事連の原子力PR広告をバンバン載せてた前科がありますからね。
武田徹をどういう風に評価して選んだのか……
これからインタビューの人選がどうなっていくのか見ていくべきと思います。

304
これですか。武田徹のオンライン日記(7/9付)。
http://162.teacup.com/sinopy/bbs/1233

312 名前:地震雷火事名無し(三重県)[sage] 投稿日:2012/01/12(木) 09:18:07.49 ID:cJCHl4kd0
305の武田徹のオンライン日記をさかのぼって読んでみた。うーん……。

http://162.teacup.com/sinopy/bbs/1223
3/25
投稿者:武田徹 投稿日:2011年 3月25日(金)09時25分5秒

世田谷の学園本部に行く前にエクセルシオルカフェで一服。音楽を聴きながら
パソコンというのは帰国後始めてではないか。それだけでもうれしい。
原発は安全宣言まではおそらく時間がかかる。人間の力など僅かなもので、結局、
時間が経って放射線量が物理的にさがって作業ができるようになるのを待たない
と本格的な対策は打てないだろう。逆に言えば、よほどポカをしなければ、時間
の問題だとも言える。一号炉の過熱と圧力上昇の挙動をみてもわかるように、
過熱したので冷却水を足すと普通は圧力が上がるはずなのにそれも下がったり
する。こうして様子をみながらなだめすかしつ時間を稼ぐ。そうした方法が
うまくゆくことがとりあえずの標準的シナリオ、もっと早く何かできればいい
けれど。
タービン建屋で作業員が被曝したのはウェットベントしたことと関係があるのか。
沸騰水型原発はもともと二次系冷却水の隔離密閉があまりよくない。NHK解説員
が以前自分がタービン室に入ったときに線量ゼロだったというが、ぼくのときは
多少出ていた。今回の事故のようなケースでは線量が相当になるのは当然だと
思われるが、どのようなプロセスが考えられるかは専門家の意見を聞きたい。
NHKは毎朝ヘリを飛ばしては白煙がといっているが、だいぶん冷却すすんだ今でも
30度以上あるので湯気は出るだろう。被災地の朝は極寒なのだから。

http://162.teacup.com/sinopy/bbs/1225
3/31a
投稿者:武田徹 投稿日:2011年 3月31日(木)22時18分36秒

ぼくが最近思うのは未来のことはわからないということだ。当たり前だと思うかも
しれない。しかしぼくたちは未来のことをおよそ分かったつもりになって生きて
いる。夜は明け、明日はまた変わらなく訪れる。そう信じて安心している。そんな
安心は貴重だ。そんな安心ができる社会であればどんなに喜ばしいことか。
しかし未来のことはやはりわからない。わからないから未来なのだ。明日が今日と
同じように訪れると思える安心はもう消えた。
しかし未来はわからないからこそ、自分の力で作る価値がある。ぼくはこんな
かたちで原発事故を起こすことのない明日の日本を作りたい。自分の愛する者、
大事なものにそんな日本の社会を贈りたい。自分の言葉の力をそのために使い
たい。変革の中にいる当事者として言葉の力の使いたい。
今まで社会を変えようとして変えられなかった方法はもはや廃棄すべきだ。
反原発運動が原発事故を防げなかった時点でその無効さが明らかになったように。

313 名前:地震雷火事名無し(東日本)[sage] 投稿日:2012/01/12(木) 12:53:55.64 ID:YypXPLNH0
今まで社会を変えようとして変えられなかった方法はもはや廃棄すべきだ。
反原発運動が原発事故を防げなかった時点でその無効さが明らかになったように。

ある方法が失敗した場合、その方法が間違ってた可能性はもちろんあるけれど、
他の要因だって色々考えられるよね。単純に力が足りないとか、相手がイカサマしてたとか。

三歳児がかたい瓶のふたを開けられない時、これまでのふたの開け方は廃棄すべき、
正しいふたの開け方を新たに考案しようなんて方向に考えるのは、三歳児の発想としては
ありかもしれないけどさ。

327 名前:280-282(家)[sage] 投稿日:2012/01/12(木) 21:50:09.64 ID:eTB4C1oM0 [2/4]
312-313
今まで社会を変えようとして変えられなかった方法はもはや廃棄すべきだ。
反原発運動が原発事故を防げなかった時点でその無効さが明らかになったように。

「反原発運動の失敗」と「原発の是非」は別物なんだけどね。
どうもエアや御用にはここを混同する人が多いのが気になる。

まあ「反原発運動」の無反省に起因してるともいえるんだけど。

328 名前:地震雷火事名無し(東京都)[sage] 投稿日:2012/01/12(木) 21:59:38.34 ID:G1RD2Jv30
そもそも旧来の反原発派って一番弱いところじゃないか。
責めやすいから、昔も今もボコボコに叩かれる。

329 名前:280-282(家)[sage] 投稿日:2012/01/12(木) 22:25:43.73 ID:eTB4C1oM0 [3/4]
328
そういうわけでもない。
実は反原発で一番強いのは、原発立地地で反対運動やってる人たちなんだよね。
彼らはそれこそ「脱原発」しかないし「自分の財産を守る」ことが第一義だから、原発なくすためには何でもやる。
ちょっと悪い言い方だけど、踏まれても踏まれても再起するような雑草だよ。

むしろ原発から離れた土地で活動する活動家のほうが打たれ弱い。
だから反対運動の方法が限定的になるんだよね……

332 名前:地震雷火事名無し(京都府)[sage] 投稿日:2012/01/12(木) 22:59:23.80 ID:9boGolq20
329
原発以外ならそんな普通の運動で上手くいく場合も結構あるんだよ
原発がらみは利権が他のと次元が違うから従来の方法じゃ歯が立たない
反原発運動が特別に悪い点があったとかそんなことはない
日本の今ままでの方法論では話にならないってだけだって
沖縄米軍基地がらみと同等かあるいはそれ以上かもしれない
沖縄の特殊性を鑑みれば原発推進派がどれだけすさまじいか分かるでしょう

344 名前:280-282(家)[sage] 投稿日:2012/01/13(金) 07:30:33.54 ID:54NdTCb40
332
なんかそれって「利権」って言葉で運動の失敗の分析から逃げてる感じがするなあ……

市民運動をある程度見てると分かるけど、騒がれた割に失敗する市民運動の多くは、
「デモ」「住民投票請求」「行政訴訟」という業界で王道の方法しか使ってないことが多いんだよね。
でもこれらって、成功率が思いのほか悪い。
住民投票条例は自民主流の議会だとほぼ通らないし、行政訴訟はなぜかトリッキーな主張をして負けることが多いし。

で、>>306の吉野川河口堰のケース見ると分かるんだけど、
市民運動で何か行政のやっていることにブレーキをかけるためには、
その段階を乗り越えて次の段階……間接民主制の制度内で主張を取り入れてもらいやすくすることを考えないといけないけど、
失敗する市民運動の多くはここまでの段階に至らないんだよね。

結局ジャーナリストや評論家が市民運動を「けしかける」のは簡単だけど、
その市民運動を「大きくして結実させる」のはすごく難しいってことなんだと思う。
何しろその大きくする必要がある段階になるとジャーナリストや評論家って人たちは逃げちゃうから。

346 名前:地震雷火事名無し(京都府)[sage] 投稿日:2012/01/13(金) 08:40:32.44 ID:ktzRBJND0
344
訴訟を使うのは鬼門なのはある意味常識だよ
時間かかるしね。
自分の地元で産廃の建設の住民運動があって親が関わってるんだけど
一番効いたのは実力行使だったw結果的に建設差し止めも勝訴したけど
訴訟はマスコミが取り上げやすいから目につくってだけ実際やってみれば実態は分かるよ
でも相手が中小の産廃業者だったからこそ上手くいったんであって大手や国相手じゃ無理
それと選挙は口で言うより難しい。町会議員くらいまでならなんとかなっても
それ以上となると金かかるし時間もかかる
加えて住民運動なんて自民から解同、共産までいたりするから選挙になると協力し難い



▼ 418 名前:地震雷火事名無し(三重県)[sage] 投稿日:2012/01/15(日) 10:19:22.59 ID:RIhiqWI60
298
「婦人公論」の武田徹インタビュー、読んでみた。
「脱原発したときのリスクも考えなければ」というお馴染みのお話。
「原子力以外のエネルギーに切り替えたときのリスクが……」
「節電して真っ先に止められたのはエスカレーターで……」
というやつ。半年前と同じところで足踏みしてる感じ。

「婦人公論」の同じ号には福島原発行動隊の記事も。
最高齢は89歳の鶴見俊輔だそうで……
(蛇足。鶴見さんは>>316の武田徹の文章を目にしたらどう思うだろう?
 よりにもよって鶴見俊輔の主張をああいう風に解釈して
 「公への奉仕」に読者を誘導しようとする人を私は好かない。)

それから同じ号の斎藤美奈子のコラム「女のニュース男のニュース」では、
昨年の政治家の失言について。
鉢呂が辞任に追い込まれたのは、メディアが「原発の安全神話」ならぬ
「福島の安全神話」を新たに作り上げようとしているからでは?という
もっともな主張がありました。

419 名前:地震雷火事名無し(神奈川県)[sage] 投稿日:2012/01/15(日) 11:12:46.68 ID:jIuFId/70
418
武田徹のどこがエア御用臭いかといえば、リベラルを装って「公への奉仕」を求めるところだな。
「公への奉仕」意識こそが、「脱原発だが放射能安全厨」や自称「現実的な脱原発」、
3.11以降に勃興した左翼の反・反原発といった人々に共通する要素といえる。
(既得権益層や右派による原発推進は言うまでもない。)

3.11によって、日本の左翼やリベラル派が必ずしも「個人主義」を尊重していないことが露わになった。

427 名前:地震雷火事名無し(三重県)[sage] 投稿日:2012/01/15(日) 17:58:34.26 ID:RIhiqWI60 [2/2]
419
原発関連の武田徹の文章を読んだ範囲内では、
とても「左翼」や「リベラル派」とは思えない。
(>>419さんが「リベラルを装って」と書くのはそのせいだと思いますが。)

ま、「ええかっこしいのスノッブ」だとは思ったw
ちなみに25年前のとり・みきの漫画ではこんな風に描かれている。
https://twitter.com/#!/PooTeeTweet/status/129450702018842624
「大学でロラン・バルトやってまして」というのがいかにも。

鶴見俊輔にあって武田徹にないのは「少数派からの抵抗」という視点かなあ。
鶴見俊輔は「少数派はどうしたら多数派に抵抗できるか?」というテーマで
延々と文章を書いてきているように思う。
一方、武田徹は少数派(本人の言い方では「社会的弱者」)に寄り添うように見えて、
多数派の論理をそれとなく押しつけてくる。そこが嫌らしい。

429 名前:地震雷火事名無し(静岡県)[sage] 投稿日:2012/01/15(日) 19:07:41.53 ID:yZPvpDQW0
427
一方、武田徹は少数派(本人の言い方では「社会的弱者」)に寄り添うように見えて、
多数派の論理をそれとなく押しつけてくる。そこが嫌らしい。

武田徹のレトリックというかテクニックって、お上による弱者救済の論理、だと思う
「お上による」というのを代弁してるところを、武田徹が意識してるのか無意識なのか不明なのだが
「弱者救済」があるので、左翼とかリベラル風に見えるが、お上が考えているので
弱者自身の視点は入ってない

ようするに上から目線というか。むか~し、70年代あたり、障碍者対策でセンター方式って
いって郊外に大きな障碍者施設を立てて、そこに障碍者を収容すれば、障碍者はゴミゴミした
都会で生活しないでいいし、人間も集中配置できるし効率的!といろんな自治体で流行ったが
結局、思想的にも経済的にも大失敗となった

だいたい武田徹は、エスカレーターが止まって困った人を実際に取材したんだろうか
車椅子とか足腰が弱ってる人って、エレベーターを使っているのでもともとエスカレーターは
使ってなかったと思うが…

442 名前:地震雷火事名無し(WiMAX)[] 投稿日:2012/01/15(日) 23:28:18.30 ID:UI+XhXty0
427
武田徹って左翼かね?
核論も偽満州国もNHK問題も読んだし、SPA!の連載も読んでたけど、この人を左翼って思ったことは一度も無い。
本人も左翼を自称してはいない。
いろんなことをよく調べているけど、ただの物知り君。
右の連中はこう考えてる。左の連中はこう考えてる。でもおれはこんなに物知りだからこんな風にも考えられるんだぜって自慢してる、でも中身は空っぽのやつ。

449 名前:地震雷火事名無し(家)[sage] 投稿日:2012/01/16(月) 01:00:52.45 ID:mY0Rjf9L0
湖や沼の汚染が酷いことになるってのは便所の落書きの2ちゃんでも
散々指摘されていたことだけにやっぱりねとしか思えない。
本当に過去の公害の顛末と同じ状態になっているな。
ここから先は環境化学や公衆衛生学の範囲だけれども、彼らは動いているのかな?
環境中の放射性物質に関しては原子力学会の連中が首を突っ込む事態はとっくに終わっている。
420
う~ん、図書館や本屋に行ってドイツ政治や言論関係の本を片っ端から
漁ってみたらとしか…スマン。
それからドイツ在住の方がネット上でブログを書いていたりしているのは
福島後の状況がリアルタイムで伝わってきたけど、ブクマしているのに
すぐには見つからないんですわ。
本当にスマン。
ドイツ在住、原発とか適当な言葉でググってみて貰えないかな。
442
同意。
武田徹がここで左翼だリベラルだと言われているのに違和感を感じていた。
中立を装いながら権力側に都合がいいように言論を誘導している
典型的な戦後型の「中立的」言論人に見える。


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最終更新:2012年12月11日 14:07