原子力報道を考える会

230 名前:地震雷火事名無し(静岡県)[sage] 投稿日:2011/08/22(月) 23:09:36.84 ID:S+PMPs+v0 [4/5]
中村政雄が設立したNPO「原子力報道を考える会」(>>127参照)。
福島の事故後も、「世論調査では「増設・現状維持」の回答が多数」とか主張する
手紙を地方の新聞や議会に送ったりしてるそうです。

8/21 紀伊民報「発言は過去を総括してから」
http://www.agara.co.jp/modules/colum/article.php?storyid=214755
6/2 勝山市議会議員 松村治門 「議会に届いた1通の封書」
http://blog.livedoor.jp/harukado-gekkadokusyaku/archives/51844834.html

現メンバーは以下のようです。

中村政雄(元読売新聞論説委員)
尾崎正直(元朝日新聞科学部長)
石川迪夫(元北海道大学工学部教授)
阿部道子(元放射線医学総合研究所養成訓練部長)
村上浩(元共同通信論説委員)

あと元NHK解説委員の長岡昌もメンバーだという記述をあちこちのページで見かける
けど、長岡氏は既に亡くなっているらしい(http://jastj.jp/kaihou/kaihou32.pdf)。

231 名前:地震雷火事名無し(静岡県)[sage] 投稿日:2011/08/22(月) 23:09:52.62 ID:S+PMPs+v0 [5/5]
ついでに。2003年、もんじゅ訴訟で国側が敗訴したとき、「原子力報道を考える会」は
こんな主張をしていたそうです。加藤尚武さんが最終講義で紹介してました。
「読売新聞のNさん」とは、もちろん中村政雄のことでしょう。
http://www.kankyo-u.ac.jp/photolib/research/P00141.pdf

(前略)
「原子力報道を考える会」という会があります。私はもう原子力委員をやめて何年も
経つのですが、何か事故が起こるたびに手紙を送ってよこすのです。手紙の御当人は、
実は私は読売新聞のNさんという原子力記者が1人で書いているのだと思うのですけれ
ども、このもんじゅの判決に対して彼はかんかんになって怒って、問題だというので
手紙を書いてよこしたのです。

 まず、名古屋高裁金沢支部は、高速増殖炉実証炉もんじゅの安全審査に看過しがた
い過誤、欠落があったと判断した。その「考える会」(Nさん)は、「国の専門家集団
の判断を、技術的には素人の裁判官が否定したのである、これは問題だ」と書いてい
るのです。国の専門家集団の判断を技術的には素人の裁判官が否定した、これはけし
からん、こういうふうに言っているのです。すると、専門家が何をやろうとみんな
国民がだまって見ているよりしようがないのであって、こういう国の専門家集団の
判断に対しては民主主義的な判断も合意形成も一切あり得ないという結論になる。
本当は、本来重大な事故でないものを隠したから、その説明責任を全うしなかった
からこそ多くの疑惑が発生したのです。

 Nさんの言うのは、国は説明に失敗したが、国の判断に間違いはない。説明義務を
果たさなかったというのではなくて、説明に失敗したのだというふうに言っている
わけです。住民側の説明は上手で裁判官によく理解できたのに対して、国は説明が
下手だったので不利な判決になった。本来は、説明責任を果たせないということと
説明が下手だということとは違うことなのです。もんじゅの判決の問題というのは、
説明が下手だったので国側が裁判に負けたというふうな、そういう問題なのかどうか。

(中略)
大学の工学部の先生が1,000年間の安全というデータをつくって、毎年毎年このくらい
摩耗していくとこのくらいになるとかという 1,000年間のデータをつくるのだけど、
そのもとになるデータが1,000年間使えるという保証はないでしょう。
(中略)
しかし、原子力発電の廃棄物処理をやる人は1,000年間の安全の計算をしなけれぱなら
ない。そういう計算は、そのデータの基礎そのものは1,000年間使えるといううそを
含まざるを得ない。こういう判断が21世紀の人類の文化全体を支えていくような大き
な判断材料になるときに、一体今の教育でこれだけの判断をこなすことのできる国民
は育つのかどうか。だから原子力発電のNさんみたいに、国の専門家の発言に対して、
裁判官のような素人は黙っていろと、よく言えたものだと思うのです。最高裁は黙っ
ていろ、国会は黙っていろというようにエスカレートさせたら最後にはテクノクラー
トの独裁制になります。
(後略)

このもんじゅ訴訟を批判する「考える会」の手紙の原文(?)は、ここで見れる?
http://eeecom.org/mail/0303220932.htm


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2012年12月11日 20:01