2011年8月7日 東京新聞
「規制値 統一見解を」放射線審議会 専門部会決定へ
放射線の規制値などについての国の諮問機関である放射線審議会は四日、福島第一原発事故後初めて、
実際の会合を開いた。
事故を受けて食品や水などに設けられた規制値について、委員から
「統一した基準作りの考え方がなく混乱を招いている」
「基準の整合性を取るべきだ」などの意見が相次いだ。
同審議会では、事故収束後、土壌などに残った放射性物質から長期間被ばくする状態を想定。
そうした状態のもとでの放射線規制について、統一的な見解を
専門部会でまとめることを決めた。
各省庁による規制値見直しの機会をとらえて、統一見解に基づき全体の整合を図っていく方針だ。
会長の
丹羽太貫(おおつら)・京都大名誉教授は「省庁間でコンセンサス(合意)がないまま
基準が作られてきたように思う。整合性がないと国民の信用は得られない」と述べた。
最終更新:2012年12月25日 15:56