食品安全委員会



114 名前:地震雷火事名無し(埼玉県)[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 09:42:50.61 ID:KqLKNpr20
「生涯被曝100ミリ基準」 食品安全委の事務局案
http://www.asahi.com/health/news/TKY201107210634.html
 同委は当初、食品だけからの被曝レベルを検討。
国際放射線防護委員会(ICRP)勧告の元になった論文を含め、
様々な国際的な研究を精査した。
だが食品とその他の被曝を分けて論じた論文は少なく、
「健康影響を内部と外部の被曝に分けては示せない」と判断。
外部被曝も含め、生涯受ける放射線の総量を示す方向を打ち出した。
また、子どもや胎児については成人より影響を受けやすいという研究があり、
事務局案では「留意が必要」としている。

これは評価してもいいかな?
厚労省が作った現在の基準は、生涯の累積線量ベースでなく、
年間でセシウムが5ミリシーベルト、ヨウ素は2ミリシーベルトが上限。
(それを3月末に食品安全委員会が追認しちゃったのは問題だし、
まあ、そもそも基準値がなかったというのもあれだけど)

115 名前:地震雷火事名無し(茨城県)[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 09:56:00.06 ID:igbsbQgm0
114
その記事、本紙の方だともっと詳しい。委員の話として、「はじめは食品の基準だけ定めるつもりだったが、
他がやってないのでしょうがなくやった」とか厚労省担当者が「想定したものと違いすぎる」とか。

157 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 20:39:17.22 ID:kmLPI+sA0 [1/3]
114
115さんも書いているけど、オンライン版と微妙に言い回しを変えてあって、本誌記載版のほうが詳しくて、朝日の意見が明確に出ている。

朝日新聞2011年7月22日朝刊7面 
生涯被曝「100㍉基準」 食品から体内+体外被曝 総量 食品安全委案 (注、例の逆三角形グラフつき)

 放射性物質が人体に与える影響を検討していた食品安全委員会の作業部会で21日、
「発がん影響が明らかになるのは、外部被曝も含めた生涯の累積線量で100㍉シーベルト以上」
とする事務局案が示された。この案を軸に来週にも最終結論を出し、厚生労働省に答申する。
ただ厚労省からは「基準づくりは難航しそうだ」と、戸惑いの声があがっている。

 東京電力福島第一原発事故を受け、厚労省は3月17日に食品衛生法に基づき、放射性物質に汚染された
食品の流通を規制する暫定基準を設定。この基準の科学的根拠を得るため、食品からの被曝による
健康影響評価を同委に諮問していた。
 同委は当初、食品だけからの被曝レベルを検討。国際放射線防護委員会(ICRP)勧告の元になった論文を含め、
様々な国際的な研究を精査した。ただ、食品とその他の被曝を分けて論じた論文は少なく、「健康影響を内部と外部
の被曝に分けては示せない」と判断。外部被曝も含め、生涯受ける放射線の総量を示す方向を打ち出した。《←ここまでオンライン版と同じ文言》
 また、子どもや胎児については成人より影響を受けやすいという研究があり、事務局案では「留意が必要」としている。
 外部被曝も含めた形で結論を出すことに委員の一人は「本来は原子力安全委員会など他の政府機関でやるべきだが、
他がやっていないので仕方ない」と話す。
 現行の暫定基準は、食品からの年間被曝量をヨウ素やセシウムなどの核種ごとに割り当て、全体で年17㍉シーベルトを
超えないように設定されている。
 食品安全委の答申が出れば、厚労省は食品ごとの基準を改めて検討することになる。担当者は「想定した答申とは
かけ離れている。生涯累積線量では、若者から高齢者まで年代ごとに摂取量を考えなければならず、作業に時間がかかりそうだ」と話した。

158 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 20:40:00.07 ID:kmLPI+sA0 [2/3]
わかりやすい具体的基準を

 食品安全委員会の作業部会が示した生涯累積線量は、外部被曝も含め放射性物質による影響から国民を守る大枠を示したといえる。
だが、生涯の線量が100㍉シーベルトと示されても漠然としていて具体策に結びつきにくい。
 年間でどれくらいか、食品から何㍉シーベルトに抑えるべきか、少しでも被曝を減らす具体策を求める住民にはわかりにくい。
 計画的避難区域は外部被曝が年20㍉シーベルトに達する基準で決まった。文部科学省は学校での子どもの被曝で年1㍉シーベルト以下
を目指す。飲食物を含めて、これらの対策全体で生涯被曝をどう抑えるのかが問われることになる。
 政府は国際放射線防護委員会(ICRP)勧告をもとに対応を決めてきた。今回、作業部会が同勧告をうのみにはせず、評価しようとしたのは
新しい試みだった。だが、低い線量による健康被害の評価は難しく、常識的な値に落ち着いた。
 住民の健康被害を防ぐには、政府全体で線量の低減目標を決める必要がある。今回の案を出発点に具体策づくりを急ぐべきだ。
(編集委員・浅井文和)

159 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 20:41:15.74 ID:kmLPI+sA0 [3/3]
担当者は「想定した答申とはかけ離れている~作業に時間がかかりそうだ」と話した。

想定した答申よりも線量の基準が高過ぎるのか低過ぎるのかこれだけでは判らない。

だが、低い線量による健康被害の評価は難しく、常識的な値に落ち着いた。

結局、ここに誘導したいんでしょ?

この記事を書いた編集委員の浅井文和という人は7月10日付け朝刊2-3面でも

ICRP勧告は「しきい値なし直線仮説」(LNT仮説)をとっている。低い線量リスクの不確かさを前提にしたものだ。

原爆で大量の放射線を浴びた子どもの調査結果からは生涯がんになるリスクは大人の2~3倍とされる。
しかし、少なくとも100ミリシーベルト以下の被曝ではがんの増加は認められていない。
チェルノブイリ原発事故後のヨウ素131による甲状腺がんも甲状腺の線量が100ミリシーベルト以下では増えたデータはないという。

とやらかしている。編集委員クラスがICRP111やBEIR VIIやECRR2010を知らない訳がない。政府よりに振って解説してある。
今回の記事もそうだけど、パターナリストの執る丁寧なリスクコミュニケーションみたいでなんか嫌らしさを感じたね。
朝日の社論として「100ミリシーベルト以下の被曝による放射線障害に根拠はない。これに基づく政府の指示に誤りはない」っていう譲れない一線があるんでしょ。
まあ確かに「低線量被曝でも健康被害あり」って朝日がキャンペーンを張ったら、蜂の巣をつついたような大騒ぎになって
政府・官僚の責任問題にまで発展して、民主党政権も倒れちゃうだろうけどね。斜陽傾向にあるとはいえ、朝日新聞の影響力は週刊現代の100倍くらいはまだあるだろうし。

172 名前:地震雷火事名無し(東京都)[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 22:52:12.25 ID:404Ljpka0
157-159
なんか判りにくい記事だね。
見出し「生涯被曝「100㍉基準」 食品から体内+体外被曝 総量 食品安全委案」と
記事の内容が違ってる?

ICRPの「自然放射線+1mSvまで」でも生涯積算被曝量は100mSvを軽く超えるでしょ。
これを内部被曝込みで生涯積算被曝量100mSvに厳しくしようということなの?

政府は国際放射線防護委員会(ICRP)勧告をもとに対応を決めてきた。今回、作業部会が同勧告をうのみにはせず、評価しようとしたのは
新しい試みだった。だが、低い線量による健康被害の評価は難しく、常識的な値に落ち着いた。

これ↑だとICRP勧告よりも緩めたと読めるんだけど?

こんな意味不明な記事を書く人が本当に朝日の編集委員なの?

173 名前:地震雷火事名無し(関西地方)[sage] 投稿日:2011/07/22(金) 22:54:55.82 ID:J+OBsI7f0
172
結論は決まっていて現状との整合性を無理やり取ろうとするから意味不明の論旨になってるんだ。

765 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2011/08/02(火) 20:32:09.78 ID:H07i34WP0 [5/8]
740 追記。テキストベースの報道
「食の安全 市民の疑問に答える」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110802/t10014645821000.html
以下、山添教授の回答およびコメント
(生涯100ミリシーベルト目安の今の暫定基準に対する不安に対して)
山添氏: できるだけ被ばく量を減らしていくことが大切で、基準は厚生労働省などで検討していくことになる
(子どもは大人より厳しい基準にすべきという意見に対して)
山添氏: チェルノブイリ原発事故で子どもの甲状腺がんなどが増えるという研究があるが、
データに信ぴょう性がなく、具体的な目安を示せなかった
会合のあと、山添教授は「チェルノブイリ原発の事故では、食品などから取り込まれた放射性物質が
3年間は人の体内から消えないというデータがあり、累積の被ばく線量を生涯100ミリシーベルト以内に抑えるためには、
今の暫定基準値を厳しくする方向で見直す必要があると思う」と述べました。
また、子どもへの影響については、「現時点で科学的に分かっているデータを基に考えると、
子どもについても、累積の被ばく線量を生涯で100ミリシーベルト以内に抑えれば、健康の影響はないとみられ、
大人と同じ基準で心配ないと思われる」と話しました。

"食品などから取り込まれた放射性物質が3年間は人の体内から消えないというデータ" のソースと思われるもの。
http://jnm.snmjournals.org/content/32/8/1491.full.pdf -放射線治療の先生のツイートより
("TABLE 2 Estimations of Internal Individual Effective Dose Equivalents" でしょうか)

TBSと日テレ24のサイトにも動画報道があります。

793 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2011/08/03(水) 00:16:03.32 ID:oJrM9ld/0 [1/3]
740,765 の別報道。日経

以下、山添教授のコメント関連のみ。

作業部会座長の山添康・東北大教授(薬学)が
「国内外の3300文献を検討した結果、食品摂取の内部被曝のデータは極めて少なく、
外部被曝を含んだ生涯の累積線量を示した」と説明。
「100ミリシーベルト」を下回る放射線量の健康への影響については
「現時点のデータでは確定的に言及できなかった」と理解を求めた。

山添氏は「できるだけ放射線を浴びない方がいい」としつつ、
「広島、長崎の原爆やチェルノブイリ事故も調べたが、年齢別のデータがなかった。
(細かい基準は)出さないのではなく、出せなかった」と説明した。

消費者団体の代表の女性は「安全に考えたという説明だけでなく、
100ミリシーベルトを超えるとどうなるのかなど示してほしい」と求めた。
山添氏は「日本人の3割はがんで亡くなっている。100ミリシーベルトを超えると、
この3割が何パーセントのオーダー(割合)で上がる。若干リスクが上がっても、
全員ががんになるわけではない」と答えた。

食品安全委は27日まで評価書案について広く意見を募集しており、
寄せられた意見も踏まえて厚生労働省に答申する。
厚労省は評価書を基に専門家の意見を聞き、食品の暫定規制値を見直すかどうかを検討する。

この意見の送り先が>>745

745 名前:地震雷火事名無し(dion軍)[sage] 投稿日:2011/08/02(火) 17:49:11.13 ID:lzlBlJ3g0
食品安全委員会が意見、情報をネットなどで募集 
7月29日~8月27日 17:00まで
http://www.fsc.go.jp/iken-bosyu/pc1_risk_radio_230729.html

857 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2011/08/03(水) 12:15:44.08 ID:oJrM9ld/0 [3/3]
8/2 食品安全委員会による市民との意見交換会に関する山添教授のコメント追加。

(安全委が生涯で100ミリシーベルトとしたことについて)
「原爆後も人々は水や食べ物を摂取しており被ばく量はもっと多かった」と説明。
安全な立場から累積値にしたとの認識を示した。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110803ddm012040046000c.html (毎日新聞 2011年8月3日 東京朝刊)

(感受性の高い子供がなぜ、大人と同じ数値なのかに対して)
「チェルノブイリ原発事故では、(子供を含め)がんが増えたのは100ミリシーベルト以上。
子供でも大丈夫だが、できれば配慮が望ましい」
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110803k0000m040113000c.html (毎日新聞 2011年8月2日 21時13分

(委員会の意見としての報道)
「100ミリシーベルトの値で換算される値を守ってもらえれば、
子どもについては実際には十分安全だ。
ただ、できるなら子どもには配慮するのが望ましい」と述べました。
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210802054.html


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最終更新:2012年12月11日 22:51