925 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(catv?)[sage] 投稿日:2011/06/20(月) 23:44:18.84 ID:sXqP/rT20 [5/5]
あまり期待してなかったが、村上陽一郎も駄目だな。
しかし、今の段階で、原発を全廃することはあらゆる面で不可能だと思う。
日本の電力は原子力への依存度が30%を超えている。
かつて東電に不祥事が起きて、東電管内のすべての原発を止めたが
夏場を乗り切れたではないか、という議論も確かにある。
しかし、その時は、東京湾に火力発電のための原油やLPGを満載したタンカーが集中し、
水先案内人の組合がストを構えたくらいに大変だった。
そうした時に、仮にテロリストが爆弾を一発放り込んだら、火の海になる。
そういう問題も「想定外」にはできない。
切羽詰まった中でマイナス思考になれば、どんどん虚無的になる。
だが、前向きに考えると、代替エネルギーのイノベーション、
送電線の相互融通の活発化などのインセンティブが高まる。
不幸な話だが、戦争が起こればイノベーションが進むのと同じだ。
また、一般の市民にできることとして、これを天からの警告と受け止め、
新しい生活様式を工夫することも必要になるだろう。
ただ、高齢化社会では、電力に依存する機能支援が重要で、
簡単に電力依存度を低めよう、と主張するだけでは、
問題の解決にならないことも確かだ。
原発と市民との関係に、日本特有の歪みがあった。
原子力の平和利用・・・その舵取り役は・・・
与野党の政治家、科学・技術の専門家、電力会社。
何が抜けているかと言えば、市民が抜けていた。
「市民」の了解をとれば(とったことにすれば)、
何でもかんでもやっていいというもんではないぞ。
こういう寝ぼけた発想から、戦争にはまり込んで行くのだろう。
929 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(関東・甲信越)[] 投稿日:2011/06/20(月) 23:53:48.32 ID:fXIyH9gMO [17/17]
925
それくらいで御用認定は厳しすぎる。
これから原発に反対しようと考えている人間が傾聴すべき意見だと思う。
931 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(catv?)[sage] 投稿日:2011/06/20(月) 23:57:30.14 ID:NHxZyeTq0
925
玉井克哉氏にも、似た臭いを感じるのだが、
東大先端研には文系枠があって、
発足以来、文系の先生が途絶えたことはない。
その枠で入っている文系の先生たちは、
そこはかとなく理系コンプレックスを持っていて、
有事でいちばん自分の頭で考えなきゃいけないときに、
身近な自分が信頼できる(と勝手に思い込んでる)
理系の先生の主張になびいて、劣化コピーを演じるような感じがする。
944 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(長屋)[sage] 投稿日:2011/06/21(火) 00:38:17.92 ID:Z2S7VN3/0 [1/3]
925
これでも学長なのか…
原発止めても火力で乗りきれることの反論がテロリスト爆弾放り込むじゃ幼稚すぎる。
爆弾放りこまれたら終わりなのは原発でも同じ。
何が抜けているかと言えば、市民が抜けていた。
抜けてません。生かさず殺さず、金づるです。
953 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(神奈川県)[sage] 投稿日:2011/06/21(火) 01:32:57.94 ID:863EWvZ70 [1/2]
939
いいたいことは分かるよ。武田教授とは紙一重だ。
それだけ安全性を改善する必要があると主張するなら、
現在のものは危険だと分かったんだから、
とりあえず全部やめろって話じゃないと筋が通らない
その上で、小さな実験炉を時々稼働して研究を続けるたいなら、
細々とやればいいんじゃないだろうか。
(それこそ福島原発の敷地でやればいい)
962 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(catv?)[sage] 投稿日:2011/06/21(火) 01:52:21.82 ID:syR8Q3yl0 [1/3]
953
939の「原子力施設を無人化」してロボットで管理なんて、
めまいがする。
自動車も飛行機も電車も、ロボットで運転できる部分は限られてるし、
運転士やパイロットが乗務せずに出発したら、お客さんびびるだろ。
無人で走行できるのは、専用軌道の新交通システムくらいだよ。
交通でさえロボットで運転する技術はクリアできてないのに、
いきなり原子力施設を無人化なんて、ありえない。ロボットに夢を見すぎ。
鉄腕アトムを見て、アニメと現実を切り分けられなくなった小学生かと。
だいたい、なんで無人化したいの?
生身の人間には危険が多すぎることを認めてるのかね。
975 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(大阪府)[] 投稿日:2011/06/21(火) 07:41:49.64 ID:M0jTcbtc0 [1/4]
939
村上陽一郎は結局ファイアアーベントの紹介をしただけ、
というか、科学哲学に相対主義を持ち込んだだけのような気がする。
あまり論争的なことは言ってないんだよね。
今回も「論争的ではない」「中庸にとどまる」という村上の基本姿勢が出てる気がする。
でもそれって結局、「原発は現状維持」くらいにおさまっちゃうんだけどなw
今さらだけど、必要以上に相対主義的な見方をする科学哲学って、欺瞞だよなぁと思う。
945 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(関西地方)[sage] 投稿日:2011/06/21(火) 00:38:18.70 ID:ULHyy3gf0
村上さんは本音は原発賛成で御用でもあるけど、世間的には今あまりに露骨な御用発言はやばいという、少し保険をかけた感じ?
まあはっきり言って原発はいずれまた推進されると思っているけど、念のため様子見中というところじゃないかな。
バカ正直御用よりも狡いっちゃ狡い。
でもこういう感じの人は研究者には多いと思う。
962 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(catv?)[sage] 投稿日:2011/06/21(火) 01:52:21.82 ID:syR8Q3yl0 [1/3]
953
939の「原子力施設を無人化」してロボットで管理なんて、
めまいがする。
自動車も飛行機も電車も、ロボットで運転できる部分は限られてるし、
運転士やパイロットが乗務せずに出発したら、お客さんびびるだろ。
無人で走行できるのは、専用軌道の新交通システムくらいだよ。
交通でさえロボットで運転する技術はクリアできてないのに、
いきなり原子力施設を無人化なんて、ありえない。ロボットに夢を見すぎ。
鉄腕アトムを見て、アニメと現実を切り分けられなくなった小学生かと。
だいたい、なんで無人化したいの?
生身の人間には危険が多すぎることを認めてるのかね。
963 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(千葉県)[] 投稿日:2011/06/21(火) 02:23:00.77 ID:EDZL3CO+0 [1/4]
962
航空機の喩えで申し訳ないが、エアバス社は「パイロットが墜落させようとしても、墜落しない航空機を」という
姿勢なのに対し、ボーイングは「最高のコンピューターはパイロット」という思想だそうだ。
あるベテランパイロットはボーイング社の方が操縦しやすいと言っていた。日本の原子炉で無人化なんかさせたら
危機対応はますますできなくなるんじゃないか。
学生時代村上氏の科学哲学を囓って感激していた自分が恥ずかしい。
968 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(catv?)[sage] 投稿日:2011/06/21(火) 02:47:41.81 ID:syR8Q3yl0 [2/3]
963
ボーイングは「最高のコンピューターはパイロット」という思想
素晴らしい。俺もそう思う。
原発で事故をともなう試行錯誤を繰り返しやられたら、たまらない。
半分滅びかけの日本が、完璧に滅びる。
976 名前:名無しさん@お腹いっぱい。(catv?)[sage] 投稿日:2011/06/21(火) 07:51:59.27 ID:DoTKsgqGi
だって彼は、学界政治家だもの。
彼の批判どころか、全面的に褒め称える以外の批評をした者は、全員完全に潰されて来た。
T大の彼の古巣が大人しいのはそのせい、怯え切っているせいだろう。
648 名前:地震雷火事名無し(dion軍)[sage] 投稿日:2011/08/01(月) 23:23:16.74 ID:v0PXoDL40
今日の読売新聞に村上陽一郎が
原発擁護の記事
「他の原発は安全に運転してる云々」
649 名前:地震雷火事名無し[] 投稿日:2011/08/01(月) 23:27:51.26 ID:3R9wyBph0
648
マジですか。
科学史の分野ではかなりの実績を残した方のはずですが。
680 名前:地震雷火事名無し(宮城県)[sage] 投稿日:2011/08/02(火) 02:10:05.79 ID:SwRJv/eT0
649
「一次資料にあたらない歴史家」とか言ってる人もいますが・・・どうなんでしょう
村上氏についての昔話
http://blog.goo.ne.jp/maxikon2006/d/20110607
531 名前:地震雷火事名無し(静岡県)[sage] 投稿日:2011/08/08(月) 19:46:31.12 ID:n5KC4POU0 [2/3]
前スレで話が出ていた読売の村上陽一郎の寄稿を読んでみた……
なんとも、歯切れが、悪い内容で……んがぐぐ。
村上氏は論点を2点に絞っている。
つまり稼働停止している炉の運転再開の「安全性」と、
放射線被曝の「安全基準」という2つの安全問題について。
8/1 読売朝刊
村上陽一郎 原発と放射線二つの「安全」
実績全部ゼロではない 合理性超えた配慮も必要
(中略)
第一の点に関しては、メディアを通じて伝えられる議論で、忘れられている
大切な点を指摘しておきたい。それは、今回の福島第一原子力発電所の事故で、
他の原子力発電所の安全状況が変化したわけではない、という点である。言い
換えれぱ、今回の事故で、これまで、すべての炉が、小さなトラブルは多々
あったとしても、致命的な間題を起こさずに安全に運転されてきた、という
実績が全部ゼロになったわけではないのである。
今回の事故の原因が、津波によって、用意されていたスクラム(緊急自動停止)
後の冷却システムのすべてが、駄目になったことであるならば、そうならない
だけの処置が施されていると言える条件のもとで、これまで通り運転を続ける
ことに合理的な否定要素はないはずである。もちろんこれを機会に、老朽化し
つつある炉の安全性チェックをより厳密に行う、などというような、いわば
<safer>つまり「これまで以上に、より安全な」状態を目指そう、という目標を
掲げることは、極めて合理的な対応であると言えるにしても。
第二の点は本当にやっかいな問題である。もちろん、一回に浴びる放射線が、
文字通り直ちに死を招くような結果をもたらすのは、どの程度の量か、という
問いには、今の科学でも、ある程度正確に答えることができる。残念なことだが、
過去に重ねられたいくつかの経験(そのなかにはJCOの痛ましい事故も含まれる)
が、それを教えてくれるのでもある。
またチェルノブイリ後のような、かなり長い年月をかけて、疫学的な調査データ
が積み重ねられれば、ある線種をある量、どういう時間のなかで、どのように
浴びたか、という状況に応じて、どのような形で健康が脅かされるかを、確率
的に推定することも、できる。ただ、それは統計の世界であって、一人の人間が、
ああだから、こうなる、という因果的な話にはつながらない。放射線は浴びない
にこしたことはない、というのは確かに真理だ。私のように、高校生から一〇年
近く、肺の疾患のために、毎月一回X線写真や透視を受け、その後も普通の人の
三倍以上の頻度でX線照射を受け続けてきても、とりあえずはガンにもならずに
いる(今後発症するかもしれないが)のも、一つの例ではある。
科学が確実な因果関係を設定できないこのような領域では、科学的合理性を超え
た配慮が必要になる。たとえば「事前警戒原則」と呼ばれる、確率的には低いこと
が判っていても、安心のために、しかるべき手を打っておく、という原則も、動員
せざるを得ないかもしれない。
呼ばれた講師陣は、村上陽一郎、米本昌平、飯田哲也、佐和隆光、西澤潤一、吉岡斉、
桜井淳、山地憲治、神田啓治、中村政雄、朝田泰英。
推進派・反対派を含め、さまざまな識者から意見を聞いている。
そうして出した「中間とりまとめ」。
「国や事業者のブルドーザーが突進するような進め方」という表現がすごい。
この検討会について東井怜氏の記述。
福島県汚職:佐藤栄佐久前知事が展開した“エネルギー政策”批判 (2008/08/25)
http://janjan.voicejapan.org/government/0808/0808235355/1.php
この検討会は当時としては画期的なものであった。原子力の周辺では当然のように
行われていた、反対意見を排除するそれまでの自治体や国のやり方とは異なり、推進
反対双方の学者らを講師に招じた。メンバーは県の幹部職員全員(当初14人)、
教育長から警察本部長までと聞いて舌を巻いた。当然、すべて公開。県民意見にも、
賛否を問わず折々に耳を傾けた。筆者も傍聴したことがあるが、知事は挨拶のみして
消えるというパターンではなく、率先して質問していた。
▼ 727 名前:地震雷火事名無し(大阪府)[sage] 投稿日:2011/08/27(土) 19:25:49.04 ID:VGKqjR4e0
514
村上陽一郎先生の『21世紀における人間社会のありかた』は
科学者共同体という組織に対する基礎概念として秀逸と思った。
▼ 742 名前:地震雷火事名無し(静岡県)[sage] 投稿日:2011/08/27(土) 20:46:02.07 ID:+RaGWQ560
727
村上さんのはいい内容でしたね。私が面白いと思ったのはここ。
○ 英語でとても面白い言葉が使われる。レイエクスパーツ(lay-experts)という言葉
は非専門的専門家という言葉で、科学者共同体の中に属さない人たちが、科学者共同
体の専門家に近く勉強をし知識を得ることによって、しかもそれは専門家の共同体の
内部の立場ではなくて、非専門家の立場からそれを生かしていく術はあり得るという
ことを示す言葉として、現在アメリカではしきりに使われ始めている。こういう状況
を頭に思い描くと、21世紀の科学技術と社会との関わり合いというものが少し明るい
方で見えてくるのではないだろうか。
この「lay-experts(素人専門家?)」という言葉を福島県の人(佐藤栄佐久知事?)が
ちゃんと憶えてて、中村政雄を呼んだ検討会(>>126参照)の締めに使ってました。
○ さきにこの検討会において、有識者をお招きし「科学技術と人間社会のあり方」
というテーマで話を伺った時も、専門家だけの議論では良い方向に行かず、市民や
素人もLay-ExpertとかCitizen Scientistととして勉強することが必要であるという
お話があった。正にそういう意味で、これまでも、私ども自身が立地県として、
立地県民として一生懸命勉強してきており、その様な意味で今日も政策決定プロセス
について、いろいろなお話を伺った。
こういう知事が>>730のような成り行きで失脚して、あげくに福島で事故が起こったと思うと、
なんとも複雑な気持ちになる……。
▼ 785 名前:地震雷火事名無し(大阪府)[sage] 投稿日:2011/08/27(土) 22:48:46.74 ID:VGKqjR4e0
742
まだ全部の回読んでないのだけど、(本会39回+番外8回もあるので)
地方自治体と原子力行政のありかたについて、真剣にかつ冷徹に議論した記録と
感じて、ただ、中村氏の回だけ酷かった、ボロがいっぱい出てて。
後の人は単純に御用と言い切れないものが
連続Twのぶっこぬきなんで恐縮ですが、村上陽一郎、こんなことアホなこと書いてたのか。
木元敦子とかあのへんとそうかわりないのな。燃料工場でのJCO事故は外すとしても、労災認定された
嶋橋さんほか数名とか美浜配管破断事故の5名とかどこいっちゃったんだよ。
最終更新:2012年12月25日 21:26