長谷川慶太郎


誰がどう見ても、長谷川慶太郎(経済評論家)は御用文化人です。

長谷川慶太郎『「経済戦勝国」日本の底力』(出版文化社、2009年)より

「太陽光発電をとっても風力発電をとっても、これを高い電圧にまとめ上げるというのは決して楽な仕事ではない。
したがって、大量のエネルギーを一定の地点で集約的に生産するために必要な発電方式として、
極めて大きな役割を演ずるのが、「原子力発電」である。」(170ページ)
「ここへきて本格的なエネルギー政策を展開するための前提として、
「原発」建設も推進しようという状況が生まれたそのとたん、世界の先進工業国は例外なく、「原発製作能力」を廃棄し、
消滅させてきたこれまでの政策のつけを、払わなければならない状態になった。
具体的には、現在世界全体で、大型「原発」製作能力を保有しているのは日本の三社、すなわち
三菱重工、日立、東芝のみである。」(172ページ)
「これから二十一世紀、「不況対策」が進行する中で、このエネルギーの供給の中核と見るべき「原発」の制作能力を、
どのように拡大していくかが重要である。また性能の高い安全で運転機能の画一な「新型」「原発」を、
どのように大量に生産し、保有するかという新しい課題に世界全体が 直面している。」(174ページ)
「こういう形でどんどん進行していくエネルギー対策というものが、今度は、
今挙げたように日本に集中的な「原発」発注という形で、日本の産業に対して大きな影響を与える。
二〇〇七年から始まった米国での「原発建設ブーム」で、既に一一基の大型原発の発注が決まった。
それはすべて日本の三社に向けてである。それ以外の企業はヨーロッパの先進工業国といえども、その競争力を持っていない。」
(175~176ページ) -- (名無しさん) 2012-02-09 02:34:22
最終更新:2012年12月25日 23:08