朝日新聞のまともな記事の例


683 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2012/01/24(火) 19:14:53.19 ID:ruf7NkyL0 [2/4]
朝日新聞 2012年1月24日 東京夕刊9面
原発とメディア73 容認の内実33

必要条件か、努力目標か

 朝日新聞の社説は原子力開発について、しばしばその拙速を批判しつつも、一貫して容認してきた。1970
年代に社内向けに登場した「イエス・バット」(条件付き容認)の言葉は、それが手放しの容認でないことを示
したことに意味があった。
 しかし、それはあいまいな言葉でもあった。バット以下の条件が満たされない時、イエスはノーに変わるの
か。それともバット以下は努力目標であって、イエスはどこまでもイエスなのか。どちらをとるかで原発と切り
結ぶ緊張度は全く異なる。
 「イエス・バット」を打ち出した元論説主幹、岸田純之助(91)に会い、尋ねた。
 「バット以下は、必要条件ですか、努力目標ですか」
 岸田はちゅうちょなく答えた。
 「努力目標だ」
 朝日新聞が原子力報道研修会を開いた79年8月当時、東京本社編集局長だった中江利忠(82)=のち社
長=は「『ノー・バット』ではだめなのか」と考えてきた。手放しの推進はノー、安全性などが十分確認される
限りにおいて容認するという立場だ。
 「社論と事実報道は別だということが徹底されるべきだった。行政や電力会社が隠そうとする事実や問題
点を暴くのは新聞の使命。先に『イエス』ありき、で原発報道が緊張を欠いた面がある」
 青森県むつ市長として国の原子力政策に慎重な態度をとった菊池渙治は「防災対策を、原因者負担でや
ることを求めただけで、(私は)反対派市長とされた」と述べたことがある。原子力関係者は、当然批判される
べきことでも、批判を受けると、その批判者を原子力に対する反対者とみる。「(原子力関係者の)この姿勢
が真にあらたまらない限り、原子力開発の進展も、国民的合意もあり得ない」と菊池は論じた(朝日ジャーナ
ル81年10月16日号)。
 批判と反対は違う。原発を監視し、問題のある事実を報道するのは、ジャーナリズムが担う社会的責務だ。
及び腰になる理由はない。その責務をジャーナリズムは、また朝日新聞は、どこまで果たしてきたか。
 「イエス・バット」のあいまいさを深く問い返すことなく、私たちは、2011年3月11日を迎えた。
(編集委員・上丸洋一)
――
東大話法
規則15 わけのわからない見せかけの自己批判によって、誠実さを演出する。
規則20 「もし○○○であるとしたら、お詫びします」と言って、謝罪したフリで切り抜ける。

に↑に該当するような気もするけどw

まあ岸田純之助disりには限界もあるのかもしれんけど、よくやったな。
この調子で御用科学医療部もせいぜいdisってくれよ、あいつらは間違いなく人民の敵だろうw

712 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2012/01/26(木) 00:02:10.37 ID:lDp1MkBs0
朝日新聞 2012年1月25日 東京夕刊10面
原発とメディア74 容認の内実34

実態暴いたルポライター

 朝日新聞が原子力報道研修会を開いた1979(昭和54)年夏、当時38歳のアサヒグラフ編集部員
藤沢正実(71)は、57歳の漫画家水木しげる(89)、31歳のルポライター堀江邦夫(64)とともに東京
電力福島第一原発とその周辺を見て回った。
 水木のイラストと堀江のペンで「原発の闇」を描き出してもらおう、というのが藤沢のねらい。当時、
堀江は、福島第一原発、福井県の日本原子力発電会社(原電)敦賀原発などで下請け労働者として
働いた経験を現行にまとめている最中だった。
その情報を得た藤沢が、堀江に声をかけた。
 完成した水木のイラストは目をみはる出来だった。堀江の文章とともにアサヒグラフ79年10月19日号
と26日号に掲載された。
 直後に堀江の著書「原発ジプシー」が出版された。ずさんな安全管理、教育訓練の不備、過酷な作業、
放射線汚染の可能性がある水をぞうきんで拭く労働者……。
 藤沢は、敦賀原発の内部にはいる(アサヒグラフ81年5月15日号)など、その後も現場取材を続けた。
しかし、朝日新聞本紙の記者が、原発の下請け労働者に取材してその実態を書くことはほとんどなかった。
 81年3月30日、原電と岩佐嘉寿幸(いわさ・かずゆき)の間で争われた原発被曝訴訟の判決が大阪地裁で
言い渡された。右ひざの皮膚炎について判決は「かなりの程度に放射線皮膚炎を疑わせるものがある」が、
敦賀原発で被曝したと認めるに足る証拠がないと結論づけた。
 朝日の大阪社会部記者、泊次郎(67)は解説記事(30日付夕刊)で指摘した。
 「放射線は目に見えない。症状が出るには時間がかかる。よく似た症状が他の原因でも起こる。しかも
被ばくを立証するデータはすべて電力会社の手にある。不利な立場にある被害者にどの程度の立証が
求められるかは、今後も問われる」(要旨)
 原電の総務部長は判決後に語った。
 「(岩佐が作業した71年)当時も最高水準の技術で管理に当たってきたのであり、手落ちはなかったと確信している」
 判決直後の4月以降、敦賀原発の事故隠しの実態が次々と明らかになっていった。岩佐の訴えは高裁、
最高裁でも退けられた。原発が情報を独占し秘匿する構造は今日まで変わらずにきた。
(上丸洋一) 
原発が情報を独占し秘匿する構造は今日まで変わらずにきた。

   ∧_∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ( ´∀`)< オマエモナー
  (    )  \_____
  | | |
  (__)_)

714 名前:地震雷火事名無し(静岡県)[sage] 投稿日:2012/01/26(木) 00:50:17.14 ID:GMki1mJH0 [1/2]
712
いつも書きおこし乙

樋口健二さんの本で読んだけど、ニセ患者呼ばわりして岩佐さんを激怒させたのって大熊由紀子だよな
図書館で借りて読んだのでハッキリ提示できないが、樋口さんが岩佐さんのところに取材にいったら
大熊の失礼な記事にオカンムリで、取材させてもらうまで大変だったとか
岩佐さんの皮膚炎が放射性なのかはさておき、病気で苦しんでいる人に対してニセ患者呼ばわりした
同じ口で福祉ガーとか言うか、大熊は

しかし、朝日新聞本紙の記者が、原発の下請け労働者に取材してその実態を書くことはほとんどなかった。

ほとんどなかったが実際に書いた数少ない例:"大熊が岩佐さんをニセ患者呼ばわりして激怒させた"ってちゃんと書けやw

715 名前:712(チベット自治区)[sage] 投稿日:2012/01/26(木) 01:33:11.73 ID:T1x60qB10
ほとんどなかったが実際に書いた数少ない例:"大熊が岩佐さんをニセ患者呼ばわりして激怒させた"ってちゃんと書けやw

別に朝日新聞をかばう積もりは毛頭ないのですが、岩佐さんが訴えた時に「核燃料」の取材を終えたばかりの
大熊由紀子が「放射線皮膚炎は考えにくい」とする旨の記事を裏を取らずに書いて岩佐さんをdisったエピドードはちゃんと載せていました。
それで岩佐さんが朝日新聞社に対して怒りと不信を抱いておられたことも。

朝日が原子力キャンペーンを張るにあたって大熊由紀子を抜擢して、数十回も連載を持たせ、
それが『核燃料―探査から廃棄物処理まで』(大熊由紀子,朝日新聞社,1977)になったことも書いてありました。
大熊の連載は科学部長の木村繁の直轄案件だったそうです。

まあ朝日新聞の自社への追求はそのレベルで終わりでしょうかね。
岸田純之助からは一応話は聞いているんだぞと書いてますけど、今井隆吉や当時の経営トップなど本当に都合が悪い話はスルーじゃないでしょうか?


実は、夕刊はほとんど読まないので連載の初めのほうはどうだったかはわからないのです。
そのへんは(三重県)さんがご存知かと思います。

716 名前:地震雷火事名無し(静岡県)[sage] 投稿日:2012/01/26(木) 02:13:35.86 ID:GMki1mJH0 [2/2]
715
大熊由紀子が「放射線皮膚炎は考えにくい」とする旨の記事を裏を取らずに書いて岩佐さんをdisったエピドードはちゃんと載せていました。
それで岩佐さんが朝日新聞社に対して怒りと不信を抱いておられたことも。

あ、そうなんすか
樋口さんの本では朝日に対してだけじゃなく、当初、マスコミ・ジャーナリスト全体に敵意剥き出しだったとか

まあ朝日新聞の自社への追求はそのレベルで終わりでしょうかね。
岸田純之助からは一応話は聞いているんだぞと書いてますけど、今井隆吉や当時の経営トップなど本当に都合が悪い話はスルーじゃないでしょうか?

なんというか、平常運転ですよね。太古の昔からクオリティペーパーっぽいことをやっているだけ、というか
都合の悪いことが起きると検証報道らしきものをするんだけど結局なんだかウヤムヤにしちゃうと言う
朝日新聞特有のことではなく劣化している組織の共通項みたいなもんでしょうけど(だからといって、個人が免責されるわけではないが)

729 名前:地震雷火事名無し(三重県)[sage] 投稿日:2012/01/26(木) 17:48:59.87 ID:E7vyfTTq0
715
私も夕刊を毎日読める環境ではないので……
たとえば11月に掲載された分は全然読めてません。というわけで、
そのへん(朝日上層部の動向?)の話がこの「原発とメディア」でどこまで
取り上げられているのかは、はっきりと言えません。

大熊由紀子登場後の連載は、ようやく実際の紙面で確認。
大熊の推進イケイケ発言(どこかネジが飛んでる)が著書以外からも拾われていて、
私は割と興味深く読んだ。たとえばこんなの。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
1/12 朝日夕刊 「原発とメディア」65 「容認の内実」25

(前略)
 大熊は、資源エネルギー庁の原子力発電課長らが出席した専門誌の座談会で、
こう発言していた。
 「地震がきた時、原子炉は完全でも、建屋にひび割れでも入って、その写真が
新聞、テレビに大きく出れぱ、人々は原発を受け入れなくなる。逆に、中がめちゃ
くちゃでも、建屋が堅固で気密性が完全に保たれていれぱ、人々を納得させる
ことができる。地震が安全性のデモンストレーションのチャンスにさえなります」
(要旨、土木学会誌78年4月号)
――――――――――――――――――――――――――――――――――

あと、福島事故後の大熊の話を聞き出した(>>533)のも収穫。
けっきょくあの人、表だって大声で言わないだけで考え方は全然変わってない。
その点を確認できた、という意味で。

ただ、大熊・木村繁・岸田純之助といった個人に責任をかぶせるだけでいいの?
というのは>>657で指摘されているとおり。
(たとえば原発推進広告の掲載が始まった話とかは、私の読んだ範囲の連載では
出てきていない。)

それに、30年前、20年前の先輩の行状は追求できても、いま朝日も荷担している
安心・安全PRに何も言えないんじゃ反省になってないよな、とも思う。
それこそ、上丸洋一記者1人に多くを要求しすぎかもしれないけど……。
だからまあ、今の朝日の社内で少数派の記者が書けるのはこれが限界、
「原発とメディア」と「プロメテウスの罠」はその範囲内ではよくやってるのでは、
というのが今のところの私の判断です。

732 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2012/01/27(金) 00:09:14.28 ID:lOXb8EPF0 [1/3]
729
それに、30年前、20年前の先輩の行状は追求できても、いま朝日も荷担している
安心・安全PRに何も言えないんじゃ反省になってないよな、とも思う。

アメリカの新聞は誤報はおkだけど、嘘はアウト、完全にアウトで即刻退場だそうです。
同業他社もそんな奴は雇わないので記者生命は一巻の終わり。
(ソース。上杉隆ww、烏賀陽弘道ww)

原発問題もほとんどの記者たちはおかしい、あれは嘘だと気がついていたと思うんですよ。
特に311後は電力や電事連からの圧力は無くなったので何でも書ける。
なのに、朝日新聞(主に科学医療部)がやったことと言えば、放射能安全デマですからね。完全に終わってますよ。
朝日新聞「報道と人権委員会」(PRC)に法曹か大学の教員が訴え出て、科学医療部の一人くらい吊るさないと目が覚めないでしょう。

だからまあ、今の朝日の社内で少数派の記者が書けるのはこれが限界、
「原発とメディア」と「プロメテウスの罠」はその範囲内ではよくやってるのでは、
というのが今のところの私の判断です。

ほら、官僚が原発関連の審議会をドライブする際に、「プロレス的なパラダイム」wとして反対派を必ず数人は呼んで
アリバイ作りにしているのと同じような気がするんですよね、朝日新聞に於ける『プロメテウスの罠』と『メディアと原発』が果たしている役割は。

朝日は人事制度だけではなくて、自らの無謬性を疑わず、外部からの批判を受け容れないマインドも実は官僚にそっくりなので。
(ソース、関西の某私大でメディア論を教えている大学教員、元毎日記者→出版、元産経の部長)

734 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2012/01/27(金) 00:18:50.89 ID:lOXb8EPF0 [3/3]
732
自己レス
朝日は人事制度だけではなくて、自らの無謬性を疑わず、外部からの批判を受け容れないマインドも実は官僚にそっくりなので。
(ソース、関西の某私大でメディア論を教えている大学教員、元毎日記者→出版、元産経の部長)

わかりにくい喩えですかね?彼らが異口同音に言うことは、朝日の人事制度はエリート官僚のそれの擬制だということ。
地方から中央に上り詰めていくシステム、早くも40代で枢要なポストに就く人も出るところもそっくりで、
大学出たての若造が、地方に行くと、名刺一枚でお殿様でいられるところも似ている(これは烏賀陽弘道さんソース)と。
同期から役員が出ると本社に残るのはかなり難しいところもキャリア官僚のそれと瓜二つだと。
専門性を持ち、水俣病や薬害エイズや薬害肝炎を隠蔽してきた厚労省の技官が科学医療部に相当するんですかね?


743 名前:地震雷火事名無し(三重県)[sage] 投稿日:2012/01/27(金) 10:49:07.67 ID:exfCgjrK0 [1/2]
732
官僚が原発関連の審議会をドライブする際に、「プロレス的なパラダイム」w
として反対派を必ず数人は呼んでアリバイ作りにしているのと同じような気が
するんですよね、

まあ、そんな感じかもしれませんね。
ETV特集とかNNNドキュメントとかANNテレメンタリーとかが夜中にひっそり
アリバイ的に放送されてるのと似てるかな?

「原発とメディア」で興味深いのは、'70年代の朝日で「御用」っぽい記事が
作られたときの記者の振る舞いが細かく描写されていること。

軽水炉の安全性を疑問視する科学部の吉本光一。本紙では木村繁デスクに
 却下され、『朝日ジャーナル』で書いたら北海道報道部に飛ばされる。

科学部の大熊由紀子。被曝労働者が訴訟を起こすと、原告本人に取材せず、
 原子力村だけに取材して、「ニセ患者」だと印象づけるような記事を書く。

木村繁科学部長の発案で大熊が連載「核燃料」を執筆。木村も記事に手を入れる。
 この連載を批判的に見ていた科学部の溝江昌悟記者の回想。
 「ただ、科学部内では議論の機会はありませんでした。
 私自身は、あのような記事は書くまいと思っていましたけれど」

調査研究室が「原子力共同研究班」を発足。キャップは大熊。
 東京・大阪・西部・名古屋から集めた5人の記者で編成。
 大阪本社から参加したのは泊次郎。伊方訴訟の取材をしてきた記者。
 泊は初日に科学部の部会に呼ばれる。
 「君は原発を危険なものと考えているらしいが、それは間違いだ」
 この共同研究班は半年かけて社内資料「原子力発電の手引き」を執筆。
 泊は「原子力発電と安全性」の章を担当。しかし大幅に改変されて(誰に?)、
 安全性が強調されていたので、泊は署名を入れることを断る。

愛媛版に伊方訴訟の原告の手記を6回連載。
 松山支局員の道家哲実が毎回解説を執筆。
 その連載の後、「紙面上のバランスをとるため」、伊方原発の建設所長、
 県公害課長、伊方町長の感想を1本の記事として載せる。

……こういうことはいつまで続いたのだろう。
というか、3/11後の紙面を見る限り、今でも続いてると見るべきなんでしょうかね。

743 名前:地震雷火事名無し(三重県)[sage] 投稿日:2012/01/27(金) 10:49:07.67 ID:exfCgjrK0 [1/2]
732
官僚が原発関連の審議会をドライブする際に、「プロレス的なパラダイム」w
として反対派を必ず数人は呼んでアリバイ作りにしているのと同じような気が
するんですよね、

まあ、そんな感じかもしれませんね。
ETV特集とかNNNドキュメントとかANNテレメンタリーとかが夜中にひっそり
アリバイ的に放送されてるのと似てるかな?

「原発とメディア」で興味深いのは、'70年代の朝日で「御用」っぽい記事が
作られたときの記者の振る舞いが細かく描写されていること。

軽水炉の安全性を疑問視する科学部の吉本光一。本紙では木村繁デスクに
 却下され、『朝日ジャーナル』で書いたら北海道報道部に飛ばされる。

科学部の大熊由紀子。被曝労働者が訴訟を起こすと、原告本人に取材せず、
 原子力村だけに取材して、「ニセ患者」だと印象づけるような記事を書く。

木村繁科学部長の発案で大熊が連載「核燃料」を執筆。木村も記事に手を入れる。
 この連載を批判的に見ていた科学部の溝江昌悟記者の回想。
 「ただ、科学部内では議論の機会はありませんでした。
 私自身は、あのような記事は書くまいと思っていましたけれど」

調査研究室が「原子力共同研究班」を発足。キャップは大熊。
 東京・大阪・西部・名古屋から集めた5人の記者で編成。
 大阪本社から参加したのは泊次郎。伊方訴訟の取材をしてきた記者。
 泊は初日に科学部の部会に呼ばれる。
 「君は原発を危険なものと考えているらしいが、それは間違いだ」
 この共同研究班は半年かけて社内資料「原子力発電の手引き」を執筆。
 泊は「原子力発電と安全性」の章を担当。しかし大幅に改変されて(誰に?)、
 安全性が強調されていたので、泊は署名を入れることを断る。

愛媛版に伊方訴訟の原告の手記を6回連載。
 松山支局員の道家哲実が毎回解説を執筆。
 その連載の後、「紙面上のバランスをとるため」、伊方原発の建設所長、
 県公害課長、伊方町長の感想を1本の記事として載せる。

……こういうことはいつまで続いたのだろう。
というか、3/11後の紙面を見る限り、今でも続いてると見るべきなんでしょうかね。

619 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2012/01/22(日) 19:50:43.38 ID:z5r6mRuw0 [2/2]
 国の総合資源エネルギー調査会の原子力部会委員には作家の神津アンナや元アナウンサーの木場弘子
が名を連ね、中部電力は経済評論家の勝間和代を原発CMに使った。

 広く女性を取り込むためにの催しも枚挙にいとまがない。料理教室と原子力の勉強会を兼ねた女子大生対
象の「クックエネの会」。原子力業界で働く女性がCO2削減について答える女性向けのセミナー。有名俳優を
招いてのトークパーティー……。電力会社から業界団体まで主催者は様々だ。

 政権交代後の10年には事業仕分けで女性誌の原発広告が俎上にのり、経産省の担当者は「原子力に関
心が低い女性に理解を深めてもらう」と主張した。

何が正しいか

 首相官邸、保安院、東京電力……。原発事故をめぐり「表舞台」に登場したのは男性ばかりだった。

 「原子力村」は以前から「女性の『正しい理解』が得られているとは言い難い」(日本原子力産業協会)と言っ
てきた。女性は非科学的で情緒的―という発想が根底にある。

 「何が正しいか」を決めてきた彼らの権威は原発事故で失墜した。「ただちに影響はありません」という説明
はそれこそ非科学的だった。権威が指し示すものに従うことなく、自分自身で原発について考える動きが今、
男女問わず広がる。

 あなたは、原子力発電を利用することに賛成ですか反対ですか―。(数字は%、11年朝日世論から)

 男性
 04月 賛成62 反対27
 12月 賛成43 反対49
 女性
 04月 賛成38 反対37
 12月 賛成17 反対65
  =肩書は当時。敬称略
(高橋純子)

――
東大話法
規則3 都合の悪いことは無視し、都合のよいことだけ返事をする。
規則6 自分の問題を隠すために、同種の問題を持つ人を、力いっぱい批判する。
規則10 スケープゴートを侮蔑することで、読者・聞き手を恫喝し、迎合的な態度を取らせる。
規則13 自分の立場に沿って、都合のよい話を集める。

に↑該当するような気もするがw、まあ、これは朝日新聞にしては良い記事。
高橋純子記者は政治部。御用科学部には絶対に書けないだろうな。
最終更新:2012年12月27日 21:46