日隅一雄と朝日新聞


04 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2012/03/15(木) 20:07:02.13 ID:iIS9EkEX0 [6/7]
1)100mSvでも安全としたのは朝日新聞東京本社報道局~これでも「安全デマ」していない?

情報流通促進計画by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄 2011/10/01
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/445d39a04037279099c019efe80eda81

 さて、回答です。【放射線の影響は、1時間当たりの放射線量と浴び続けた時間をかけた値で考える。普通は、
この値が年間100ミリシーベルトを超えなければ、体に影響は出ないとされている。20ミリシーベルトはかなり
余裕を持った数字だ。】とまるでY氏(引用者注・山下俊一のこと)のような記述をした書籍を堂々と販売しているのは、
朝日新聞東京本社報道局でした…。この書籍(冒頭の写真)は、朝日新聞の朝刊に掲載されている
「ニュースがわからん!」というコラムなどをまとめたもので、帯には「大人も子供も、よくわかる!」と銘打っている。
(図表あるので略)

信じられますか?私も目を疑いました。奥付を確認したら、初版発行日は2011年9月15日…。
なぜ、この時期にこのような「安全デマ」を朝日が…、と思って、元記事の掲載日を確認したところ、
2011年4月24日となっている。この日付は、原子力安全委員会が4月11日に次のような偽りの説明をしてまもなくだ。
(図表略)

つまり、この時点で、原子力安全委員会は、明確に、「100mSv/年以下では健康への影響はない」と言いきっていた。
 朝日はこの記事の影響を受けたわけだ。
 もちろん、この原子力安全委員会の記述は完全な誤りであり、後ほど(5月20日)、次のように、不十分ながらも
100mSv以下の被ばく線量についても健康被害がある可能性を認めている。
【100mSv以下の被ばく線量では、がんリスクが見込まれるものの、統計的な不確かさが大きく疫学的手法によって
がん等の確率的影響のリスクを直接明らかに示すことはできない、とされております。このように、100mSv以下の
被ばく線量による確率的影響の存在は見込まれるものの不確かさがあります。そこでICRPは、100mSv以下の
被ばく線量域を含め、線量とその影響の発生率に比例関係があるというモデルに基づいて放射線防護を行うことを推奨しております。】
http://www.nsc.go.jp/info/20110520.html

 不十分というのは、本来、ここには、ICRP2007年勧告の
 「(62)がんの場合、約100mSv以下の線量において不確実性が存在するにしても、疫学的研究及び実験的研究が
放射線リスクの証拠を提供している」
を引用すべきところだからだ。 
 いずれにせよ、朝日は、従来の原子力安全委員会の「安全デマ」に乗せられた記事を書いている。委員会は
修正したにもかかわらず…。
 というか、本来、朝日のするべき仕事は、4月11日の時点で原子力安全委員会が発した「安全デマ」を厳しく
批判することだった。それにもかかわらず、朝日が、それを丸呑みしたのはなぜか?
 ICRP勧告の原典にあたった記者がゼロだったのか?
 いくつも疑問がわいてきますね。ぜひ、朝日新聞東京本社編集局に聞いてみましょう。そして、ぜひ、どのような
回答がなされたか、教えてください。
 ヤメ蚊のメディアリテラシー講座でした。では、また!

705 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2012/03/15(木) 20:08:34.99 ID:iIS9EkEX0 [7/7]
2)「100mSvでも安全」とした朝日新聞・共同通信に公開質問状を本日、送付します

情報流通促進計画by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄 2011/10/11
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/f7b88077d6b2f635adcf426a4515ae54
               2011年10月11日
朝日新聞東京本社報道局
 科学医療エディター 上田俊英 殿
 科学医療グループ次長 黒沢大陸 殿

             弁護士・NPJ編集長 日隅一雄  

冠省 東京電力福島第一原発事故に関して、朝日新聞東京本社報道局が編集された「ニュースがわから
ん!放射能と原発・大地震」(以下「本件単行本」という)の「放射線、体にどんな影響があるの?」という項目
(103頁~)の記載について、以下のとおり質問します。

第1 本件単行本の105頁に、「年間100mSvを超えなければ、体に影響は出ないとされている」という記述
がされています。しかし、貴局が同じ頁で引用している国際放射線防護委員会(ICRP)の「2007年勧告」
(日本アイソトープ協会翻訳)には、「がんの場合、約100mSv以下の線量において不確実性が存在するにし
ても、疫学研究及び実験的研究が放射線リスクの証拠を提供している」(16頁)、「認められている例外はある
が、放射線防護の目的には、基礎的な細胞過程に関する証拠の重みは、線量反応のデータと合わせて、約
100mSvを下回る低線量域では、がん又は遺伝性影響の発生率が関係する臓器及び組織の等価線量の増
加に正比例して増加するであろうと仮定するのが科学的にもっともらしい、という見解を支持すると委員会は判
断している」(17頁)と明記されています。
それにもかかわらず、貴局が、「年間100mSvを超えなければ、体に影響は出ないとされている」との記述を
されたのはなぜでしょうか。いかなる根拠に基づくものかを明らかにされたい。

第2 貴局は、本件単行本の106頁において、放射線によるがん死亡と喫煙によるがん死亡を単純に比較し
ていますが、喫煙は自ら選択できその危険を避けることができますが、放射線による危険性は自らの選択で
避けることは困難です。それにもかかわらず、単純比較することは、東電福島第一原発周辺住民の心情をあ
まりに軽視しているうえ、比例的に危険が生じるというICRPの勧告の意義を台無しにするものではないでしょ
うか。危険が放射線量に比例する以上、少しでも被ばくを軽減するべきであることは明白であり、喫煙の危険
性より低いことをあえて書く貴局の意図がまったく理解できません。

第3 以上の2点について、回答を求めるとともに、貴局として、2点について、いかなる対応をされるのか、明
らかにされたい。すでに、貴局が編集された本件単行本は多くの方の目に触れています。危険なものについ
て危険でないという趣旨の情報を流した場合、例えば、製薬会社による薬の副作用に関する情報であった場
合には、貴局はいかなる報道をするでしょうか。おそらく、健康・人命を軽視するものだとして、厳しく批判され
るはずです。貴局がどのような方法により、誤った情報を訂正され、購入者に正確な情報を周知するのか、明
らかにされたい。

ことは、健康・命にかかわる問題ですので、以上の3点について、可及的速やかなご回答をお願いいたしま
す。
なお、本書面は、当職が運営しているブログ「情報流通促進計画」にて、公開させていただくととともに、ご回
答の状況についても掲載させていただきます。
                     不一

706 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2012/03/15(木) 20:14:08.73 ID:YhqjZJNc0 [1/3]
てすつ

707 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2012/03/15(木) 20:15:17.33 ID:YhqjZJNc0 [2/3]
3)100mSv未満ではリスクがないとも受け止められる朝日社説にも公開質問状!

情報流通促進計画by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄 2011/10/13
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/c712a2ce28f61a507872ceea6c47a1cf
              公開質問状
                2011年10月13日
朝日新聞東京本社
論説主幹 大軒由敬 殿

             弁護士・NPJ編集長 日隅一雄  

冠省 朝日新聞社説については、貴殿が責任者だと認識しております。そこで、10月10日付「たばこ値上げ
―財源より健康のために」社説における「放射線による発がんの影響が明らかになるのは、少なくとも累積で
100ミリシーベルトという高い線量の被曝(ひばく)で、がんになるリスクは0.5%高まる。」との記載(以下
「本件記述」という)について、以下のとおり質問します。

第1 本件記述を素直に読めば、「累積で100ミリシーベルト未満の被曝(ひばく)であれば、がんになるリスクは
明らかではない」と読めます。しかし、国際放射線防護委員会(ICRP)の「2007年勧告」(日本アイソトープ協会
翻訳)には、「がんの場合、約100mSv以下の線量において不確実性が存在するにしても、疫学研究及び実験的
研究が放射線リスクの証拠を提供している」(16頁)、「認められている例外はあるが、放射線防護の目的には、
基礎的な細胞過程に関する証拠の重みは、線量反応のデータと合わせて、約100mSvを下回る低線量域では、
がん又は遺伝性影響の発生率が関係する臓器及び組織の等価線量の増加に正比例して増加するであろうと
仮定するのが科学的にもっともらしい、という見解を支持すると委員会は判断している」(17頁)と明記されています。
それにもかかわらず、社説において、本件記述をされたのはなぜでしょうか。いかなる根拠に基づくものかを明らか
にされたい。

第2 本件記述は、嗜好品であるたばこのリスクを、自らあるいは家族の意思にかかわらず被ばくすることを余儀なく
されている東京電力福島第一原子力発電所の事故による放射線のリスクとを単純に比較しています。上記発電所
周辺に住む人がこのような記述を読んだ際、どのような気持ちになるか、考えられたことはあるでしょうか。世田谷区
でのホットスポットについては、大きく報道されているようですが、上記発電所周辺では、常時その程度の被ばくを余儀
なくされている人たちが多数います。本件記述からは、地方に住む人たちに対する気配りを感じることができません。
福島切捨てとも思えるエリート主義の匂いすら感じます。また、本件記述は、放射線については、比例的に危険が
生じるというICRPの勧告の意義を台無しにするものであると考えます。危険が放射線量に比例する以上、少しでも
被ばくを軽減するべきであることは明白であり、喫煙の問題に触れる際に、わざわざ、放射線のリスクについて誤った
情報を伝える社説の意図がまったく理解できません。

第3 以上の2点について、回答を求めるとともに、貴殿が、2点について、いかなる対応をされるのか、明らかにされたい。
すでに、本件記述は多くの方の目に触れています。危険なものについて危険でないという趣旨の情報を流した場合、
例えば、製薬会社による薬の副作用に関する情報であった場合には、貴殿はいかなる社説を書くでしょうか。
おそらく、健康・人命を軽視するものだとして、厳しく批判されるはずです。貴殿がどのような方法により、誤った情報を
訂正され、読者に正確な情報を周知するのか、明らかにされたい。

ことは、健康・命にかかわる問題ですので、以上の3点について、可及的速やかなご回答をお願いいたします。
なお、本書面は、当職が運営しているブログ「情報流通促進計画」にて、公開させていただくととともに、ご回答の状況に
ついても掲載させていただきます。
                               不一


708 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2012/03/15(木) 20:16:11.18 ID:YhqjZJNc0 [3/3]
4)100mSv問題で朝日、共同から回答なし~社長宛公開質問状を発送

情報流通促進計画by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄 2011/10/25
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/06ecd11e0b1204f4566ec2516ca9fe4a

 年間100mSvの被ばくでも安全だとの情報を発信している朝日新聞と共同通信に対して、公開質問状を送ったが
(※1、※2)、いまだに回答がない。そこで、代表者に対し、次のような質問状を送りました。今度は返事がもらえる
だろうか…。

【追記】共同通信の石井勇人氏から、早速、「頂いた公開質問状について、①ご質問の趣旨はわかりました。
②本件については(株)共同通信社が対応します。しかるべき部署に文書は行っています。無視しているわけではなく、
社内手続等で少し時間がかかるかもしれないが、誠実に対応します。」とのご回答をいただきました。

※1 「100mSvでも安全」とした朝日新聞・共同通信に公開質問状を本日、送付します 
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/f7b88077d6b2f635adcf426a4515ae54

※2 100mSv未満ではリスクがないとも受け止められる朝日社説にも公開質問状!
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/c712a2ce28f61a507872ceea6c47a1cf

       ◆◆朝日新聞宛◆◆

       公開質問状
             2011年10月24日
株式会社朝日新聞社
代表取締役社長 秋山耿太郎 殿

            弁護士・NPJ編集長 日隅一雄  

冠省 当職は、東京電力原発事故会見に出席している弁護士兼業ジャーナリストです。貴社の出版物及び
社説について2通の公開質問状をお出ししましたが、いまのところ、回答はもちろん、回答が遅れるとの
連絡さえいただいておりません。すでに、かなりの期日が経過しており、貴社の担当者に回答する意図があるのか
どうか、不明であるため、代表者である貴殿に本書面をお送りすることとしました。マスメディアとしての責任ある
回答を求めます。
 お送りした2通の文書は下記のとおりです。
なお、万一、回答が本書面と行き違いになった場合は、ご容赦ください。
                不一

     (従前送った文書は省略。※1、※2をご覧下さい)


709 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2012/03/15(木) 22:04:52.20 ID:GEhpXc9m0
5)朝日新聞が低線量被ばくに関する質問を無視し続けるため、紙面審議会委員に直訴!

情報流通促進計画by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄  2011/11/19
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/a50ec1d38681b51140a66bc108eef77f

社長に送っても無視されたようですので、紙面審議会の委員に直訴しました。これでも無視されるのでしょうか…。

          公開質問状
                2011年11月17日
神戸女学院大学名誉教授 内田樹 殿

ヒューマンライツウォッチ東京オフィスディレクター 土井香苗 殿

村上憲郎事務所代表 村上憲郎 殿

東京大学大学院総合文化研究科教授 古城佳子 殿

           弁護士・NPJ編集長 日隅一雄  

冠省 当職は、東京電力原発事故会見に出席している弁護士兼業ジャーナリストです。朝日新聞社の出版物
及び社説について2通の公開質問状をお出ししましたが、回答はもちろん、回答が遅れるとの連絡さえいただけ
なかったため、代表取締役宛に同趣旨の質問状を発送しました。しかし、すでに、かなりの期日が経過しましたが、
いまだに回答はありません。朝日新聞社に回答する意図があるのかどうか、不明であるため、紙面審議会委員
である貴殿らに本書面をお送りすることとしました。第三者委員会のメンバーとして本件に関する速やかな回答を
求めます。
 朝日新聞社にお送りした3通の文書は下記のとおりです。
なお、万一、回答が本書面と行き違いになった場合は、ご容赦ください。
               不一
最終更新:2012年12月27日 22:08