シンドバッド

『シンドバッド/ハールーン・アル=ラシード』

■『シンドバッドの冒険』
バクダッドに住む商人。
若い頃は船乗りで、同時に七回に渡る航海で様々な冒険を経験した。
出典表記:Sindibaad、亜: السندباد‎ (日本ではシンドバード、シンバッド(sinbad)表記あり)
名前由来:アラビア語で「インドの風」を意味

■『ハールーン・アル=ラシード』(実在)
アッバース朝第5代カリフ。
その治世はアッバース朝の最盛期にあたり、「千夜一夜物語」などで全盛期のアッバース朝に君臨した帝王として語り継がれている。
アラビアン・ナイトの中には彼が現れて重要な役割を果たす物語が50あまり収められている。
785年に即位した兄ハーディーは、即位1年で急死したため、786年に20才でカリフに即位した。
過去3度にわたり行われた東ローマ帝国に対する親征でいずれも勝利を収め、アッバース朝の勢力は最盛期を迎えた。
文化の面では学芸を奨励し、イスラム文化の黄金時代の土台を築いた。
在位:在位786年-809年
出生:父は第3代カリフのマフディー、母は南アラビア出身の元奴隷ハイズラーン。
出典表記:ハールーン・アル=ラシード(アラビア語:هارون الرشيد‎ ​ Hārūn al-Rashīd, )
即位名:アル=ラシード・ビッ=ラー・アブー・ジャアファル・ハールーン(al-Rashīd bi-Allāh Abū Jaʻfar Hārūn)
正妃:アマッド・アル・アジス(愛称:ズバイダー)
息子:アル・マアムン(アッバース朝第七代教王)、アル・アミン



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※シンドバッドとラシード王をあわせて出典
 >>『4 荷かつぎ人足と乙女たちとの物語(第9夜 - 第18夜)』
 >>『5 斬られた女と三つの林檎と黒人リハンとの物語(第18夜 - 第24夜)』
 >>『6 せむし男および仕立屋とキリスト教徒の仲買人と御用係とユダヤ人の医者との物語(第24夜 - 第32夜)』
  >>『6.2 シナ王の御用係の話』
   >>『6.2.1 親指のない商人の話』
 >>『8 ガネム・ベン・アイユーブとその妹フェトナーの物語(第36夜 - 第44夜)』
 >>『11 美しきシャムスエンナハールとアリ・ベン・ベッカルの物語(第152夜 - 第169夜)』
 >>『14 「ほくろ」の物語(第250夜 - 第269夜)』
 >>『15 博学のタワッドドの物語(第270夜 - 第287夜)』
 >>『17 船乗りシンドバードの物語(第290夜 - 第315夜)』
 >>『21 イブン・アル・マンスールと二人の乙女の物語(第346夜 - 第353夜)』
 >>『24 智恵の花園と粋の庭(第373夜 - 第393夜)』
 >>『25 奇怪な教王(第393夜 - 第399夜)』
 >>『28 女ペテン師ダリラとその娘の女いかさま師ザイナブとが、蛾のアフマードやペストのハサンや水銀のアリとだましあいをした物語(第432夜 - 第465夜)』
 >>『33 黄色い若者の物語(第515夜 - 第526夜)』
 >>『37 カリーフと教王(カリーファ)の物語(第554夜 - 第576夜)』
 >>『38 ハサン・アル・バスリの冒険(第576夜 - 第615夜)』
 >>『40 眼を覚ました永眠の男の物語(第622夜 - 第653夜)』
 >>『42 不精な若者の物語(第666夜 - 第671夜)』
 >>『43 若者ヌールと勇ましいフランク王女の物語(第671夜 - 第714夜)』
 >>『52 巧みな諧謔と愉しい頓智の集い(第794夜 - 第806夜)』
 >>『56 底なしの宝庫(第821夜 - 第826夜)』
 >>『61 バグダードの橋上でアル・ラシードの出会った人たち(第860夜 - 第876夜)』
 >>『64 不思議な書物の物語(第895夜 - 第904夜)』
 >>『67 乙女「心の傑作」鳥の女代官の物語(第926夜 - 第937夜)』
 >>『71 智恵と歴史の天窓(第971夜 - 第994夜)』
 >>『72 ジャアファルとバルマク家の最後(第994夜 - 第998夜)』
『アラビアンナイトストーリー』
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※シンドバッドとラシード王をあわせて出典
 >>『4 バグダッドの軽子と三人の女(第9夜-第19夜)』
 >>『5 三つの林檎の物語(第19夜-第20夜)』
 >>『6 ヌル・アル・ディン・アリとその息子バドル・アル・ディン・ハサンの物語(第20夜-第24夜)』
 >>『8 ヌル・アル・ディン・アリと乙女アニス・アル・ジャリスの物語(第34夜-第38夜)』
 >>『9 恋に狂った奴ガーニム・ビン・アイユブの物語(第38夜-第45夜)』
 >>『21 アリ・ビン・バッカルとシャムス・アル・ナハルの物語(第153夜-第169夜)』
 >>『23 アラジン・アブ・アル・シャマトの物語(第249夜-第269夜)』
 >>『29 イブラヒム・ビン・アル・マーディと理髪外科医(第272夜-第275夜)』
 >>『31 モスルのイサアク(第279夜-第282夜)』
 >>『33 いかさま教王(第285夜-第294夜)』
 >>『34 ペルシャ人アリ(第294夜-第296夜)』
 >>『35 ハールン・アル・ラシッドと奴隷娘と導師アブ・ユスフの話(第296夜-第297夜)』
 >>『38 怠け者のアブ・モハメッド(第299夜-第305夜)』
 >>『39 バルマク家のヤーヤ・ビン・ハリドがマンスルを寛大に扱った話(第305夜-306夜)』
 >>『43 ジュバイル・ビン・ウマイル(第327夜-第334夜)』
 >>『45 ハールン・アル・ラシッド教王とひとりの乙女とアブ・ノワス(第338夜-第340夜)』
 >>『62 アブ・ノワスに三人の美少年とハールン・アル・ラシッド教王(第381夜-第383夜)』
 >>『68 ハールン・アル・ラシッド教王と水浴中のズバイダー妃(第385夜-第386夜)』
 >>『69 ハールン・アル・ラシッドと三人の詩人(第386夜)』
 >>『72 ハールン・アル・ラシッド教王と二人の奴隷女(第387夜)』
 >>『73 ハールン・アル・ラシッド教王と三人の奴隷女(第387夜)』
 >>『76 判官アブ・ユスフにハールン・アル・ラシッド教王とズバイダー妃(第388夜-第389夜)』
 >>『83 ヤーヤ・ビン・ハリドの息子たちとサイド・ビン・サリム・アル・バヒリ(第392夜-第393夜)』
 >>『86 バルマク家のジャアファルと年老いたバダヴィ人(第394夜-第395夜)』
 >>『90 宦官マスルールとイブン・アル・カリビ(第399夜-第401夜)』
 >>『91 行者の王子(第401夜-第402夜)』
 >>『114 アブ・アル・フスンと奴隷娘のタワズット(第436夜-第462夜)』
 >>『134 船乗りシンドバッドと軽子のシンドバッド(第536夜-第566夜)』
 >>『143 ハールン・アル・ラシッド教王とアラビア娘(第685夜-第686夜)』
 >>『144 アル・アスマイとバッソラーの三人の乙女(第686夜-第687夜)』
 >>『145 モスルのイブラヒムと悪魔(第687夜-第688夜)』
 >>『146 ウズラー族の恋人たち(第688夜-第691夜)』
 >>『148 バッソラーの恋人たち(第693夜-第695夜)』
 >>『150 アル・メディナーの恋人たち(第696夜-第697夜)』
 >>『152 やりて婆のダリラーと兎とりの娘ザイナブが悪戯を行ったこと(第698夜-第708夜)』
 >>『153 カイロ盗神アリの奇談(第708夜-第709夜)』
 >>『158 バグダッドの漁師ハリファー(第831夜-第845夜)』
 >>『160 アリ・ヌル・アルディンと帯作りのミリアム姫(第863夜-第894夜)』
 >>『166 ハールン・アル・ラシッド教王とオマンの商人アブ・ハサンの話(第946夜-第952夜)』
 >>『167 イブラヒムとジャミラー(第952夜-第959夜)』
 >>『170 アブズラー・ビン・ファジルとその兄弟(第978夜-第989夜)』
 >>『174 道化ものアブ・アル・ハサン(千夜一夜物語拾遺)』

■【所持しているジン(マギ)】
  • バアル…第1の迷宮のジン。剣に宿る。父親の形見の剣から現在の剣に移動有
  • ブァレフォール…第6の迷宮のジン。金の首飾りに宿る。
  • ゼパル…第16の迷宮のジン。中指の指輪に宿る。
  • フルフル…第34の迷宮のジン。銀の首飾りに宿る。
  • フォカロル…第41の迷宮のジン。右の腕輪に宿る。
  • ヴェパール…第42の迷宮のジン。人差し指の指輪に宿る。
  • クローセル…第49の迷宮のジン。左の腕輪に宿る。

リンク


シンドバッド【Wikipedia】
ハールーン・アッ=ラシード【Wikipedia】
『アラビアン・ナイト1』前嶋信次/訳〈東洋文庫71〉 平凡社<平凡社東洋文庫>
『完訳千一夜物語 13』岩波文庫 豊島与志雄・渡辺一夫・佐藤正彰・岡部正孝/訳
『シンドバッドの冒険―アラビアン・ナイト』 (文研児童読書館)ラング (著), 久米 宏一 (イラスト), 花岡 大学 (翻訳)
『アラビアンナイトストーリー』實吉 達郎/著  新紀元社
最終更新:2014年01月27日 10:51

*1 『完訳千一夜物語 13』岩波文庫 豊島与志雄・渡辺一夫・佐藤正彰・岡部正孝/訳(マルドリュス版)より