表記:バアル(ウガリット語形 b‘l [ba‘alu]、ギリシア:Βάαλ)、バエル(Baël)、バール、ベール
由来:セム語で「主」の意味がある。
出典:『旧約聖書』
>>『列王記』
『グリモア』
『大奥義書』
【ソロモン72柱】
東方を支配し、66の軍団を率いる序列1番の大いなる王とされる。
【大奥義書】
6柱の上級精霊に仕える18柱の下位精霊に名前を挙げられており、ルキフゲ・ロフォカレの支配下にある。
【聖書】
旧約聖書の列王記で、預言者エリヤがバアルの預言者と争い、神の偉力をもってバアル信者を打ち滅ぼした。異教(他国)の神々は否定的に描かれている事が多く、人身供犠を求める偶像神として否定的に描かれ、アブラハムの宗教に対する「異教の男神」一般を広く指す普通名詞としてバアルの名が使われる場合もある。
容姿
- 『Pseudomonarchia Daemonum』では、カエル、猫、または人間に似た姿、もしくはこれら全てを併せ持った姿を取るとされる。
- 『地獄の辞典』(コラン・ド・プランシー)の挿絵ではネコ、王冠を被った人間、カエルの頭をもった蜘蛛の姿で描かれている。(図参照)
能力
- しわがれた声で話し、人を透明にしたり、知恵を与えたりする力を持つ。
- 剣術の達人で戦いに強いと言われることもある。
同一視されている神や悪魔:
- ベゼル・ブブ(旧約聖書):「バアル・ゼブル」(崇高なるバアル)と呼ばれていたのを「バアル・ゼブブ」(蝿のバアル)と呼んだことから呼称が定着し、後世にはベールゼブブと呼ばれる悪魔の1柱に位置づけられている。
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最終更新:2012年12月06日 21:00