脳講座

はじめに その1

ケータイとかパソコンとかって
知りたいことがすぐわかるし
超!便利…と思っているアナタ!
と~こ~ろ~が~
どっこいなんです!
この便利な道具のせいで私たちは、集中できなくなっているのです!
あなたも心当たりありませんか?
仕事や勉強の最中でも、メールが気になってチェックしたり、
携帯電話を使えないときに、落ち着かなくてソワソワしたり、
このような状態を、情報中毒といいます!
情報中毒がひどくなると、大変なことになるんですよー。
新しい情報が気になって気になって、やるべきことがまったく手につかないのです!
あっ、申し遅れました。
私、東北大学の川島です。

(選択肢「はじめまして」)
はじめまして!
私は大学で脳の研究をしています。

(選択肢「おひさしぶりです」)
おひさしぶりです!
私はまだまだ脳の研究を続けてますよ。

これから一緒に脳を鍛えましょう!
情報化社会のせいで、現代人は集中力を失っています。
そして情報だけでなく、集中をさまたげる要因はますます増えています。
しかしご安心ください!
集中できない現代人のために、新しいトレーニングをご用意しました!
その名も、鬼トレ!!
さっそくやってみましょう!

はじめに その2

鬼計算、厳しかったでしょう?

(選択肢「厳しかった」)
そうでしょう。

(選択肢「そうでもない」)
おっと、それはいけない。

鬼トレは厳しいから効くんです!
5分間の厳しいトレーニングで、ワーキングメモリーを鍛えます。
ワーキングメモリーというのは、ものごとを行うときに使う脳の重要な機能です。
ワーキングメモリーを鍛えると、こんな効果が期待できるんですよ。
仕事や勉強の効率が上がって、バリバリ仕事ができたり、成績がよくなったり、
さらに、誘惑に負けないがまん強さが身について、目の前の大事なことに集中できます!
他にも、家事やスポーツがうまくなったりなど、いいことがいっぱいあるんです。
ワーキングメモリーを鍛える鬼トレ、大人の方だけでなく、お子さんにもおすすめですよ。
ぜひ、今日から毎日続けてください!

第1回 ワーキングメモリーってなに?

突然ですが、川島教授の脳講座をはじめます!
記念すべき第1回のタイトルは、こちらです!
(「ワーキングメモリーって何?」というパネルを取り出す教授)
ワーキングメモリーとは、ものごとを行うときに使う脳の重要な機能です。
前にそうご説明しました。
今回はもうちょっと詳しくお話しします。
ワーキングメモリーの「メモリー」は、「記憶」です。
ここでいう記憶とは、ずっと覚えている思い出ではありません。
ちょっとの間だけ頭にとどめる記憶と、その記憶を使う脳の機能、これがワーキングメモリーなんです!
みなさん無意識に、ワーキングメモリーを使って生活してるんですよ。
たとえば、会話するとき、相手の言葉を聞いて頭にとどめて、理解しながら受け答えを考える。
料理するとき、レシピを頭にとどめて、手順を考えて調理する。
スポーツでも、相手の動きを頭にとどめて、次の行動を決める。
ワーキングメモリーの容量が大きいひとは、これらのことがうまくこなせるんです。
極端に言えば、ワーキングメモリーが頭の良し悪しを決める、私はそう考えています。
私は「脳トレ教授」なので、当然、ワーキングメモリーには自信がありますよー。
(目玉焼きを作り始める教授)
あっ
(皿に盛ろうとして上に放った目玉焼きが教授の顔にかかる)

第2回 ワーキングメモリーを鍛えると?

脳講座第2回です!
ワーキングメモリーが頭の良し悪しを決める。
前回、そうお話ししました。
そしてこの、鬼トレを続けると、ワーキングメモリーを鍛えられるんです。
ではワーキングメモリーを鍛えるとどうなるか。
脳科学の実験によると、脳の実行機能、抑制機能、予測や判断、これらの脳の機能の向上がみられました。
具体的には、こんな効果が期待できるんですよ。
仕事や勉強の効率が上がるだけでなく、家事のスピードアップや、スポーツも上達します。
などなど、ワーキングメモリーを鍛えると、
(頭にダンベルを乗せて力を込める教授)
他にもさまざまな効果が期待できます。
(教授の頭がパカッと開き「いいコト」という文字が出てくる)
おわかりいただけました…かっ
(上から落ちてきたダンベルが教授に直撃する)

第3回 鬼トレの心得 その1

今日から鬼トレするときの心得、気をつけていただきたいことをお話しします。
心得は全部で3つです。
今回はまず1つ目、心得その1は全力でトレーニングです!
鬼トレは難しさを、あなたの全力に合わせて調整します。
全力にあわせるから、常に能力ギリギリで鍛えられるのです!
鬼トレは5分続きます。
5分全力で続けるのはキツいでしょう。
でもキツいからこそ効くんです!
もちろん私も全力で取り組んでますよ。
(3DSを縦にして細菌撲滅をプレイし始める教授)
ムムッ!
(ゲームオーバーになる教授)
全力だしたのにー!

第4回 鬼トレの心得 その2

今日は鬼トレの心得2回目です。
心得その1は全力でトレーニングでした。
心得その2はやりすぎは厳禁です!
鬼トレは脳にストレスをかけ続ける、非常に厳しいトレーニングです。
ですから、やりすぎると逆効果になるのです。
ワーキングメモリートレーニングを、1日4時間、5日間続ける実験をしました。
この実験で、大脳皮質が減少する結果が出ています。
ですから、鬼トレはひとつ5分、全部の鬼トレあわせても40分くらい、長時間できないようにしています。
鬼トレに限らずですが、長時間没頭しすぎるのはよくないですよ。
使わない脳の機能が、おとろえる恐れがあるんです。
まさに、過ぎたるは及ばざるがごとしですね。
そういえば私も研究に没頭していますが、私の脳はどうなっているんでしょう。
あっ!
(教授の頭がパカッと開き「脳」という文字が出てくる)

第5回 鬼トレの心得 その3

今日は鬼トレの心得3回目です。
心得その1は全力でトレーニング、心得その2はやりすぎは厳禁でした。
そして心得その3は継続は力なりです!
鬼トレを続けていると、だんだん記録が上がらなくなってきます。
やってもやっても記録が上がらないと、イヤになってしまうかもしれません。
でも、そこであきらめてはダメですよ。
記録が上がらなくなるのは当然なんです。
鬼トレはあなたの能力ギリギリの難しさで、ワーキングメモリーを鍛えます。
記録が上がらないということは、そこが今のあなたの能力ギリギリです。
そして、そこからが鬼トレの本番なんです!
ギリギリの難しさでトレーニングを続けると、このギリギリが少しずつ上がっていきます。
そしていずれ、記録がグッと上がるときが来るでしょう。
あきらめずに続けることが肝心なんですよ。
ということで、これからもずっと私とお付き合いくださいね。
ふつつかものですが…
(投げキッスをする教授)

第6回 鬼トレ補助の役割

脳講座第6回です!
鬼トレ補助とは、ワーキングメモリーの機能の一部を、集中的に鍛えるトレーニングです。
ワーキングメモリーは、ちょっとの間だけ頭にとどめる記憶と、その記憶を使う脳の機能です。
鬼トレはこの機能全体を鍛えます。
一方で鬼トレ補助は、記憶を使うスピードを徹底的に鍛えます。
スピードを鍛えるのが目的なので、できるだけ速く答えてください。
そうすると、考え判断し行動するスピードの向上が期待できます。
頭の回転が速くなるとも言えるでしょう。
ただし、鬼トレ補助だけでは、ワーキングメモリーのすべては鍛えられません。
鬼トレとセットでやってくださいね!
私も鬼トレ補助でバリバリ鍛えてます。
頭の回転のスピードはすごいですよー。
(頭を回転させながら上昇していく教授)

第7回 集中力を鍛える

今日は最後の脳講座です。
最後の脳講座は集中力のお話です。
たとえばお子さんの場合、授業や宿題には集中できなくても、趣味や遊びには夢中になる。
このように、誰でも好きなことには集中できます。
一方で、苦手なことや面倒なことには、なかなか集中できないものです。
仕事や勉強の最中でも、メールが気になってチェックしてしまうなど、目の前のことに集中できず、興味のあることについ気を取られてしまう、
これはがまんする力、「抑制力」が足りないのです。
以前お話ししたように、ワーキングメモリーを鍛えると抑制力が向上します。
つまり、鬼トレを続けることで、他のことに気を取られず、目の前のことにじっくり取り組める、集中力をつけることができるのです!
実は私、抑制力には自身があります!
講座中に気を取られることなど、絶対にありま…
(携帯が鳴りだす)
おや?
(携帯を操作し始める教授)

脳クイズ

Q. ワーキングメモリーとは何?
A. 短時間の記憶とそれを使う脳の機能

Q. ワーキングメモリーを鍛えるとどうなる?
A. 勉強の効率が上がる

Q. なぜ鬼トレは全力でトレーニングする必要がある?
A. 能力ギリギリで鍛えるため

Q. ワーキングメモリートレーニングをやりすぎるとどうなる?
A. 大脳皮質が減少する

Q. 鬼トレの記録が上がらなくなったらどうすればよい?
A. あきらめずに鬼トレを続ける

Q. 鬼トレ補助の目的は?
A. ワーキングメモリーのスピードを鍛える

Q. 集中を続けるために必要な脳の機能は?
A. 抑制機能

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最終更新:2012年10月03日 19:25
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