資料集>PSOのシナリオまとめ

P-SPEC Vol3で酒井氏がPSOの世界観について言及していたのでスレより抜粋
参考:【PSO2】宇野のシナリオに物申すスレ69【涼野遊平】

103 名前:96[sage] 投稿日:2014/06/16(月) 10:29:28.67 ID:do1xBYJC [1/2]
つーわけで、P-SPEC Vol3 酒井コメントの写し

P-SPEC Vol3 酒井コメント
設定とゲームのフクザツなアレコレ

実は、初代『PSO』には世界設定というものがほとんど存在せず、
シナリオ設定以外の多くは、酒井が公式サイトを作製する際に後付けで考えたものです。
(キャストの人工皮膚禁止、という設定やフォトンブラストの設定は酒井作でした。)
実際『PSO』のシナリオは完成数ヶ月前に急きょ入ったものですし、
データを作るデザイナーサイドは、ほとんど行き当たりバッタリで作っていたのでした。

逆に、こんな世界観適当でよかったの?と思っていたので、
『PSU』ではしっかり作りたい、という欲求があって3惑星ともに結構厳密な設定を先に作り、
あのような形になりました。しかし、それは逆に自分たちに枷をはめてしまう部分もありました。
エネミーの縛りや、フィールド同士のつながり、名称の問題と、設定由来の様々な問題がありました。
この経験もあり、設定にこだわりすぎるのは、
ゲームとして面白さを欠いてしまう場合もあるな、と反省した部分がありました。

『PSU』のネーミングにおいては、「地球ではない太陽系の話なんだから、地球の言葉を使わないように」と、
地球の動植物、ことわざなどのネーミングは意図的に使わない、というシバリをつけていました。
●●ベアなどの地球の動物を表す言葉はNG。「犬も歩けば棒に当たる」ちかもNGという感じで。
その結果、惑星ごとに語感を変えるあのネーミングに行きついたのです。

そんな中でも、実際に使うのは日本語であるのに、どうやっても英語が入ってしまったりすることもあって
基準があやふやになり、特に武器については、武器種を表す言葉がついてしまうために、
上位の武器なのに強さが理解しにくくなってしまいました。
結果として「わかりにくい」とのご意見をいただき、上手く使いきれませんでした。

初代『PSO』では、その縛りがなく自由につけられていて、その分バリエーションができていたのではと感じます。
で、『PSO2』では必要以上に縛らない事にしました。
エネミーの名前はほとんど酒井の方でつけてますが、日本語はいろいろな言語を自由に混ぜることができるので、
いろいろな言葉から語感の良いものを取ってネーミングしています。

作り手のこだわり、というものも大事ではありますが、結局自己満足になったり枷になったりする部分もあります。
世界観が・・・と気にする方には不評を買う部分もあるかもしれませんが、オンラインゲームというものは、
ある程度の世界観に加えて、コラボなどの色々な要素を含めたごった煮感を楽しむものだと酒井は考えています。
実際の世界がそんな何でもアリの世界観なのに、逆に自分たちの作った世界にこだわって、
そこから逸脱しないように、と縛り付けるとユーザーの皆さんの楽しみも奪いかねません。
ファンタジー世界では破綻してしまいかねない様々なコラボも、
SFである『PSO2』の世界観は多くのものを内包することができるので、非常にありがたいです。

ただ、『PSO2』は、初期において設定を明確にしなかったのが反省点の一つです。
ストーリー上で謎の部分が多かったこともあり、
その辺りが曖昧だったために世界観を提示し切れていませんでした。
ある程度ストーリーにもキリがついてきたので、今後については、どんどん出していければと思います。
イベントクロニクルもできて、よりストーリーのつながりもわかりやすくなりますしね。
とりあえず、設定資料集も出したいので、出版社の皆様よろしくお願いします。

これからも「世界観とは・・・?」と言われても、
『SPO2』は『PSO2』にしかできないものを作り出していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

この内容に対しては当然スレから相当の突っ込みを受けることに。
イチイチ書いていてはキリがないがざっくり紹介すれば
  • PSOが急ごしらえでも評価されたのは、それだけシナリオの骨子がしっかりしていたから。
  • 別惑星と言っても「地球と似た生物がいます、似たような思想、文字言葉があります」で、地球の言葉をまんまつかえた。
  • 「必要以上に縛る」以前に「必要最低限すらない」。
などなど


最終更新:2014年06月16日 12:40