科学の中立性


hirakawah (平川秀幸)
昨日の共同事実確認シンポでのPeter Adlerさんの資料から、科学の中立性に関する興味深いくだりを以下、引用。(続 via TweetDeck
2012.03.07 12:22

「科学は、適切にすれば何らかのかたちで『中立的』であり『客観的』だという考えは繰返し仮面をはぎ取られてきた。
にもかかわらず科学者たちは、科学的方法に関する訓練のおかげで自分たちは科学が関わる問題についてより優れた評価が下せるのだ、
という考えにしがみついている。」

その結果もたらされるのは傲慢である。他の我々と同様に科学者も人間である。間違った主張をしたり、
方法論の誤りを犯したり、不完全な結論を下したり、さまざまな誤りを犯すのである。

(中略)科学者たちは、自分たちの仕事は世界の状態についてほんの小さな描像しかもたらさず、
政治的あるいは社会的に最善の行為はどのようなものであるかについては語れないということを忘れがちである。
科学者の選好は「科学」ではない。

けれども彼らは、トレードオフや潜在的な帰結、可能なシナリオについて我々に教えることができる。
それらは、もしも正しいやり方で提供されるならば、価値あるものとなるだろう。(引用終)


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最終更新:2012年12月11日 15:44