エネルギー・環境会議・コスト検証委員会

327 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2011/10/08(土) 13:36:53.78 ID:8w+IqnlC0
10/8 東京新聞 2面
検証委初会合 原発コスト上乗せで激論 「事故費用計算に」

政府に「エネルギー・環境会議」に設置された「コスト検証委員会」は七日、初会合を開き、
原子力発電のコストをめぐる検証を開始した。東京電力福島第一原発事故を受け、
補償や廃炉費用などをどこまで原発のコストとして積み上げるかをめぐり、
初日から委員が激論を繰り広げた。

以下、抜粋
大島堅一立命館大学教授は、従来原発コストの計算は「安全神話」に基づき、
理想的条件で実績以上に安く見積もられている点を考慮すべきだと主張。
「事業者のコストと、国民にとってのコストは違う」として、
重大事故が起きた場合の損害賠償や除染、廃炉の費用のほか、核燃料の再処理施設での
重大事故の費用や、大規模防災訓練の費用などもコスト計算の要素に盛り込むよう要望した。
事務局も大島氏の提案を原子力委に伝えるとした。

これに対し、核燃料サイクルを専門とする京都大学原子炉実験所の
山名元教授は「事故に感情的に反応して、コストに入れる姿勢は適切ではない」と異論を唱えた。
エネルギーシステムを専攻し、経済産業省の審議委員を務めた柏木孝夫東京工業大大学院教授も
「日本のコスト計算が世界に与える影響は大きい。国際的なマーケットを見て、
事故が起きた時の妥当なコストはいくらかを考えるべきだ」と述べ、委員間の立場の違いが鮮明になった。

▼ 328 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2011/10/08(土) 13:43:06.55 ID:8w+IqnlC0
327 の補足。

これに関する大島教授のツイート。
コスト等検証委員会第1回会合、原発のコスト計算にあたって要望を申し上げましたところ、
他の委員も含めて結構な議論になりました。ちょっと驚きました。
2011.10.08 00:12

コスト等検証委員会第1回会合、議論していろいろと教えていただきたかったのですが(私は研究者ですので)、
そういう雰囲気ではなかったですね。残念。もっと議論を深めたいですが、そういうのは難しいようです。
2011.10.08 00:20

エネルギー・環境会議 コスト等検証委員会
コスト等検証委員会 委員
委員長 石田 勝之 内閣府副大臣(国家戦略担当)
委 員
秋池 玲子 ボストンコンサルティンググループ パートナー&マネージング・ディレクター
秋元 圭吾 財団法人地球環境産業技術研究機構 システム研究グループ グループリーダー・副主席研究員
阿部 修平 スパークス・グループ株式会社 代表取締役社長/グループCIO
植田 和弘 京都大学大学院経済学研究科 教授 大島 堅一 立命館大学国際関係学部 教授
荻本 和彦 東京大学生産技術研究所 人間・社会系部門 エネルギー工学連携研究センター 特任教授
柏木 孝夫 東京工業大学ソリューション研究機構 先進エネルギー国際研究センター 教授
笹俣 弘志 A.T.カーニー株式会社 パートナー
松村 敏弘 東京大学社会科学研究所 教授
山名 元 京都大学原子炉実験所 教授
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/archive02_01.html#haifu

▼ 329 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2011/10/08(土) 13:47:31.68 ID:8w+IqnlC0
327-328 追記。

配布資料は閲覧可能。
国家戦略室ホームページ > 政策 > コスト等検証委員会 > 議事次第
http://www.npu.go.jp/policy/policy09/archive02_01.html#haifu

第1回 委員会 配布資料 上記ページにダウンロードリンクあり。
資料1 コスト等検証委員会の開催について
資料2 これまでの経緯について
資料3-1 コスト等検証委員会のミッション及び論点について(案)
資料3-2 東京電力に関する経営・財務調査委員会報告書の概要
資料4 コスト等試算への協力のお願い(案)
資料5 <論点1>今回の試算の基本的なフレームワークについて(案)
資料5-1 試算方法について
資料5-2 今回の試算で新たに取組む課題について
資料5-3 モデルプラントの主な諸元や試算の前提条件について

参考資料
参考資料1 発電コスト試算の比較(日本)
参考資料2 発電コスト試算の各国比較
参考資料3「革新的エネルギー・環境戦略」関係資料
  (7月29日 エネルギー・環境会議決定)
参考資料4 第3回 エネルギー・環境会議(10月3日)資料
参考資料5 第1回 総合資源エネルギー調査会基本問題委員会(10 月3 日)資料
参考資料6 新大綱策定会議の再開について(8月30日 原子力委員会決定)


▼ 336 名前:地震雷火事名無し(芋)[sage] 投稿日:2011/10/08(土) 15:11:38.90 ID:KRrapUuG0
328
おおぅ!!
好きな植田先生がおられる。御用じゃないだろうな?w

▼ 340 名前:地震雷火事名無し(チベット自治区)[sage] 投稿日:2011/10/08(土) 15:58:42.41 ID:8w+IqnlC0
328 自己レス。
大島先生のところで改行を入れ忘れました。失礼しました。

▼ 334 名前:地震雷火事名無し(東日本)[sage] 投稿日:2011/10/08(土) 14:51:00.50 ID:8A2OP+4j0
327
京大の山名ってプルト大橋のお友達だろ。
にしても京大系の御用学者は影が薄いなw


741 名前:地震雷火事名無し(東京都)[] 投稿日:2011/10/16(日) 08:03:13.32 ID:YdYEE36w0
ビデオニュースで「コスト等検証委員会」に出席した大島さんに電話インタビューしてます。

原発事故の存在を無視した委員会審議に違和感
http://www.videonews.com/news-commentary/0001_3/002106.php

山名元あたりが調子にのってる模様。

742 名前:地震雷火事名無し(東京都)[sage] 投稿日:2011/10/16(日) 08:24:39.62 ID:fm+t2kCV0 [1/5]
741
「重大な事故が起きたからといって、事故のコストまで原発のコスト評価に含めるのは「感情的な反応」」(京都大学山名元教授)
「高速増殖炉サイクルのコストを原発コストに含めるのはおかしい」(松村敏弘東京大学社会科学科教授)
「世界への影響を考えると、原発コストを高く見積もり過ぎることは問題」(柏木孝夫東京工業大学ソリューション研究機構教授)

原発やりたきゃお前らの私財を全部投じてくれ。他人の財布をあてにすんな。
原子力は独立宗教法人として信者のお布施で運営してくれ。

745 名前:地震雷火事名無し(愛知県)[] 投稿日:2011/10/16(日) 08:46:25.75 ID:tKeNUuKd0
問題となるのは我々が原発のために全部でどれぐらい負担を背負う
かだから事故コストも含めないと。
それを外した所で負担が減るわけじゃないから。


現実に起こった事故を計算に入れるのが感情的とは、「現実派」ってのは現実を見ないんですかな。 via HootSuite
2011.10.16 20:39

2011年11月3日東京新聞 本音のコラム 竹田茂夫

政府の「コスト等検証委員会」の原子力専門家がこう主張した。事故後も原発のコストは基本的に変わらない。
除染費用はコストではない。事故の確率は国際基準の十万年に一回と考えるべきだ。
反原発の世論は感情に流されている。

原発の利点も考慮すべきだとの趣旨だが、結局、経済学の費用・便益分析に帰着する。
だがこれは、技術屋事業の意味を金額に一次元化することの無理や出てくる数字の操作可能性から
厳しく批判されてきた考え方だ。端的にいえばコストや便益は定義次第なのだ。
たとえば、ハーバードの法学教授が東欧のある政府の委託研究で次のように論じた。
国民の喫煙習慣は国家財政にとって悪くない。なぜなら、喫煙を原因とする医療費高騰以上に
平均寿命の短縮によって年金負担が軽減化するから。

ドイツの脱原発を裏付けた「倫理委員会」報告書では、原発を認めつつ
「残余リスク」縮小を技術面から追及する立場と、環境や将来世代への責任から
原発を原則的に拒否する考え方がともに尊重されている。後者は感情的どころか
確固とした思想的根拠に立つ。

感情的というきめつけは格差論争や雇用の規制緩和論争では聞きなれた口吻だ。
何でも正しく判断できると自負する傲慢な専門家の危うさこそ、
福島から引き出すべき教訓ではないのか。


2011年11月26日東京新聞

「寄付は発電コスト」 検証委会合 自治体に年85億円

25日の会合

電力会社が自治体に支出する寄付金を発電コストに含めるかどうかをめぐって「加えにくい」などとする
事務局の見解に異論が相次いだ。

2010年度に原発も含めた発電所立地自治体に、国内の電力会社計十社が支出した寄付金が
総額計85億円だった。

各電力会社の有価証券報告書に基づき提示

個別エネルギーごとの分類が難しいことを理由に、焦点である原発などの発電コストに加えにくいと説明。
委員ら「原発は、多額の寄付が入るから自治体が受け入れる動機になっている」と反論。
さらに「他の費目の中に寄付金が割り振られているか調べる必要がある」など、
実態よりも過小ではないかとの意見も出た。

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最終更新:2012年12月11日 22:24