大昔は、音声通信なんていう便利なものはありませんでした。
そこで考え出されたのが、電波を飛ばす間隔に注目し、「トン(短点)・ツー(頂点)」のみで会話できるよう
編み出されたもので、構造も方式も単純なおかげで現在もしようされており、発光信号(サーチライトやライトガンを使用)などでも使われています。発光信号は第2次世界大戦時など無線封鎖環境下においては重宝されたそうです。
ちょっとした問題。
まあ、紆余曲折あって国際的に使える信号表ができたわけですが、日本では残念ながらアルファベットを使用せず、ひらがな用の独自のモールス信号表を製作してしまいました。
ところが和文のモールス信号は作った人の頭にアルファベットの出現頻度というのを「ひらがなの出現頻度」なんていうものに考慮されておらず、通信の効率悪いと言われています。
通信速度の表記には、字/分のほか、短点50個分(1ワード)の1分間当たりの出現回数WPMが使用されます。
50個の基準として「PARIS」の符号を用いることからPARIS速度とも呼ばれます。
例えば10WPMは50字/分に相当します。