用語解説

禁止スレ内でよく話題にあがる関連事項の簡単な解説です。

作家

渡瀬草一郎(わたせ そういちろう)

 電撃文庫の作家。第7回電撃小説大賞〈金賞〉受賞。同受賞作「陰陽ノ京」でデビュー。
 ほぼ全ての著作において、ヒロインが幼馴染で、その全てが危険指定(最危険指定も)認定されているという生粋の幼馴染作家。禁止図書作家のエースとも言える存在。構成の上手さや、文章の読みやすさが評価されており、歴史ものや異能者もの、ファンタジーものなど、様々なジャンルを高い完成度で仕上げる実力派。
 読売新聞に自身が撮影した雲の写真が掲載され、別の意味で話題になったこともある。

三上延(みかみ えん)

 電撃文庫の作家。第8回電撃小説大賞で〈三次選考〉から拾い上げデビュー。デビュー作は「ダーク・バイオレッツ」。
 渡瀬草一郎と並んで二大地味作家と呼ばれ、禁止スレにおける代表的な要注意作家。最危険指定作品である「シャドウテイカー」のヒロイン雛咲葉には、多くの禁止委員が虐殺された。ヒロインは幼馴染が多いと認識されている節もあるが、実際は著作の半分程度である。
 内容は地味ながら評価されていたものの、長年、泣かず飛ばずで電撃文庫では打ち切りの常連にあまんじていたが、2011年にメディアワークス文庫で出した「ビブリア古書堂の事件手帖」が記録的な大ヒットを見せ、一躍、時の人となる。

あざの耕平(あざの こうへい)

 富士見ファンタジア文庫の作家。第9回ファンタジア長編小説大賞〈最終選考〉から拾い上げデビュー。デビュー作は「神仙酒コンチェルト」。デビュー時のペンネームは字野耕平。
 富士見ミステリー文庫で出した「Dクラッカーズ」が、最危険指定されるほどの超危険物であったため、禁止スレでも要注意作家として注目される。幼馴染を抜きにしても、熱い展開のバトルや、老獪な大人たちの権謀術数に加え、テンポの良いコメディも書ける実力派として人気が高い。また、中盤以降から話が盛り上がることが多いため、スロースターターとしても有名。

番棚葵(ばんだな あおい)

 集英社スーパーダッシュ文庫の作家。第4回スーパーダッシュ小説新人賞で〈最終選考〉拾い上げデビュー。デビュー作は「戦え!松竹梅高校漫画研究部」。元グループSNE所属。
 スーパーダッシュ文庫で出版された全ての著作において、ヒロインが幼馴染で、最終的に恋人同士になる(途中で打ち切りになったもの以外)という禁止展開を見せる。レーベルのインタビューでも、「ヒロインは幼馴染がよい」と公言するほどのナジミスト作家。

金庸(きんよう)

 香港の作家。二十世紀半ばから活動を続け、中華圏で十二億人のファンを持つ武侠小説の巨匠。海外でも根強い人気を誇り、日本でも翻訳版が数多く出版されている。
 著作はラノベではないものの、代表的な推奨作家として、スレでよく名前があがる。作品内において、幼馴染に何か恨みがあるのかと疑いたくなるほど、容赦なく幼馴染を無残に引き裂く。ただ、それを差し引いても内容が面白いので、最後まで読みたくなるという禁止委員泣かせな作家でもある。
  • 禁止作家「十傑集」に呼応する推薦図書(作家)「九大天王」へ、疑いなく選出されるだろう大御所。

スレ関連

幼馴染推奨スレ

 かつて2chライトノベル板に、禁止スレと並び存在していた幼馴染関連の姉妹スレ。住人は禁止スレとほとんど同じ禁止スレと正反対の思想を持った者たちで、誰はばかることなく羨ましい幼馴染を絶賛することを主旨としていた。禁止スレに、住人が同じなので気楽に行き来し度々スパイを送り込み諜報活動を行っていた。粛清されるものの多くが、つい本音を漏らした禁止スレ住人口を滑らせた推奨スレからのスパイであった。
 元々、住人が同じなので禁止スレを恐れるあまりスパイ活動にばかり力を入れていたせいか、数ヶ月に渡りレスがないなど過疎状態に陥っていた。そんな中、サーバー落ちでスレが消失した際、住人が同じなので存在の是非を問われ、素直になれず意地を張り合っていた幼馴染が一緒になるがごとく禁止スレの軍門に降るがごとく統合された。統合された現在でも、元々行き来していた住人残党が禁止スレ内で暗躍している。

十傑集

 危険な幼馴染作品(=禁止図書)を生み出す要注意人物として危険視されている十人の幼馴染作家。現在のテンプレに載せられている面々は、認定されたのがかなり前であるため、近年ではあまり目立たない名前もあるが、渡瀬草一郎、三上延、あざの耕平などは不動のメンバーとして今も警戒されている。
 元ネタは、アニメ「ジャイアントロボTHE ANIMATION-地球が静止する日-」に登場する敵組織BF団の十人の幹部たち。いずれも強靭な身体能力と、強力な異能を操る個性的な面々。対して推奨作品を生み出す作家は、同作の主人公側の組織国際警察機構の幹部にちなんで九大天王と呼ばれる。

エイプリルフール

 暦の上での4月1日。この日には、嘘をついても許されるという風習。
 起源は諸説あるが、フランスでは4月1日を新年として祭りを開催していたが、1564年に1月1日を新年とするグレゴリオ暦が採用されたことに反発した人々が4月1日を「嘘の新年」として馬鹿騒ぎするようになったのが始まり。という説が最も広く知られている。
 禁止スレでも、この日は本音嘘が飛び交い、幼馴染を絶賛するレスが多数書き込まれる。もちろん、嘘なので粛清されることはない。

関連書籍

電撃スマイル文庫

 2011年3月に発生した東日本大震災のチャリティ企画として、同年末のコミックマーケットで販売された電撃文庫の特別企画本(現在は、オンラインショップ電撃屋で購入可能)。電撃文庫で活動する作家及びイラストレーター数十名が、短編やイラストを無償で寄稿。売上金は日本赤十字社を通して、被災者支援のために寄付されている。
 短編の内容としては、一作品あたり見開き2ページで、好評続刊中の作品のショートショート的なものが多い。作家によっては、少ない巻数で打ち切りになった作品の後日談を載せている場合もあり、電撃文庫の作品を幅広く読んでるファンには嬉しい仕様。

 禁止スレでは、当時、その危険度の高さから話題になっていた「人見知り部は健全です」の後日談が載っていたとの報告で注目が高まる。しかも、危険指定入りを決定づけるような内容であったことから、その後日談の確認のために、電撃スマイル文庫を注文したと報告する猛者が何人も現れた。

キャラクター関連

天川さん

 MF文庫Jから発売されている「天川天音の否定公式」(著:葉村哲)のメインヒロイン()天川天音のこと。タイトルに名前が入っており、主人公を非日常の世界に誘うミーツヒロインという、物語の中心となるはずの存在であるにも関わらず、日常面、非日常面両方において、他のキャラにことごとく見せ場を奪われるというあまりのダメっ娘ぶりでネタになったヒロイン。
 そのあまりの残念さが、逆にネタとしてファンの間で愛されており、2chライトノベル板の作者スレやMF文庫スレで、度々ネタにされている。最近では、彼女を彷彿とさせるダメっ娘要素を持つヒロインは「○川さん」と呼ばれ、一種の属性のようになっている。禁止スレでもこの作品は、不明もしくは両方扱いでリスト入りしているため、天川さんの名前もよく上がり、ネタにされている。
 ダメさばかりが語られる天川さんではあるが、本編内において、容姿や学力などの基本スペックは優秀であり(他のキャラは同等がそれ以上のものを持っているが)、戦闘でも活躍する場面もあり(肝心な場面での見せ場は奪われるが)、恋愛面でもフラグを立てる場面もあり(他のヒロインは、さらに強固なフラグを立てているが)、まったく良い所がないという訳ではない。少なくとも、ネタとしてとは言え、ファンにこれだけ愛されているのだから、印象に残るキャラクターという意味では大成功と言えるのではないだろうか。

ゲーム関連

バハムートラグーン

 1996年にスクウェア(現スクウェア・エニックス)より、SFC用ソフトとして発売されたシミュレーションRPG。推奨展開の作品として有名で、ラノベとは関係ないが、禁止スレでもよく名前があがる。
 簡単に説明すると、幼馴染ヒロインであるヨヨが、主人公ビュウと将来を誓い合った仲であったにも関わらず、敵に捕らわれている間に敵将パルパレオスに心変わりし、ビュウをふってしまう。しかも、思い出の教会で、ビュウに対して上から目線で説教したあげく、パルパレオスと愛を誓う場面を見せつけるなど、数多くの身勝手な言動を見せ、多くのプレイヤーを怒り狂わせた。その様から、スクウェア三大悪女の一人として悪名を轟かせている。
 説明書にも、主人公に自分の名前を、ヒロインには好きな女の子の名前をつけようなどという悪意に満ちた記載があり、当時の、多くの純朴な少年たちが、トラウマを背負うこととなった。
 ゲーム内容自体は評価されており、個性豊かなキャラたちも人気が高い(ヨヨを除く)。
  • 「サラマンダーより、はやーい」
    • ヨヨの無神経さを表した代表的な台詞。
    • ゲーム中、本来のセリフは「サラマンダーより、ずっとはやい!!」といったものであったが2chなどweb界隈では上記のように書かれることが多い。禁止スレではヨヨ即斬である。

柴門たまき(さいもん たまき)

 2004年にエルフより、PC用ソフトして発売された恋愛シミュレーションゲーム(18禁)「下級生2」に登場する幼馴染ヒロイン。恋愛物における幼馴染は主人公に一途というテンプレを悪い意味で裏切る設定とシナリオ展開で、伝説になったヒロイン。ヨヨや水野美佳様と並んで、最悪の幼馴染として、禁止スレでもよく名前が上がる。
 朝主人公のことを起こしに来たり、ご飯を作ってあげたりと、典型的な明るく世話焼きな幼馴染ヒロインであるのだが、実はゲーム開始時点で、既に彼氏がおり、非処女であるという設定でプレイヤーに衝撃を与え、挙句プレイヤーは、彼女がラブホテルから出て来るところや、彼氏といかがわしい行為に耽っている場面を見せられることになる。その癖、主人公と平然とデートしたり、シナリオが進み、主人公と恋人同士になった後も、元彼と比較するような言動を取るなどの行為に、プレイヤーの反感を買うことになる。
 現実ならこんな女の子も珍しくないと言えるが、恋愛シミュレーションゲームのユーザーにそれで納得しろというのは無理な話であり、また、彼女がサブヒロインであったならまだしもメインヒロイン扱いであったこと、発売前の情報から予想が出来なかったことなどから、非難の嵐となりWeb上で祭り状態となった。

新見…さん

 2012年にエンターブレインより、PSP用ソフトとして発売された恋愛シュミレーションゲーム「フォトカノ」に登場する幼馴染ヒロイン新見遙佳のこと。ゲーム内において、美しく成長した彼女に気後れしている主人公が、名前を呼ぶ時に「新見…さん」と詰まることが多いため、Web界隈でそう呼ばれるようになる、さらに略して「…さん」と呼ばれることも多い。
 主人公とは幼馴染同士で、才色兼備で明るい性格の男女問わず人気が高い学園のヒロイン。周りにやっかまれることを恐れて距離を取ろうとする主人公などお構いなしに、果敢に距離を縮めてくるアグレッシブさと、主人公への好意が溢れ出た懸命さと健気さが、絶妙な魅力を生み出しており、多くのプレイヤーを虜にした(公式の人気投票でも二位以下を大きく引き離す票数を獲得し、堂々の一位に輝いている)。
 シナリオを進めていくと、彼女がどれだけ一途に主人公を想い続けてきたかが明らかになっていき、一番最初に彼女のシナリオをクリアしてしまうと、彼女への申し訳なさから他のヒロインを攻略するのに罪悪感を感じるとまで言わしめた。彼女のルートは、主人公が新見さんに落とされる過程を描いたシナリオとも言え、その様から負け要素が一つもない最強の肉食系幼馴染と称されている。禁止スレでも彼女の魅力にあてられた危険度に戦慄した委員も多く、注目を集めた。

アニメ関連

デジモンアドベンチャー

 1999年3月~2000年3月にフジテレビ系列で放送されたアニメ。バンダイ(現バンダイナムコゲームス)より発売されたゲーム「デジモンワールド」の世界観が原作。この作品以降もデジモンの名を冠したアニメシリーズが何本も制作され、それらと比較して「無印」や「初代」などと呼ばれる。特に、この「無印」は完成度の高さから、日本のみならず海外のアニメファンの間でも評価が高い。
 続編のある展開によって、禁止スレ的にも非常に印象深い作品で、時折名前が上がる。
 注目すべきは、主人公八神太一とメインキャラの一人である武之内空の二人。二人は幼馴染同士で、サッカー部でもツートップを組む息の合ったコンビであり、本編の中でも何かと絡む機会が多く、互いに信頼感や気安さを感じさせる空気を度々見せていた。また、劇場版では恋愛的にも意識しているように感じさせる描写もあり、ファンの間でも二人のカップリングは好意的に受け入れられていた。
 ところが、後番組として放送された3年後を描いた続編である「デジモンアドベンチャー02」で、太一たちは、新主人公たちをサポートする準レギュラーのような位置で登場するのだが、その中で、何故か空は初代メンバーの一人であった石田ヤマトと付き合っており、前作からファンの間で疑問の声が上がった。しかも、太一も二人の仲を後押しするような行動を取り、結局、最終回の後日談で、そのまま空はヤマトと結婚したことが確定している。そのラストにはファンの間でも賛否両論分かれ、不満の声も多かった。
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最終更新:2013年10月16日 17:21
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