ピース語のアクセントは強弱アクセントです。アクセントを持つ音節は強く、アクセントを持たない音節は弱く発音されます。
アクセントの位置は普通、単語(と一部の助詞)の後ろから2番目の音節になります。
【例】
ţebisleツェビスレ(鼓動) çecselチェクセル(吸血鬼) xovogjoホヴォグジョ(駆逐する)
アクセントがある音節が開音節で、なおかつ「ì」、「ù」の下降重母音(aìやeùなど)を含まない場合、その母音を長めに発音することがあります。
【例】
peļacoペリャーコ(苔) utufiウトゥーフィ(光) zavveņopoザッヴェニョーポ(垢消しする)
単語に接尾辞が付いた場合、アクセントの位置も後ろに移動します。
【例】
Ţebisloşaツェビスローシャ(十六夜咲夜) xovogjifenホヴォグジーフェン(私とあなたは彼を駆逐する)
単音節の単語の場合、その音節を強く発音します。
【例】
meĭメイ(君) dasダス(弦) ħìezミェズ(死ね)
分離接頭辞は、単音節のものはアクセントを持たず、2音節以上のものは単語と同じようにアクセントを持ちます。
【例】
naナ(~の場所で) ciģキヂュ(~の近くで) ovilオーヴィル(~に沿って) acreアクレ(~を通って)
・アクセント移動
格語尾と人称語尾の中には、単語のアクセントを移動させるものがあります。アクセントが移動した場合、移動先の音節の母音に鋭アクセント記号(á,í,ú,é,ó)を振ります。
【例】
ţebisleツェビスレ(鼓動)+赤色・絶対格語尾-év=ţebislévツェビスレヴ(鼓動が)
çecselチェクセル(吸血鬼)+黒色・属格語尾Á-i=çécseliチェクセリ(吸血鬼の)
xovogjoホヴォグジョ(駆逐する)+黒色・能格1人称・絶対格3人称語尾-íđ=xovogjíđホヴォグジヅ(私は彼を駆逐する)
アクセントの移動先は本来のアクセント位置(後ろから2番目)のすぐ隣(前後)の音節どちらかなので、ピース語のアクセントは単語の後ろから1番目、2番目、3番目の音節どれかに来ることになります。
最終更新:2014年04月26日 21:12