ピース語の文法が無駄に難しいとの指摘を内外から頂いたので、簡易版を作ってみました。
○撤廃要素
文法を簡単にするため、以下の要素を撤廃。
・初音(語根第1音節母音)の交替
・単語の隠し語尾
・単語の性
・単語の色
・動形容詞の語形変化
動形容詞に人称語尾を連結させる必要はありません。
○変更点
・単語の原型語尾、単語の原型品詞転換辞
名詞、形容詞、動詞、動形容詞の原型はそれぞれ「-ø」、「-eŗ/-za」、「-eň/-ļa」、「-iĭ/-ŭa」に統一。
・格変化
名詞、形容詞は次のように変化します。
絶対格 |
属格 |
与格 |
能格 |
具格 |
奪格 |
-ø/-ø |
-a/-va |
-i/-vi |
-u/-vu |
-o/-vo |
-e/-ve |
・人称変化
動詞は絶対格の人称に応じて次のように変化します。
|
1人称 |
2人称 |
3人称 |
4人称 |
現在 |
-em/-m |
-eŗ/-ŗ |
-o/-ø |
-es/-s |
過去 |
-am/-ma |
-aŗ/-ŗa |
-a/-ĭa |
-as/-sa |
命令 |
-im/-mi |
-iŗ/-ŗi |
-u/-ĭu |
-us/-su |
・挿入母音
語末に子音連続が現れた際は、間に「a」の母音を挿入します。
○アクセント
格語尾、人称語尾が付いていない単語は1番後ろの音節を、付いている単語は後ろから2番目の音節を強く発音します。
○単語
元からあるピース語の単語を流用しますが、語形はこちらの文法に合わせて多少変化させます。
Caligul-a(元)→Caligul-ø(簡)
○語順
語形変化が単純化されたため、語順は本家より不自由になります。 別々の文に属する単語を混ぜて配置することはできません。
名詞と形容詞の一致が残っているので、これらの単語を離して配置することは可能です。
○文例
Do ăécisaè s'énneŗe maram ţaùma
tuùvam.ド エーキセー センネレ マーラム ツァウマ トゥーヴァム(元)
Do ăiciso s'inneŗi mer ţàa tuùvam.ド イキーソ スィンネーリ メル ツァー トゥーヴァム(簡)
訳:私は今日学校に行きませんでした。
最終更新:2013年10月14日 20:23